《魔法陣を描いたら転生~龍の森出の規格外魔師~》18 守るからね
あれー? ここどこだろー。ゆーりくんどこいったんだろ。うーん。
「キュウー」 (ゆーりくーん)
あ、ゆーりくん? あれ、ちがう?
「おい、そこのおまえ!」
「キュウ?」 (わたしー?)
なんだろー?
「おまえ、なんでじんかしてないんだ!」
「ほんとうですね!」
「なんでぇー」
「キューウ」 (できないんだよぉ)
なんでできないのかな? このこたちはできてるのに。
「じんかできないやつなんて、りゅうじんじゃないね! でてけー!」
「そうです! でてけー!」
「でーてーけぇー」
「キュウキューウ!」 (わたし、りゅうじんだよ!)
このこたちきらい!
「うそつくな!」
「うそつきです!」
「うそだぁー」
うそついてないもん! わたし、りゅうじんだもん!
「キュウキュウ!」 (なんでそんなこというの!)
「ちょっとこっちこいよ!」
あ、こっちくる……。こないで!
「キューっ!」 (いやーっ!)
――ゆーりくん……。
『おまえら! それいじょう、せれーなにちかづくな』
俺はできるだけ冷靜に、それでいて怒りを込めて威圧する。
セレーナは! ……よかった。無事みたいだ。
「なんだよ、おまえ!」
あ? あいつらか、セレーナに手を出そうとした奴らは。
「そんなのはどうでもいいんだよ! せれーなにてをだすやつは、ゆるさねぇ!」
「なんだと! おまえら! あいつをなぐれ!」
「いきますよ!」
3人の中で一番背の低い奴が指示を出すと、メガネの細が俺に向かって駆け出し、毆りかかる。
あ、きた。え? 遅っ! 子どもの足の速さってこんなもん? 強化魔法を使っていたから、覚がズレてるわ。
突っ込んできたメガネの奴を軽く避ける。
「うわぁ、なんであたらないんですか!」
メガネの奴は自分が突っ込んだ反で、そのままよろけて転んでしまう。
いや、あたるほうが普通おかしい。だって遅いもの……。
「だぁー」
気の抜けたような聲を発しながら、ふくよかな子も毆りにくる。
えー、こっちの子の方が速いよ! まぁ、避けられるけどさ!
「よっと」
「わぁーあたらなーい」
もちろん、俺はあたることなく、ふくよかな子もメガネ同様ドテンっと転ぶ。
「な、なんなんだよ! い、いくぞおまえら!」
リーダーのような奴はワナワナと震え、んでいる。
あ、君はこないんだ。もう二度とセレーナに近づくなよ!
「はい!」
「にげろぉー」
背の低いリーダーのような奴は悔しそうな顔で俺を見ると、すぐさま前を向いて走り出す。それに続いて、あとの2人も急いでそいつを追いかけていく。
はぁー、終わったか。セレーナちゃんは……
「キューウっ!」 (ゆーりくーん!)
セレーナちゃんが俺に向かって飛び込んでくる。
「おっと」
俺はすこしよろけながらもセレーナちゃんをけ止め、顔をみる。
セレーナちゃんも俺の顔を見ているので、お互い見つめている狀態だ。
「キュウキュウ」 (きてくれて、ありがとう)
「うん、だいじょうぶ?」
「キュウキューウ」 (ゆーりくんがきたから、だいじょうぶ)
よかった。本當に……。
「キュウ」 (ゆーりくん)
「なぁに?」
「キューウっ!」 (だぁーいすきっ!)
