《小さき蒼雷の魔法使い》第三十六話「シエルside:暗躍」
王城にてパーティが行われているなか裏でくものの存在があった。
「ケイレス殿ではず通りに」
「分かっていますよ...何人かの貴族の娘を拐えば良いのでしょう?」
「ええ、但し、分の高い上級貴族に限りますが...その者たちを人質に國を乗っとる!」
2人の男はクーデターを起こそうと準備を進めていたのだ。
「しかし、なぜパーティを襲わないのだ?
パーティの最中なら貴族も沢山集まっているぞ?」
ケイレスと呼ばれた男は疑問を男に訪ねた。
「今襲えば確かに沢山の貴族は居る。
だが、その分兵も集まっているのだ...。
わざわざパーティを狙って危険をおかす必要は無いと思うがね。」
「そうですか...分かりました。
では、パーティ解散後王都を出た貴族を狙いましょう。」
「ああ、そうしてくれ...あと、これは貴族の家紋のリストだ。
先程も言ったが上級貴族を中心に頼むぞ!」
「了解...その代わり報酬の方は...」
「分かっているとも...」
それだけ言い殘し、ケイレスと呼ばれた男は靜かに闇へ消えていった。
「さて、私も王城へ帰らねば流石に怪しまれるかも知れん...。
フフフ、私たちの野もすぐそこだ!」
そして、この男もまた王城へと姿を消した。
場所は変わり王城では...
王への挨拶も終わり皆が流を行ったり食事を楽しんだりと思い思いに過ごしていた。
そんな最中、シエルはパーティ會場を後に王城のテラスへと移して夜風に吹かれていた。
「はあ~...疲れた...。」
1人でため息を吐きつつ先程の景を思い浮かべていた。
...どうして、今回に限って辺境伯の娘に言い寄ってくる男が多いのよ。
前回は殆ど無かったじゃない...
でも、前回はお父様も居たし、分からないでもないけど。
どうせ來ても選ばれないのに...下級貴族ならまだしも上級貴族が來たときのイライラするはどうすればいいのよ!
攻めて強いのならしは...ね。
「はあ~...。
思い出したらイライラしてきたわ。
どうしよう、戻りたくない。」
そんなシエルを探すように1人のが姿を表した。
「やっと見つけたわ!
シエル、こんなところに居たの?」
「...っ!?
アリア...様。どうしてこちらに?」
そこに居たのはアルファス王國第2王に當たるアリア・アルファスだった!
「シエル?
今は誰もいないわ...だから昔のように話しましょ?」
「...分かったわ...アリア。」
アリアはシエルの橫に立ち一緒に夜空を眺めながら、しの間お互いの話を報告し合い有意義な時間を過ごした。
「シエルは明日には帰るのよね。」
「そうね。辺境だから遠いし...。」
「機會があったら、また遊びましょ!」
「ええ、ありがとう。」
アリアはそのままパーティ會場へ戻っていってしまった。
去り際に手を振って...
「...さて、私も戻らないとね。」
そして、シエルも會場へと戻った。
パーティも終わりに近づき壇上へ王が現れると皆が居ずまいを正した。
「良い。楽にしてくれ。
今年も無事にパーティを開くことができ嬉しく思う。
來年もまた開催するので是非來てしい。
これを閉會の挨拶とする。」
そして、王が下がると皆がき始めた下級貴族はり口に並び上級貴族は位の高いものから王城を後にしていった。
シエルもまた後に続き王城を一旦出た後に別のり口から再び王城へとった。
「お疲れ様です。シエル様。」
り口には既にメイドが待っていた。
「ええ、今日は早く休みたいわ。」
畏まりました。お部屋にご案致します。
そして、シエルは部屋に行き著替えてすぐに寢た...明日から家に帰るのだから。
翌朝、何事もなく穏やかに目が覚めた...
  カーテンの隙間から朝が差込み薄暗い部屋を照らす。
「シエル様。起きていらっしゃいますか?
