《小さき蒼雷の魔法使い》第五十話「シオンとのデート後編」
「すみません!」
「はーい!安らぎの宿へようこそ!
お泊まりですか?」
「はい。4人何ですが、部屋は空いてますか?」
「2人部屋が2つずつなら空いていますけど、どうされますか?」
どうしましょう……ここまで部屋は空いていないところばかりでした。
シエルの言った通り人が多い街だと宿を取るのも大変だと聞いてはいましたが、2人部屋が2つですか。
カレンはライガとは別にお金を貰ってはいるが、そこまで多いわけでは無いのだ。
しかし、これまでの宿では満室で斷られて閉まっているため引くわけには行かないことも事実だった……それに…。
そんなとき、シエルが聲をかけてきた。
「カレンさん、ここで良いのではないですか?
4人泊まれますよ?」
「シエル?さんは止めて下さい。
許可がでれば、一緒に旅をするのでしょう?
それと、2人部屋と言うことは、誰かがご主人と寢ることになりますが……」
「わかりました。
ライガ……君?様?とは、誰が寢るか後で決めれば良いと思います。」
私もしは意識してもらわないと……お父様との約束の為に!
わたし、がんばるぞ!!
「では、それで良いでしょう。
すみません……2人部屋が2つで構いません。
いくらになりますか?」
「2人部屋が2つで一泊、銀貨2枚です。
食事に関しては酒場の方になりますので別料金になりますよ。」
「わかりました。なら、これで良いですか?」
カレンは、袋から銀貨を2枚、機に置いた。
「それでは、こちらが鍵になります。
部屋は付の隣にありますが、両側の階段どちらからでも上に行けますよ。
部屋には番號が書いてあるのでお間違えのないようにしてください。
最後にお出掛けの際は、部屋の戸締まりを確認した上で付に渡して下さい。
無くされると困るので……
それでは、ゆっくりしていって下さい。」
「わかりました。
それと、後から小さい黒髪の男の子と私と同じくらいのの子がやって來たら私たちの連れですので、案をお願いします。」
「かしこまりました。
一応名前を聞いてもよろしいですか?」
「はい。男の子はライガ。の子がシオンです。」
「わかりました。要らしたらご案しておきましょう。」
カレンは宿屋の付にお辭儀をして階段を登っていき、シエルの又お辭儀をした後で追いかけた。
「待ってくださいよ!カレン?」
「ここのようですね。」
カレンの持っている鍵には201と202と書いてある札が付けられていて、扉にも同様の札が掛かっていた。
その後、カレンたちは部屋へとり、ライガたちと合流するために再び街へ出た。
そのライガたちは、街の中心部に居た。
「ライ君~!
私あれ食べたいっ!これも~。」
「わかったからな?順番に行こう。」
そして、考えたくないことを後回しにして……今は大いに楽しむ事にしたのだっ!
その時、付と見上げると既に太は傾いていた……
「きれいだな……(空は俺の居た世界と言うか記憶と似てるな)」
「えっ?」
シオンもつられて空を見た。
空は青空から夕焼けと呼ばれていた空模様になっていた
「ライ君?」
シオンはライガの様子からしの不安を覚えた。
なので、今日は宿へと行こうと言いかけたとき……。
「悪いな……ちょっと行きたいとこが出來たんだ。
先に」じゃあ、行こうよ!行きたいんでしょ?」
ライガはしモヤモヤした気持ちを押さえるために一人でミュールの街の側にある山に行こうと思った。
その事をシオンに伝えようと口を開き伝えたのだが、次の返ってきた言葉により考えを変えた。
「悪いな……」違うよ?そこは、ありがとうって言うんだって。」
「ありがとう。」
何処で覚えたのか分からないが、モヤモヤした気持ちが落ち著いているのが分かった。
「じゃあ、遅くなる前に行って帰ろう。」
「はいっ!」
そして、門の方へと向かわず人気の無いところへと向かった。
その後、ライガはシオンと手を繋ぎ魔法を使った。
「転移ゲート」
次の瞬間には、先程まで見上げていた山の頂上付近にいた。
「よし!無事に來れたな?
なっ?シオン!」
「ライ君……大丈夫では合ったけどね!責めて慎重にやってくれないかな??
危うく落ちるところだったよ!」
「悪かったって!な?そんなに怒らないで落ち著いて、落ち著いて……」
ライガはシオンを落ち著けつつ空を見た。
もしかすると、記憶は消された訳じゃないのかも知れないな。
ルーベンスに戻ったら久しぶりにステータスと教會に行ってみるかな。
そして、シオンを見るとしっかりと落ち著いていた。
シオンは、ライガに抱きつかれることにより先程から頭をで続けていた。
「えへへ……ライ君~。」
「何だか子供扱いで不服だな……」そんなこといわないで~」
シオンは名殘惜しそうに強く抱きついた……普通の子供や大人だったらどうなっているのだろう。
いや、考えるのは止めておこう。
「さて、そろそろ帰るか。」
「うん!」
「いや、離れないか?」
「えっ~?」
「まあ、言いか……転移ゲート」
そして、ライガは街へと移した……カレンとシエルを忘れて。
街へ著くとそこには泣きそうなカレンと慌てているシエルが待ち構えていた。
「ぐすっ……ご主人……どこ行ってたんですかっ!!!!!」
「……えっ?俺だけなの?」
「シエルもですっ!!!!!」
「「……っ!?」」
カレンは仄かに火のを散らし、目には水滴を貯めて今にも泣き出しそうな表をしていた……。
「いや、ちょっと離れてただけだからね?
……落ち著いては頂けませんか?」
ライガの反論にカレンは一言だけ言った。
「うるさ~いっ!!!!」
「「すいませんでしたっ!!!!」」
そして、その聲は街中に響いていたらしい……。
皆様、柊☆黐です。
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本日でデート編は終わりです。
上手くかけたのか、それは作者には分かりませんが素人なりにかけたのでは、と満足しております。
さて、次回は、第五十一話「ルーベンス、ただいま!」でお會いしましょう♪
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