《魔法陣を描いたら転生~龍の森出の規格外魔師~》23 稽古
「おかあさん!」
俺はし張した面持ちでお母さんに聲をかける。
「急にどうした?」
「おれに、まほうとぶじゅつをおしえて!」
***
俺が捨て子だったという話をしてからしばらく経つが、関係が悪くなるなんてことはなく、むしろ前よりも親子の絆というものが深くなった気がした。
それに、お母さんのスキンシップというか何というか、が増えた気がしたりもする……。
「ここでいいか。よし、ユーリ、始めるぞ!」
お母さんは立ち止まると、俺の方に振り向き言う。
「うん!」
俺たちは現在、武龍団も訓練に使う訓練場に來ている。
俺はさらなる魔法のレベルアップと武による力向上を目指してお母さんに稽古をつけてもらうようお願いした。すると、お母さんはし驚いたものの二つ返事でOKをくれ、今にいたる。
「初めにユーリ、魔法についてどれくらい知っている?」
魔法は、魔力・魔力の流れ・魔法陣、この3つが揃そろって初めて魔法として立する。他にも詠唱や、魔道などが存在するが、さきの3つがあれば魔法は魔法として現象を起こす。
ただこれだけだと火をおこす、風を吹かせるなど単純なことしかできない。そこで重要なのが、者の想像力イメージだ。何を如何したいのか明確に、より鮮明にイメージする必要がある。
書には“魔法、魔力は魂と深い関係がある”とも書かれていた。魔力は魂から創り出されるエネルギーだという説によれば、魔力が盡きるととの結びつきが弱くなるため最悪、命の危険があるらしい。そのことを知ったときは酷く驚いた。
――確かに思い當たる節がいくつか……コワっ!! マジか!? 下手したら死んでたよ俺……。
「よ、よく調べたな。大それであってるぞ、うん」
魔法のことになるとついつい熱くなっちゃうんだよなぁ。喋り過ぎっちゃった。てへっ。
「ユーリのことだ、基礎魔法はもう使えるのだろう?」
そりゃぁもちろん……
「きそまほうは、ちゅうきゅうまでつかえるよ!」
「……!? ちゅ、中級!? この年で……というか、いつの間に……」
あ、そうか。ばれないように特訓してたからお母さんは知らないんだ。
「ひとまず、魔法を使っているところを見たい」
お母さんはそう言うと橫を向き、し先を見つめている。俺は頷き、お母さんと同じ方向を向く。
「求めるは土。土よ壁となれ」 『アースウォール』
片腕をばし、詠唱し終えたお母さん。直後、俺たちから10メートルほど離れた場所に縦2メートル、橫1メートル程度の土の壁が3つ現れる。
誰が出したのかは、言うまでもなくお母さんだ。
さすがお母さん! 無駄のない魔力の流れだ。それに、あの大きさの壁を正確に3つも出してる!
「ユーリ、あの壁に向けて魔法を當てるんだ」
「わかった!」
そうだなぁー、今のところ一番得意な火魔法にするかな。
俺は火魔法を使うことにすると、右腕を前に突き出し神を落ち著かせ、魔力に意識を集中させる。
「もとめるはひ。ひよ、たまとなりてあたれ」 『ファイアーボール』
すると、俺の目の前には3つ・・の魔法陣が現れる。そこから、バスケットボール程度の炎の球が創り出されていく。
火魔法<下級>の『ファイアーボール』は正直、詠唱しなくてもイメージだけで発できるが念のため――お母さんが驚かないように――詠唱しておく。
「な!? 3つ同時に!? 火魔法が最適魔法なら可能だが……それにしても、あの魔力コントロールは龍人並みだ」
お母さん何か言ったー? 何も聞こえないぞー。俺はただ、魔法が大好きなだけさ!
「いけー!」
俺は炎の球を壁に向けてそれぞれ放つ。3つの炎の球は壁に向かって真っ直ぐに進撃している。その速さは甲子園のピッチャーが投げる球の速さとそう変わらないんじゃないだろうか。
炎の球が壁に當たると、何かが崩れるような鈍い音が聞こえる。
「……うん、魔法はとりあえず後にしよう。よし、次は武の稽古だ」
「う、うん!」
俺たちは々に崩れ去った壁を見なかったことにすると、次に武の稽古を始めることにするのであった。
貓《キャット》と呼ばれた男 【書籍化】
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