《僕と狼姉様の十五夜幻想語 ー溫泉旅館から始まるし破廉恥な非日常ー》19節ー似た者同士ー
「男の子の割に隨分と丸っこいつきかや」
「うわ、けっこう気にしてるのに!」
僕だって筋骨隆々な男っぽいに憧れたりするんだぞ!
「何を言うか、そこが良いのではないか。のう、汰鞠」
「はい、兄様はらしゅうところが素敵でございますれば」
「汰鞠まで……子鞠は男らしいの方がいいよね?」
んしょんしょと、聲を出しながら僕の背中を洗ってくれている子鞠にそう聞くと……。
「こま、よくわかんない……」
「あはは、そっか、そうだよね」
「あにさまはあにさま……」
「うん……そうだよね、ありがと」
子鞠は本當に純粋で素直だから、そういった言葉をこっちもなんの疑いなくけ止められるんだよね。
まだいが故のことなんだろうけど、子鞠にはずっとこのままでいてほしいな。
「あにさま、まえもー」
「前は自分で洗うよ!」
「どして?」
子鞠は前に回ってきて、僕の膝に手をつきなんとも不思議そうに顔を覗き込んできてきた。
なんて曇りのない瞳と可らしいお顔……!
「よし、じゃあ子鞠は僕が洗ってあげるよ」
「あにさまがあらってくれるの? わあ……!」
なんて、話を逸らしてみると思ってたよりも子鞠が喜んでくれた。
尾を思いっきり振るものだから、水しぶきが飛んで冷たい……!!
「子鞠、兄様にお手數をおかけしては……」
「よいよい、背くらい流させてやれ。千草は奉仕されたままじゃと逆に気を遣いよるでな」
「まったく、銀狼様……あなたはわたくしや子鞠に甘すぎるかと。もうし厳しく律していただいても良いのですが」
「くふふ、ぬしらは十分躾けておる。汰鞠、ぬしもあまり千草に遠慮してやるでないぞ」
「……はい。できる限り」
「くふ、父に似て堅い奴じゃの。ぬしもまだまだ甘えたい年頃じゃろうに」
「いえ、そんなことはございませぬっ。お戯れを……」
なんて會話を、子鞠の頭を洗いつつ聞いていた僕は終始ニヤニヤしてた。
なるほど、汰鞠もああしていつも冷靜に振舞っているけれど、自分のを抑えるのに慣れすぎているだけなんだ。
きっと、子鞠も汰鞠も姉妹である以上そう変わらないはずなんだ。
だから汰鞠も姉である手前、本當にしっかりしているけれどは子鞠のように素直になりたいなんて思ってたりするんだろうな。
姉妹……姉弟。僕と伊代姉はどうなんだろう。
昔から散々似てない似てないって言われ続けてきた僕ら姉弟に似通った部分はあるんだろうか。
「はい子鞠、流すよ。お耳押さえるからねー」
「はーい……」
子鞠の耳を優しく押さえて、お湯がらないようにしてあげてから桶で流してあげて……。
汰鞠の方もを洗え終えたようだから今度は4人揃って溫泉に浸かって、が十分に溫まるまで夜空と赤い桜を見上げつつのんびりと疲れを癒した。
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