《SNS仲間で異世界転移》第7章 10話 限界突破
泉「バンギックさん!」
龍剣「俺も行く!」
汏稀「俺だって!」
香奈「ウチも!」
壯助「置いていくんじゃねえ!」
龍剣達も各々の武を持ってバンギックに続く
バンギック「汚ねぇツラしやがって」
バンギックはバッドローグの顔面に向けて雙剣を投げつけた
カクン!カクン!
だが、またしてもバッドローグはれずに剣を跳ね返した。バンギックは飛んでくる剣を両方キャッチして直接斬りにいく
バンギック「めんどくせえなぁ!」
龍剣「跳ね返される…って事は雙銃よりハンマーの方がいいな」
龍剣はサンドハンマーに切り替えてバンギックの後を追う。すると、後ろにいる泉が急にみんなを止めた
泉「待って!!それ以上近づいたらダメ!」
龍剣「どういう事だよ!」
振り向くと、泉はゴーグルを著けていた。どうやら泉のゴーグルは弱點以外のも見えるようだ
泉「なんか不気味なバリアみたいなのがバッドローグを守ってるの!目には見えないけど確かにある!」
ドルゼ「そういう事か。バンギック!うかつに…」
ドルゼが注意しようとしたとき、バンギックは既にバリアに手を突っ込んでいた
ドルゼ「お、お前何やって…!」
バンギック「くっ…」
手をれるとすぐにバリアに押し返された
バンギック「これは……重力だ。バッドローグから外側に向かって異常な重力が発生している」
ドルゼ「バンギック!もし腕がもげでもしたらどうするんだ!お前はすぐそうやって考えずに…!」
バンギック「もげた時はもげた時だ。それに、弓を撃っても剣を投げても弾かれた。これはもう自分ので確かめるしかねえだろ。別に考え無しにいた訳じゃねえ」
ドルゼ「だがな!………いや、今はこんな事を言ってる場合じゃないな。終わってからたっぷり説教だ」
バンギック「悪い事なんてしてねえけどな。それよりどうする。あの重力の中、攻撃を通すのは無理だと思うが」
ドルゼ「もうゴリ押しするしかない」
壯助「俺が腕突っ込んでそのまま氷拳アイスフィストを撃ちます」
バンギック「いや、腕突っ込めるほどチンケなもんじゃねえよ、あれは。一瞬で追い出される」
龍剣「ですよね……」
バンギック「だが、それでいく」
汏稀「えっ?」
バンギック「それしか勝算がねえんだ。やるしかねえだろ」
ドルゼ「俺がやろう。大剣の方がリーチが長いし、力には自信がある」
ドルゼはそう言ってバッドローグの放つ重力バリアに大剣を突っ込んだ
ドルゼ「ぬおぉぉぉ……!!!」
大剣と手首がバリアにったが、それより前に侵することができない
ドルゼ「うおぉぉぉ……!!」
泉以外、重力バリアを見ることができないので、周りから見たらまるでパントマイムをしているかのようだ
するとその時、ドルゼの背中をバンギックが押し出した
バンギック「くっ……まだ屆かねえのか!」
ドルゼ「あと……し…!」
龍剣に汏稀、壯助と香奈も加わって背中を押す
龍剣「いっ……けぇー!!」
ドルゼ「はああぁあ!!」
そして、ドルゼの剣はバッドローグにかすった。だが、ここまでが限界でドルゼは重力に押し返されてしまった
ドルゼ「ぐあっ…!」
反発する勢いで6人とも地面に倒れこんだ
香奈「痛った~」
壯助「手応えは!?」
ドルゼ「かすっただけだ」
バッドローグの、いやもう鉄は剝がれ落ちているのだが、頬に小さな傷ができていた
バッドローグ「ウウ……」
今のでバッドローグは目を覚ました。別に眠っていたわけではないのだが、ここにきて普通にき始めたのだ
バッドローグ「ウウウ…」
泉「あ、バリアが消えた!」
ゴーグルをした泉が言う
龍剣「なんでか知らねえけど今のうちだ!」
龍剣は素早くヒートバズーカを放つ。だがそれを見たバッドローグは重力バリアを展開し、攻撃を弾いた