朝食の準備がまもなく出來ますので、食堂へお願いします。」
「ん~...分かったわ。」
...メイドが呼びに來たのなら急がないと王家を待たせるわけにはいかない!
それからのシエルは急いで支度と荷の確認を済ませ食堂へ向かった。
食卓には既に王と王妃以外は席についていた。
「お待たせ致しました。」
「良いのよ?
シエル、今は私たちしか居ないしゆっくりすればいいのよ。」
アリアがしだけ遅れたシエルをめた。
それよりも...
「お父様とお母様はどうしたのよ。」
アリアの文句に兄弟姉妹たちが各々の反応を見せた...ついでに、王家の紹介をしたいと思う。
まず、最初に反応を見せた第2王子で弟のグレイだ。
「そうだね...ちょっと遅いかな。」
彼は9歳。
青空のような髪と青い目をした心優しい年である。
來年、アルファス王立魔剣技総合學園に學するので、期待されている。
「どうせ、いつもの事なんだからもうそろそろ來ると思うが。」
この男はドレット。
第1王子だ。
歳は18で、アルファス王立魔剣技総合學園を卒業し現在アルファス王國騎士団の団長を勤めている。
「そうね...一応誰か読んできてもらえるかしら?」
そして、アリアの姉になる、カナリアで王家の紹介を終わる...あっ!
一人忘れていた...今は居ないが、母であるミリアだ。
ミリアの紹介は今度で良いだろう。
閑話休題
どうやら、お父様とお母様が現れたようだ。
「待たせてすまんな。」
「本當にごめんなさいね?
ちょっとドランがね...」
「あ~そ、そうだ。
食事の用意も出來てるようだしな?
冷めてはいけない...だから早く食べような?」
「...分かったわ。
さあ、みんなも食べましょう。」
ミリアの言葉で皆が席につき長機を囲んだ。
と言っても2人の以外は席について居るのだが...
「それでは、頂くとしよう。」
「「「「「「「いただきます。」」」」」」」
そして、機に並べられた食事を楽しんでいる頃...
裏でくものが居た。
薄暗い広間で沢山の人が集まり、それぞれが話し合っていた。
そして、皆に聲を出す者が1人居た。
「良く集まってくれた。
それでは、集めてきた報を換するとしよう。」
男が仕切り、順に話を聞いていった。
「それでは、私から。
私の擔當はルーベンス辺境伯の娘ですが、現在は王城にて王家と食事をしています。
そして、食事の後に帰路につく予定になります。
ルートに関してはこちらの地図に書き記しております。
以上です。」
沢山の人が居るなかまず出てきたのはメイド服にを包んだだった。
「辺境伯の娘か...調度いいな。
確か、辺境伯本人は今回不參加だったはず...よし1人は確定だ。
辺境伯の娘の監視は引き続き頼むぞ。」
「分かりました。」
その後も何人かの人が報告をして狙いを定めた上級貴族に目標を絞った。
「報告は以上とする。
皆の検討を祈る...
我らの野もすぐそこだ!
フフフ...」
どうも、皆様、柊☆黐です。
今回もお読み頂きありがとうございます。
次回でシエルsideの區切りの予定ですのでもうしお付き合いくださいませ!
さて、次回は第三十七話「計畫実行」でお會いしましょう♪
【書籍化】オタク同僚と偽裝結婚した結果、毎日がメッチャ楽しいんだけど!
