《シスコンと姉妹と異世界と。》【第35話】護衛任務④
「階段を上がって右手に進んだ先にお部屋がございます」
と言われ、204と書かれた鍵を貰い部屋に向かった。
「この客間はどういう事だろうか……」
「まぁ、そういう趣向なんじゃねーのか……」
部屋にはキングサイズのベッドが1つだけ備えられていた。男2人でここに寢ろと言うのか……。
「まぁ疲れたしこんなフカフカのベッドで寢れるならいいんじゃねーの?」
「ショーが気にしないならいい。あ、そうだ。寢ぼけて蹴り落としたりしないでくれよ?」
「そんな、しないって! 多分……」
「ま、寢ている間のことなんて分からないからね」
「じゃ言うなよ……」
「ごめんごめん。それじゃそろそろ夕食だし、下に降りようか」
「はいはい……」
モーリスはちょいちょい俺をめる。
「メインディッシュはと魚、どちらに致しますか?」
「俺は魚にしよっかな! モーリスは?」
「じゃあ僕も魚でお願いします」
「かしこまりました」
「この街は海が近いからな〜。地の食べたいじゃん?」
「食べることへの執著がたまに凄いよね、ショーって」
「そうかぁ?」
「トンカツ、だってショーが開発したんだろう? 俺もあんな味しいもの初めて食べたんじゃないか、ってくらい衝撃的だったから」
「ホントはトンカツに付けたりかけたりするタレってか、ソースも作りたいんだけどねぇ……」
なんか々果の絵がラベルに書いてあったけど、さすがに作り方は分からねぇからなぁ〜。
「お待たせ致しました。こちらが今夜の一膳、昇り龍となります」
凄い和の創作料理が出てきた……。焼かれた魚がまるで泳いでるかのように皿の上に立っている。塩で滝を、飛沫をイメージしているようだった。
あとは厚焼き玉子や切り干し大、味噌といった和食を完全に踏襲した皿となっていた。
「こちらはワショクという形式の食事です。私の先祖が、急に人が変わったように料理にのめり込み完させたものだそうです。この技は一子相伝のもので、各世代の長男にけ継がれているのです。何かありましたらお申し付けくださいませ。それでは、失禮致します」
人が変わったように……か。俺と同じ日本人がそんな前からこの世界に引っ張られて來ていたなんて。考えてみたことはあったけど、こうして現実として突き付けられると不思議なもんだ。
國の通貨単位も円だし、隣のメイドホテル然り、日本人専用の転生先なのか?
でも國や個人の名前は橫文字だし、ただただ元日本人への難易度を下げてくれてるってことか。
「へぇ〜。それじゃいただきます」
「いただきます、の前に。ショー、1ついいかな?」
「なに?」
「この日本の細い棒はどう使うんだ?」
「ああ、箸は初めてか」
「ショーは使ったことあるの?」
「あるよ。家ではいつもこれだ、基本的には」
「……やっぱり難しいな」
「モーリスでも苦手なものはあったか〜。まっ、無理しないでナイフとフォークを貰おう。食事で無理することないからな」
______食事終了。
「で、新しい魔法はどう?」
「んー。やってみようか?」
「いいのかい?」
「じゃあちょっと、カー君をだっこしててくれ」
「カー君って、烏?? しかも、その箱にれてるのか」
「捕まえてみたんだ、森で。……マナを楔に……」
「……」
「よし、準備OK」
「なるほど、頭の中にショーのマナを送り込んで制するのか」
「……我に従えッ!」
「……どうしたの?」
「いや、言ってみたかったんだ1度……」
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