龍剣「なんだよ!消えてねえじゃん!」
泉「違うの!龍剣が攻撃したらまた出てきた!」
バッドローグはし歩いたと思ったら、また停止した。そして左手をドルゼに向けた
バンギック「(何を仕掛けてくる?)」
數秒間、沈黙が続いた。すると次の瞬間、ドルゼのが浮いてバッドローグに引き寄せられた
ドルゼ「なっ…」
そしてバッドローグは右手をおおきく振りかぶり、その拳を放った
ドルゼ「なめるな!」
ドルゼは引き寄せられながらも、勢いを利用してバッドローグの顔面に剣を投げた。バッドローグの拳よりもドルゼの剣が先に當たると察知したバッドローグは、重力バリアを展開した。これにより大剣が當たるのを防いだが、もちろんドルゼ自も跳ね返されて、パンチをくらわずに済んだ
泉「重力をって引き寄せた……」
そう、今ドルゼが引き寄せられたのはバッドローグからの重力による。今のバッドローグは重力を自在にる事ができるのだ
ドルゼ「(今のを回避するのは厳しい…)
泉!すぐに幻覚で俺達を隠すんだ!」
泉「はい!でもし時間がかかります…!」
泉は砂漠の力を練り始める。だが當然、バッドローグが待ってくれるはずがない。即座に重力で泉を地面に押し付けた
泉「きゃっ!」
泉は砂漠の力を練ることを邪魔されるどころか、重力のせいで地面にベッタリだ
汏稀「ギークソードX!」
汏稀がギークソードXでバッドローグを切りつけたため、バッドローグは泉を解放して重力で自分のを守った
ドルゼ「(重力をれるのは一ヶ所だけのようだな…)
龍剣「大丈夫か!?」
泉「うん…それより今のじ…どこかあたし達が使う力に似てる気がする…」
龍剣「ヤツのっている重力のことか?」
泉「うん…」
ここで龍剣の中にある仮説が立てられた。もし泉の言っていることが本當ならば、あの重力を自分の力にできるのではないか、と
龍剣「泉、氷槍アイススピアを撃ち続けてくれ」
泉「え?どうして?」
龍剣「頼む。俺に1つ考えがあるんだ」
泉「…わかった」
泉は合間なく氷槍アイススピアを撃ち続けた。もちろんバッドローグは、重力バリアを展開して氷槍アイススピアを跳ね返す
龍剣「おらぁ!!」
龍剣は何の力を練って使う訳でもなく、そのままの指をつけた拳で重力バリアに手を突っ込んだ
ドルゼ「(何をする気だ…?)」
いつでもける制で龍剣を見るバンギックとドルゼ
ビリビリビリビリビリ!!!!
龍剣「ぐおぉ!!くそ……負けるかあぁーー!!!」
雄びを上げながら食らいつく。すると、指にしずつ重力バリアが吸収されていった
龍剣「きたきた…!あとし…」
目には見えていないが、覚でわかる。指に吸収されていく重くてドス黒い力が
シュウウゥゥ………!!
バッドローグの重力バリアを吸収した。龍剣が奪ったせいで、一旦弱まったバリアだが、すぐに元通りに戻った
香奈「吸収…しちゃったの…?」
龍剣「ああ……ってかこりゃきついな…」
龍剣の指からは紫の力がれている。そして龍剣は踏ん張って未知の力を練る
ビリビリ…ビリ…ブアアァン!!
右腕全を紫のが覆い、指は形態変化した
龍剣「(何になるんだ…!?)」
が消えていくと、右腕の指先から肩にかけて、鉄の鎧が裝著されていた
龍剣「これは……鎧?しかも右腕だけ…」
泉「龍剣の右腕がバッドローグになっちゃった」
ドルゼ「に異常はないか?」
龍剣「しきついけど問題ありません」
香奈「それどうやって使うんだろ」
壯助「そのまま毆るんじゃね?」
泉「それなら、龍剣はサンドハンマーの方がいいじゃん」
汏稀「そうか…なら一なにができるんだ…」
新しく備わった力、鉄の鎧。果たしてこの力でバッドローグに勝つことができるのだろうか………
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