《太平洋戦爭》第4話 3月10日の東京
第4話
昭和20年3月10日
夏江とエツ子は學校が終わりいつものように土手に行き、2人で一緒にいました。
エツ子「夏江ちゃん…なんだか最近空襲が多くて毎日毎日怖いね。」
そんなこと言うエツ子の橫顔はすごくかなしい顔でした。
きっとエツ子はいつ自分が、家族が、友達が亡くなるかわからない恐怖におびえているのだろう。
私も同じです。
その日は楽しい會話もなく私たちは家へ帰りました。
夜
私はご飯を食べて就寢していました。
突然空襲警報が鳴るのです。
私は空襲警報と凄まじい弾の音で目を覚ました。急いで外に出て様子を見てみると
遠くの方は火の海でした。
(これはただの空襲じゃない)
私は家族を連れて急いで家から飛び出ました。
沢山の人が逃げ回っています。
私も逃げ回っているうちに家族とはぐれてしまいました。
だんだんと火の海が近づいてきます。
私は無我夢中で走りました。
けれど、來たのです。
私の上にも飛行機が來たのです。
その瞬間焼夷弾の雨が一気に降ってきました。
私は地面に伏せました。
たくさんの家がごうごうと燃えています。
家族の居場所も分からないまま、私はお母さんお母さんと言いながら土手の方へ走り出しました。
東京の街は火の海です。
火のついた馬が暴れて走り回っています。
たくさんの人が火におわれています。
たくさんの人が亡くなっていきます。
橋には川に飛び込む人であふれています。
地獄です。本當の地獄です。
私は走り続けて土手へたどり著きました。
土手は逃げてきた人がたくさんいました。
私はただ焼けている東京の街をみているだけでした。
エツ子のことが心配になりました。
(えっちゃんは無事なのだろうか。)
私はポケットからエツ子からもらった時計出して握りました。
そして祈るのです。
(私の家族とエツ子をお助け下さい)と
ごうごうと燃える火の海
たくさんの人のび聲、赤ちゃんの泣き聲
そして一夜が明けて
火事もおさまりました。きっともう全てを焼き盡くして焼くものがなくなったのでしょう。
私は焼け野原になった東京を歩きます。
真っ黒焦げの死で溢れていました。
(苦しかったでしょう。辛かったでしょう)
私は死一人一人に言葉をかけながら
泣きながら家族とエツ子を探しました。
家の方や學校の方へ行ってみても
家族やエツ子の姿はみえませんでした。
そうしたら突然
「夏江ちゃん?夏江ちゃんじゃないの!!無事だったのね!!」
と聲がしました。振り向くと近所のおばさんが私を呼んでいました。
「夏江ちゃん!家族は無事なの??大変だったわね。」
私は小さい聲で「わからない」と答えました。
おばさんは何も言いません。
頭を下げておばさんから離れました。
私は1人焼け野原を歩いています。
家族とエツ子を探して。
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8 135ヤメロ【完】
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