そういうと、セレーナちゃんは俺を抱きしめて、甘えたそうに頭をすり寄る。
俺は堪たまらずセレーナちゃんの頭を優しくでる。
「キューウ」 (ふふふー)
セレーナちゃん、俺は君を守るからね。
そのためにも、もっともっと強くなる。明日からも特訓を頑張らないとなぁ。
草魔法師クロエの二度目の人生
6/10カドカワBOOKSより二巻発売!コミカライズ好評連載中! 四大魔法(火、風、水、土)こそが至高という世界で、魔法適性が〈草魔法〉だったクロエは家族や婚約者にすら疎まれ、虐げられ、恩師からも裏切られて獄死した……はずなのに気がつけば五歳の自分に時が戻っていた。 前世と同じ轍を踏まぬよう、早速今世でも自分を切り捨てた親から逃げて、〈草魔法〉で生きていくために、前世と全く違う人生を歩もうともがいているうちに、優しい仲間やドラゴンと出會う、苦労人クロエの物語。 山あり谷あり鬱展開ありです。のんびり更新。カクヨムにも掲載。 無斷転載、無斷翻訳禁止です。
8 121テイマーリュカリュカちゃんの冒険日記
2021.05.17より、しばらく月・水・金の週三回更新となります。ごめんなさい。 基本一人プレイ用のVR型RPGを始めることになった女の子のお話です。 相変わらずストーリー重視ではありますが、よりゲームらしい部分も表現できればと考えております。 他作品に出演しているキャラと同じ名前のキャラクターが登場しますが、作品自體は獨立していますのでお気軽にお楽しみください。 モチベーションアップのためにも感想や評価などを頂けると嬉しいです。
8 185異世界から日本に帰ってきたけど、やっぱりダンジョンに入りたい! えっ、18歳未満は禁止だって? だったらひとまずは、魔法學院に通ってパーティーメンバーを育成しようか
異世界から帰ってきた楢崎聡史と桜の雙子は、胸躍る冒険の日々を忘れられなくて、日本に発生したダンジョンに入場しようとする。だが〔18歳未満入場禁止〕という法律の前に、二人の希望は潰えてしまった。そこに救いの手を差し伸べたのは、魔法學院の學院長。二人の能力に気が付いて、即戦力としてダンジョンの攻略をさせようと、學院への編入を勧める。ダンジョンに入る権利を手に入れようと試験を受ける二人…… だが彼らの想像以上に、日本の魔法はレベルが低かった。異世界帰りの高いレベルと數多くのスキル、そして多種多様な魔法を生かして、學院生活を送りながらダンジョンを攻略する雙子の活躍に、次第に注目が集まっていく。 肩の力を抜いて読める內容です。感想等お寄せいただけると、とても嬉しいです!
8 193『経験値12000倍』のチートを持つ俺が、200億年修行した結果……
『神以上の経験値倍率』と『無限転生』という究極チートを持った主人公『閃(せん)』。 とんでもない速度で強くなる彼が、とんでもない時間を積んだ結果…… 「もういい! 異世界転生、もう飽きた! 何なんだよ、この、死んでも死んでも転生し続ける、精神的にも肉體的にもハンパなくキツい拷問! えっぐい地獄なんですけど!」 これは、なんやかんやでレベル(存在値)が『10兆』を超えて、神よりも遙かに強くなった摩訶不思議アドベンチャーな主人公が、 「もういい! もう終わりたい! 終わってくれ! 俺、すでにカンストしてんだよ! 俺、本気出したら、最強神より強いんだぞ! これ以上、やる事ねぇんだよ! もう、マジで、飽きてんの! だから、終わってくれ!」 などと喚きながら、その百回目に転生した、 『それまでの99回とは、ちょいと様子が違う異世界』で、 『神様として、日本人を召喚してチートを與えて』みたり、 『さらに輪をかけて強くなって』しまったり――などと、色々、楽しそうな事をはじめる物語です。 『世界が進化(アップデート)しました』 「え? できる事が増えるの? まさかの上限解放? ちょっと、それなら話が違うんですけど」 ――みたいな事もあるお話です。
8 146神様との賭けに勝ったので異世界で無雙したいと思います。
ある日の放課後。 突然足元に魔法陣が現れる。 そして、気付けば神様が異世界に送るからスキルを1つ選べと言ってくる。 もっとスキルが欲しいと欲をかいた悠斗は神様に賭けをしないかと提案した。 神様とゲームをすることになった悠斗はその結果――― ※チートな主人公が異世界無雙する話です。小説家になろう、アルファポリスの方にも投稿しています。
8 165ルームメイトが幽霊で、座敷童。
とある日のこと。そうだ、その日だ。その日を境に、変わってしまったんだ。俺の日常は。幽霊や妖怪の退治からトイレ掃除まで行う『なんでも屋』を経営する俺にやって來た數々の依頼。さてと、今日も行きますか。 ◆攜帯版ので見づらい方は、エブリスタ版(http://estar.jp/.pc/_novel_view?w=21377746)をご覧ください。第七話までまとめた形となっています。 ◆第一部完。第二部は2016年連載開始。 ◆「電子書籍大賞2013」最終ノミネート作品です。
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