ドルゼ「上だ！！」

バッドローグは落下する勢いを利用して下にいる龍剣達にパンチを放った

ドオオオォン！！

全員なんとか回避したが、著地してすぐにバッドローグは龍剣に前蹴りをれた

龍剣「うあぁ！」

ドルゼが後頭部に攻撃してバッドローグの気を引き、バンギックが生の左ヒザを2発斬った。バッドローグはもちを著きながらも2人に毆りかかるが、一発も當たらない

バンギック「おいガキ！さっさとそいつの治療してこい！」

泉「は、はい！」

泉は急いで龍剣の治療をした。幸い、今の攻撃はフルパワーではなかったため、怪我は骨と肋の骨折だけで済んだ

泉「じっとしてて、すぐ終わるから」

龍剣「うっ…」

1分ほどヒーリングをすると、龍剣の怪我は完治した。泉は治癒力もはるかに長していたのだ

龍剣「ありがとう泉」

泉「うん」

すぐにバンギック達の元へ戻ると、バッドローグはバランスを崩したドルゼの背中に毆り掛かろうとしていた

泉「氷槍アイススピア！！」

龍剣「ヒートバズーカ！！」

汏稀「ILSリトリビュージョン！！」

3人の攻撃の龍剣以外の2つが命中してバッドローグは怯んだ

だがなんと、たまたま同じタイミングで反対側から攻撃しようとしていたバンギックに、龍剣がはずしたヒートバズーカが當たりそうになってしまった

龍剣「やばい！」

バンギック「チッ！」

バンギックは止むを得ず雙剣でヒートバズーカを斬って回避すると、なんとヒートバズーカの閃火が剣に憑依したのだ。そして火山の力を帯びた雙剣でそのままバッドローグのを斬った

バッドローグ「ウガアアァァァ！！！」

バンギック「！！」

龍剣達「！！」

バッドローグは片ヒザを著いてを抑えながら苦しんでいる

今の攻撃にバンギックは驚いた。剣にまとっていたヒートバズーカの力は今ので消えたが、確かに力のけ渡しができた。マグレではあるが、これを上手く利用すれば勝てるかもしれない

バンギック「ガキ、今何かしたのか？」

龍剣「いや、俺はただバッドローグを攻撃しようとして…」

バンギック「そうか。何はともあれ、今のは戦略の一つとして頭にれておけ。今からもタイミングが合えば使っていく。ドルゼもな」

ドルゼ「ああ、わかった」

龍剣「了解です」

ドルゼとバンギックはバッドローグの後ろに回り込む。龍剣はヒートバズーカを、泉は氷槍アイススピアを仕掛けたが、橫にかわされた

バンギック「ドルゼ！」

ドルゼ「ああ！」

バンギックは先ほどと同様に火山の力を剣にまとわせ、攻撃した

一方、ドルゼも氷山の力を剣でけ止めたのだが、氷槍アイススピアはそのまま剣を弾き飛ばした

ドルゼ「泉の氷槍アイススピアではできないようだな」

バンギック「よく考えれば簡単に吸収なんてできたらバッドローグがとっくにやってるはずだな」

ドルゼ「じゃあなぜお前はできた？」

會話の途中だがバッドローグが毆りかかってきた

ドオォン！

2人はよけて、バッドローグの拳は地面に命中した

バンギック「いや、俺も龍剣の力を吸収なんてできていないのか。ヒートバズーカは理攻撃じゃねぇからそう見えただけ」

ドルゼ「つまり、剣に火山の力を溜めて攻撃した。ではなく、剣で火山の力を打ち返したということか？」

バンギック「そうだ。ヒートバズーカは攻撃力が弱いからな。さっきのお前みたいに弾かれたりはしない」

ドルゼ「いちいち鼻に付く言い方だな。まぁいい、普通にあの傷を狙って殺せばいいんだ」

バンギック「そういう……ことだ！！」

バンギックは向かってくるバッドローグの拳をスライディングで躱し、そのまま左ヒザを斬った

バッドローグ「ガアアアァァ！！」

左ヒザを斬られてヒザを著くバッドローグ

ドルゼ「ぅおらあぁ！！」

ガギイィン！！

ドルゼは思いっきりバッドローグのアゴを打撃した。バッドローグは仰向きに倒れて、後頭部を地面で強打した

泉「拘束魔法、いでよ氷縄アイスロープ！」

パキパキ、パキキキ…！

バッドローグに起き上がる暇も與えず、泉は頭と地面を氷で接続した

龍剣「modeハンマー！！」

次に龍剣がジャンプしてバッドローグに飛び乗る。そして、の傷目掛けてハンマーを振りかぶった

龍剣「サンドハンマー！！」

ズダアァン！！！

ゼロ距離で振り下ろされたサンドハンマーは、なんとバッドローグのを貫通した

龍剣の全に返りが飛び散る。バッドローグのには丸い風がポッカリ空いている

バッドローグ「ウウウ……」

龍剣は距離を取って様子をみた

バンギック「上出來だ、ガキ」

壯助「殺ったか…？」

香奈「お願い…もう立たないで……！」

バッドローグは全くきを示さない。それどころか、聲すら発さない

汏稀「勝ったのか…？」

微だにしないバッドローグは誰が見ても死んでいるだろう。だが、バンギックの目にはそうは映っていなかった

バンギック「待て。もう一発ヤツにぶち込め」

龍剣「え？でもこれはもう…」

バンギック「まだ死んだという確証はない。クズになるまで消し飛ばす」

ドルゼ「念には念をだ」

龍剣「わかりました…」

龍剣は次はバズーカを向ける

龍剣「ヒートバズーカ！」

ブォン！

放たれた閃火は、倒れているバッドローグに一直線に向かっていく。このままでは死を々にするハメになると思ったが、次の瞬間、異変は起きた

カクン！

なんと、誰もれていないのに閃火の軌道が変わり、どこかへ飛んでいってしまった

全員「！！！！」

そしてヤツがゆっくりと起き上がる。

バッドローグ「ハ……カイ……」

泉「噓でしょ…」

汏稀「くそったれ…」

に大きなが空いているにも関わらず、バッドローグは普通に立ち上がった

バラバラバラバラ………

バッドローグの鉄が全て剝がれ落ちていき、ややグロテスクながわになった

ドルゼ「バンギック、どう見る？」

バンギック「まだ見せていない力を使ってくるはずだ。予想なんて當たるかよ」

ドルゼ「そうだな。まずは様子を…」 

バンギック「いや、こっちから仕掛ける！」

バンギックは正面からバッドローグに向かっていった