《シスコンと姉妹と異世界と。》【第17話】食後の運は大事①
4人で並んで仲良く歩いていると、微笑ましそうに微笑んでくれる人や、恨めしそうに俺の方を見て舌打ちする人、「お姉さま素敵ですわ……」とから見つめる人々など、様々な街の風景が見られる。
最後のはいつもの人たちだったけど……。
「お腹いっぱいです。姉さんもアリスさんもありがとうございます」
「いいのよ、これから苦楽を共にする仲なんだから」
「ローズも空腹は満たされたか?」
「久しぶりにあんな食べたよー。2人とも、ごちそうさまでした!」
ローズがホクホク顔で禮を述べる。ただ、久しぶりってのは噓だ。晝も3人前いってたから。
なんか前から3人組が橫並びで歩いてくるな〜。こっち見てるし。こっちは3人で、向こうはオッサン3人。どっちが邪魔かね。
「おう兄ちゃん、べっぴんさんはべらせてんなぁ〜」
「兄ちゃんって俺まだ12っすよおじいちゃん」
「おじいちゃんじゃねえッ! まだ38だ!!」
「「「「えぇぇええええ!!!!」」」」
すげえ老け顔である。白髪混じりだし……苦労してるのかな。お疲れ様です、ほんと。
「おい! んなムキになるなって」
「すまんな嬢ちゃんたち、ウチのじーさんが失禮した。今渡せるものは無いが、綺麗さっぱり忘れてやってくれ」
「お前らまでッ!」
「ほら、行くぞ。目的を忘れるな」
「わぁったよ。すまねえな兄ちゃん。悪ふざけが過ぎたな。じゃあな」
案外素直に謝られると対応に困る。ふたまわりも歳が違うオッサン相手じゃ余計。
「んー」
「どうしたローズ?」
「おじさん達『目的を忘れるな』って言ってましたよね? まだ時間もあるし、コッソリついて行きませんか?」
この娘はなんということを言い出すのか。勘というか興味本位というか……。目的が風俗だったら、俺はフォローのしようがない。フォローする必要無いかもしんないけど。
「どうしようかアリス。わたしとしては食後の散歩がてら付き合っても良いかと思うのだが……」
「はぁ……。案外エリーゼも好きだよねぇ……。仕方ない、付き合ってあげようかショーくん」
「そうですね……」
正直ろくな事ないと思うんだけど……。
2人がもう探偵モードにってるしどうにもならない。見た目は子供、頭脳も子供だけど。
「ほら、ボーッとしてると置いてかれるよっ」
「ちょっわ、アリスさん!?」
手を繋がれて引っ張られる。
「さっきのお返し!」
んー、シンプルに足が速い。マジに引っ張られてる。
「早いっす、早いっす!!」
「しーっ。お兄ちゃん靜かに……。むっ」
「靜かに……。また因縁付けられても葉わないか……むっ」
2人が何かに気付いたようだ。
「おまえ達、いつの間にそんな仲になったのか……?」
「お兄ちゃんエッチ……」
手を繋いだままだったのを気付かれた。慌てて手を離そうとする。……離してくれない。
「……アリス……さん?」
「僕、ショーくん気にっちゃった。エリーゼ、どうしたらいいかな??」
「どうもしなくていい! ショーはまだ12だぞ!? 最低でもあと3年だ。それにまだまだ知らない事が多すぎる……々とな」
「お姉様……気付かれてしまいます……」
「いや、しかしだな……」
「冗談だってば〜。もうエリーゼったらムキになっちゃって〜」
そう言って俺の手を解放してくれた。ほっとしたような殘念なような。複雑。
「ムキになってなどない! ただ、わたしはッ」
「お姉様、敵にきがッ!」
いつあのオッサンたちが敵になったよ……
「どうした?」
「建の中にりました!」
「よし、行くぞ」
「「おー」」
陣は乗り気である。変なとこんないでくれよ〜……
「ってここは……」
「「「ギューの牙亭」」」
結局。戻ってきちゃった。
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