【電撃文庫の新文蕓から書籍化・コミカライズ開始!】 相沢咲月は普通の會社で働くOLだが、趣味で同人作家をしている。それは會社には秘密だ。 ある日イベント會場で突然プロポーズされた。相手はメガネ姿のドルオタ……じゃなくて、同僚の滝本さんだった! 超打算で結婚する咲月と、打算の顔して実は咲月がずっと好きだった滝本さんの偽裝結婚の話。 少しずつ惹かれあって最後にはちゃんとした夫婦になりますが、基本的にオタクが同居して好き勝手楽しく暮らすだけです。 裏切りなし、お互いの話をバカにしない、無視しない、斷ち切らないで平和に暮らしていきます。 咲月(女)視點と、滝本(男)視點、両方あります。 (咲月は腐女子ですが、腐語りはしません。映畫、ゲーム、アニメ、漫畫系統のオタクです) 2020/08/04 カクヨムさんで続きを書き始めました。 ここには書かれていない話ですので、ぜひ読みに來てください! 2022/01/07 オタク同僚と偽裝結婚した結果、毎日がメッチャ楽しいんだけど! 1.5(番外編) として番外編をなろうで書き始めました。 話數が多いし、時系列がグチャグチャになるので新しい話として立ち上げているので 読んで頂けると嬉しいです。 2022/01/17 二巻発売しました。 2022/01/25 コミックウオーカーさんと、ニコニコ靜畫さんでコミカライズ開始! ぜひ読みに來てください!
8 115【書籍化&コミカライズ2本】異世界帰りのアラフォーリーマン、17歳の頃に戻って無雙する
【日間&週間&月間1位 感謝御禮】 ブラック企業で働いていたアラフォーリーマンの難波カズは、過労死で異世界転生。 異世界を救い、戻ってきたのはなんと十七歳の自分だった。 異世界で身につけた能力を使えることに気付いたカズは、今度こそ楽しい人生をやり直せると胸を躍らせる。 しかし、幼なじみの由依をきっかけに、もといた世界にも『人間を喰う異形――ヴァリアント』がいることを知る。 カズは過去の記憶から、近い未來に由依が死ぬことを察してしまう。 ヴァリアントと戦う使命を持つ由依を救うため、カズはこちらの世界でも戦いに身を投じることを決める。 ★ファミ通文庫さんのエンターブレインレーベルから、書籍が9月30日に発売します。 文庫よりも大きめサイズのB6判です。 ★日間ローファンタジーランキング 最高1位 ★週間ローファンタジーランキング 最高1位 ★月間ローファンタジーランキング 最高1位 ※カクヨムにも掲載しています。
8 62チートスキルはやっぱり反則っぽい!?
転生先の親の愛情感じずに育った主人公は家出をする。 家出してからは自由気ままに生きる。 呪いをかけられたエルフの美女を助け、貴族の権力にへりくだったりしない主人公は好きに生きる。 ご都合主義のチート野郎は今日も好きに生きる。
8 1721分の時があれば
主人公の永合亮は超美人な同級生に好かれている自覚なし!?そして、ふとした事で同級生を悲しませてしまう。亮は謝ろうと決心する。だが、転校してしまう同級生。亮はどうするのか。
8 123【書籍化決定】前世で両親に愛されなかった俺、転生先で溺愛されましたが実家は沒落貴族でした! ~ハズレと評されたスキル『超器用貧乏』で全てを覆し大賢者と呼ばれるまで~
両親に愛されなかった男、『三門 英雄』 事故により死亡した彼は転生先で『ラース=アーヴィング』として生を受けることになる。 すると今度はなんの運命のいたずらか、両親と兄に溺愛されることに。 ライルの家は貧乏だったが、優しい両親と兄は求めていた家庭の図式そのものであり一家四人は幸せに暮らしていた。 また、授かったスキル『超器用貧乏』は『ハズレ』であると陰口を叩かれていることを知っていたが、両親が気にしなかったのでまあいいかと気楽な毎日を過ごすラース。 ……しかしある時、元々父が領主だったことを知ることになる。 ――調査を重ね、現領主の罠で沒落したのではないかと疑いをもったラースは、両親を領主へ戻すための行動を開始する。 実はとんでもないチートスキルの『超器用貧乏』を使い、様々な難問を解決していくライルがいつしか大賢者と呼ばれるようになるのはもう少し先の話――
8 65リーンカーネーション 小學生に戻ったおれ
リーンカーネーション 小學4年に戻ったおれ
8 74