《僕と狼姉様の十五夜幻想語 ー溫泉旅館から始まるし破廉恥な非日常ー》19節ー続々とー
「やはりきさんの近くにおるだけで存在が安定しんす。隨分と変わった人の子かやぁ」
そろそろと僕のところまで寄って、じっと見つめられてるんだけど、僕が鼻の下まで溫泉に浸かっているせいか視線が全く同じところにある。
だからずっと見つめ合っている狀態だ。
「しかし本當にいいのかや。わっちをきさんの旅館に置くなどと」
「そうせねばうぬの変質は止められん。致し方なしじゃ」
蛇姫様は僕から視線をずらして銀を見つつ……。
「わっちゃあ負の気を集めてしまいんす。わかっておるのかや」
「あそこはわしが深く治める土地じゃ。湯の加護もある、あそこにおる限りうぬは神であり続けられるじゃろう」
「……」
「なんじゃ、不服か?」
どこかむっつりしたような顔をしていた蛇姫様に対して、銀が怪訝な表を浮かべて言う。
でもなんだろう、蛇姫様から毒気が抜けているようにしか見えない。
それこそ、肩の力が抜けて本當に見た目通りのさが戻っているというか……。
「不服なわけありんせん。ただ信じられんだけじゃっ。わっちが現で過ごすことができるなどと、誰が思いんす。わっちが外に出ても良いのかや、自由に過ごしても良いのかや。わっちゃあ未だ信じられん」
「篭りが染み付いておるの。心配せずとも、うぬを燃やす人間などおらん。しばらくゆるりと過ごせるじゃろ」
「噓をつきんす発狼!」
「ついておらんわ!」
どうも蛇姫様は未だに現に出れるということが信じられないようで、ほとんど泣きそうな顔で銀に食ってかかっていた。
銀が蛇姫様のほおを抓るわ、蛇姫様が銀のおっぱいを鷲摑みにするわで波を極めてたんだけど……。
僕は僕で新しい來客に驚いていたんだけど。
後ろから、ペタペタとなにかが走ってくる足音が聞こえてくるなとは思ってたんだ。
その足音は、途中でたんと踏み切ると大きく跳んで、丸めたをくるくると回転させながら溫泉に飛び込んできた。
大きく湯柱が立って……。
「あにさま!」
「わあ、こま! おいで!」
それこそ湯の上を走るんじゃないかという勢いで僕の元まで來て、抱きついてきた子鞠。
お耳をぴこぴことらしくかして、頬ずりをしてくれる。
「あにさますごかった……」
「銀と蛇姫様がすごかったんだよ。僕はほとんど助けてもらってただけ……」
「あにさま銀狼さまとちゅーしてた。ちゅー……」
「あはは、してたよー。銀とちゅー」
「こまも……」
「子鞠もちゅーするの?」
「うん……こまもちゅー」
と、子鞠が口を軽くすぼめて僕のほっぺたにちゅーしてくれた。
そのあとに、子鞠のほっぺたに僕がちゅー。
銀とのと違って、ほんとに戯れ程度のものだけど、子鞠はにっこにこで隨分嬉しそう。
真っな子鞠だけど、本當になにも気にすることなく開けっぴろげだし、男の僕がいても特別なにかのリアクションをとることもしない。
僕と一緒にお風呂にれてとっても嬉しそうだ……かわいいなあ。
「汰鞠はどうしたの?」
「ねえさまもうしでくる……。こま先にきたの……あにさまと湯浴みしたかった……!」
「そかそか。僕も子鞠と溫泉にれて嬉しいよっ」
子鞠を引き寄せて膝の上に乗せてあげて、そのまま溫泉に浸かってあげた。
足や尾をぱたぱたとさせて、楽しげだ。
ほんとうに子鞠は無邪気だなあ。
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