《僕と狼姉様の十五夜幻想語 ー溫泉旅館から始まるし破廉恥な非日常ー》第17部ーお仕事終了ー
「はあ……はあ、やっと終わったあ」
「お疲れ様、人の子」
ノルマだった酒樽全てを運び終えて、お酒を渡している賑やかな場所の近くで休んでた。子鞠はとっくに酒樽を運び終えていて、山神様の神使達と共にお酒を渡すお手伝いをしていたんだけど。
「あにさま……」
一枚巖でできた椅子に腰掛ける僕のところへ走り寄ってきて尾をゆっくりと左右に振ってた。
多分、僕がとても無理をしてノルマ分を運んだと思って心配してるんだろうな。無表だからは見えないけど、頭のお耳がへたりとしなだれてるから察することはできた。
「僕は大丈夫だよ。子鞠もお疲れ様。手伝ってくれてありがとうね」
「んぅ……」
僕が子鞠の頭をくしゃくしゃとでると、へたっていたお耳が次第にピンと立ってきた、わかりやすいなぁ子鞠は。
山神様は稲荷霊山の參道にまだまだ並ぶ神様の大行列の様子を見に行ってしまって、僕と子鞠だけが今、山頂で見晴らしのいいこの場所で休憩してる。
と、僕はおもむろに目の前の子鞠の両脇に手をれて持ち上げた。すると子鞠は驚いた様子で尾とお耳をピンと立てたけど、嫌がる素振りは見せてない。
思わず、軽い! と聲が出た。疲れた腕でも簡単に持ち上がる子鞠を、そのまま僕の膝の上に座らせてあげた。顎を上げて僕の顔を下から見上げては不思議そうな表を浮かべてた。
「子鞠も一緒に座ろ。膝の上は嫌だったかな……」
と、僕はし失敗したかもしれないと思いつつ子鞠を僕の隣に下ろして座らせた……んだけど。すぐに子鞠から僕の膝の上に戻ってきてしまった。
そして、小さなおをくりくりと細かくかして一番収まりの良いところを探すような作の後、背中をし丸めてリラックス。
「僕の膝の上でいいの?」
「あにさまのお膝がいい……」
さっきまで、驚きからピンと立ってたお耳と尾がたわんで揺れた。なんだか気にってくれたみたいだ。山神様の神使である小さな狐さんが、尾に乗せたお盆の上に暖かいお茶と、小さなようかんを置いて持ってきてくれた。
山神様が気を利かせてくれたんだろうな。
涼やかな風と、幾つもの蟲の音。この山の麓からここまで長々と続く橙の燈りの列を見下ろしながら、僕と子鞠はお茶を飲んだ。
「ねえさまが、あんまりあにさまにめーわくかけちゃだめって」
「汰鞠が? そっか、汰鞠はちょっと厳しそうだもんね。お姉ちゃんは怖い?」
「こわい……でもやさしい……」
「そっか。僕にもお姉ちゃんがいるからさ、子鞠の気持ちはよくわかるよ。たまにめちゃくちゃ怖かったりするんだよね。でも、僕のこと本気で心配してくれたり可がってくれてるからなんだって、今になってわかるようになってきたりしたかな」
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