「ご主人！起きてますか？」

本日、俺は、まだ晝間だと言うのにカレンの焦った聲に叩き起こされた。

最近はシエルとの訓練を中心にしていて、今日は久しぶりの休みにしていたはずだ。

シエルもシオンとはステータスの差をじさせないくらいのきが出來るようになり、これ以上は何もしなくても勝てるくらいには大丈夫だと思っている。

その為、俺も今日は何もするつもりはしも無かったので、俺は二度寢をすることにした。

「……おやすみ。」

「放置しないでください！急事態です。」

「…………。」

ライガの様子を確認すると意地でも起きないつもりだと分かるとカレンは部屋へとろうと足を踏み出した。

そのとき、カレンの後ろから聲を掛けられ、足を止めた。

「カレンさん。良いですよ？

俺が起こしましょう。」

カレンの後ろから出てきた男は部屋の前で足を止め、ライガにだけ五割の力で殺気を放った。

殺気を放たれたライガは反的に飛び起き、部屋の扉から距離を取った。

「やあ！久しぶりだね？ライガ君。」

「……なんでお前がここにいる？」

そこに立っていたのは、王國騎士団長、ジーザスだった。

ジーザスは、獰猛な笑みでライガを見據えていた。

「なんでって、ルーベンスへの護衛だよ。」

「護衛？誰の？」

ライガは嫌な予がしながらもジーザスへと聞いた。

「そんなの、決まっているだろ？王家だよ。」

そう、ライガの寢ていた早朝。

ルーベンスに國王陛下一行が到著していた。

因みにライガたちには國王命令で知らされていないのだが、大の良民には知らされていた。

それもライガが街に居ない特訓の最中に、國王陛下歓迎の準備が進められていたのだ。

そして、時は國王陛下の到著のし前まで遡る。

「さて、次がルーベンスの街だったな。」

現在、國家一行は、ルーベンスへ向かう為の最後の街を通過したところであった。

現在地よりルーベンスまでは、馬車を利用し一日程の距離にあるので、明日の早朝にルーベンスに到著する計算である。

因みに移には護衛も含めてそこそこの大所帯になっているので移速度はし落ちる。

「お父様、一つお聞きしたいことがあります。」

「どうした？」

どうしたのだろうか。

我が娘アリアが改まって私に聞きたいことがあると申してきた。

ここは、父のしっかりとした回答に尊敬してもらわねばならないぞ！

「今回このルーベンスへと來た目的はライガと言う年に會う為だと言っておられました。

しかし、騎士団長ジーザス様の話を今思い出していたのですが、王國へ來るのを斷られたと。」

「うむ。そうだな。

ジーザスの話では斷られたな。」

娘アリアが聞きたいことが、いまいち読めなかったので考えながら先を促すことにした。

「このまま、ルーベンスへと行けば逃げられるのでは無いですか？」

「なんだ、そんなことか。

この私が何の策も考えず來たと思うのか？

既に手は打ってあるぞ。」

アリアの聞きたいこととは、このままルーベンスへ行って無駄足にはなりたくないからちゃんと考えてから接しなさいっと言いたかったらしい。

「大丈夫なのですか？

年は貴族だろうと関係なく接すると聞いていますが？」

「流石に王族が揃って行けば話くらいは聞いてくれるだろうよ。」

アリアの言う通り今回の接は分からないことが多かった。

正直、報酬くらいけ取ってもらうくらい良いだろうと思わないでもないが、何が不満なのか。

「だと良いですね。

それと、私はシエルと話をしていますが良いですか？」

「ああ、構わんよ。

どうせ、著いたらまずは、バルトに會わねばならないしな。」

「あなた？私もその年に會っても良いのよね？」

「勿論だとも。一緒に來てくれ。」

そして、時は過ぎ次の日の早朝と呼ぶにはし早い時間。

「さて、いよいよルーベンスだ。出発！」

ドランの號令によりルーベンスへ向け進み始めた。

その頃ルーベンスでは、一部の者たちが慌ただしくいていた。

「到著予定まではまだだが、気を抜くなよ！」

「はい！！」

「年たちの方はどうだ！」

「現在、きはありません。

今日は一日宿にいるつもりの様ですが今のところは分かりません。」

「よし！引き継ぎ監視をしておけ！

國王様とバルト様からの伝令だ！今回のことは、年の耳にはれるな！」

衛兵や一部の冒険者が、協力し王家を迎える準備が進められていた。

それも、ライガたちの睡眠中に……そう、ドランの策とはライガの耳にれず突然接すると言ったである。

そして、方の準備が終わった頃、門番からの伝令が皆に伝えられた。

「王家の馬車が確認された！」

その瞬間にそれぞれの持ち場につき、バルトもまた姿を現した。

「門を開けろ！」

バルトの聲に門がゆっくりと開かれ、手の空いている冒険者や衛兵たちは、整列を始めた。

そして、王家の馬車が門を潛ったと同時に、一斉に敬禮をした。

王家の馬車は大通りの中央をバルトの馬車の案で屋敷へと向かっていった。

ただ、いつもの王家の訪問とは違い、そこにはしだけ張が辺りに張り積めていた。

皆様、柊☆黐です。

本日は誠にお読み頂きありがとうございます。

並びに、お待たせ致しましてすみません。

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お気にりといいね！が増えると私が大変喜びます。

さて、次回は第六十一話「ライガと王家の接」でお會いしましょう。

お楽しみにっ！