《シスコンと姉妹と異世界と。》【第38話】夏來る②
水著どうしよっかな〜。
どうしたらみんなと被らずにいられるか……。
そのために6人で來たんだし、うまいこと立ち回らないとね!
「みんなはどういう水著にするか決めたの?」
「んやー、なんも決まってなーい。アリスはどうなのさ?」
「わたし!? 実は……なんにも決まってない」
「一緒じゃーん。仲間仲間っ」
サニーはやっぱりそうでしょうね。基本的に無計畫に突っ走る系の娘なんだから……。
「他のみんなはどうなの?」
「サニーと一緒でわたしたちも、新しいのがどんななのか楽しみにしてるから、まだなんにも」
「やっぱそうだよね〜。どったの、ゾラ?」
「いや、ちょっと考え事をしていただけだよ」
「ゾラのえっち〜」
「えっちなのは、ショーくんもいる事ですしあまり度が過ぎるのは止めておいた方がいいと思いますよ?」
「ステラまでわたしをそんな変態扱いして……」
「でも男の子と海に行くなんて初めてだから……」
まぁ、セリーヌの気持ちも分かる。男として育てられたけど、一緒に遊びに行くってことは無かったから。
「まぁね〜。でもまだまだ12なんだからそんなに気を使うことないんじゃないの?」
「目のやり場に困らせてしまうのもどうかと思うよ?」
サニーのつぶやきにまともなシャロンが返す。目のやり場に、ねぇ……。いっそ困らせて反応を見てみたいかも……。
「でもあんまり見せつけるようなのだとお姉様に申し訳が立ちませんし……」
ステラの言うことも尤も。ただ本人には聞かせられないけど。見せつける気がありそうなのがちょっと怖いかも。
困ったもんだねぇ……。ん、サンオイル……? 何だろ。初めて見るかも、あれ。ゾラとかも気になってるみたい。
「あら……」
______。
「あ、アリスさん!?」
「あら、ローズちゃん奇遇だねえ。3人とも、水著見に來たの?」
「そうだ」
「皆さんもそうですか?」
「そーだよー」
「ですよね。寮からそう遠くなくて品數が多いっていったらここの集合市場しかないし」
「ショーくんよく知ってるね?」
「まぁモーリスの店巡りに付き合わされてますから」
「なるほどね……」
「ゾラさんたちはもう水著は決めたんですか? こっちはお兄ちゃんだけは決めたんですけど……」
ローズが尋ねる。
「いや、まだだよ」
「そうだショーくん。僕たちの水著、選んでよ!」
「えっ、あ、いや……」
「アリス。ショーは『楽しみは後に取っておきたい』らしいんだ。だからわたしたちだけで選ばなくてはならない」
「あらあら、ショーくんってば楽しみなんだぁ……。思ってたより積極的で、えっちなんだね……」
「なるほど! じゃあわたしたちもショーくんのご期待に沿えるようなを用意しないとですね!」
ステラさんなんかスイッチった……。
「いや、俺はそんなつもりじゃ……。皆さん何著ても可く著こなしちゃうと思いますし……」
「ショーくんはお世辭が上手いんだな」
「褒めても何も出ないよ〜」
「そんなこと言って〜、シャロンもセリーヌも満更でもなかったりして?」
「と、とにかく。ショーはどこか見て回ったりして時間を潰したらここのベンチに戻ってきてくれ。1時間ちょっともあれば皆も選べるはずだからな」
「へいへい。行ってらっしゃーい」
「じゃ、お兄ちゃん、見てくるね。あんまり待たせないように頑張るから!」
「ああ。よろしく頼む。楽しみにしてるからな」
「うん!」
ローズが走って店の方へ向かっていく。
「ホントにローズちゃんとショーくんって仲良いんだね〜」
「ああ。アリスからもそう見えるのか。正直羨ましいくらいだよ」
「エリーゼもショーくんに甘えたりしたいってこと?」
「そ、そうは言ってないだろう!」
「そんな揺しなくても……」
「揺なんかしてない。さ、皆も早く選んでしまおう。あいつを1人待たせておくのも申し訳ないしな」
「はいはい、分かりましたよー」
30分ちょいで皆それぞれ手提げをもって帰ってきた。
いよいよ、明日は夏本番、今年初の海だ!!
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