《引きこもりLv.999の國づくり! ―最強ステータスで世界統一します―》忠実すぎるがゆえに
恐怖、恐怖、恐怖。
ディストの頭にはそれしかなかった。
あの膨大な魔力。
大地が、地上そのものが、シュンの発する力に悲鳴をあげているようだった。
願わくは、あの村人のステータスを見せてほしい。
彼はいったいどれほどの魔法攻撃力を持っているのか。どれだけ規格外な人なのか。
ーー強い。
適わない。
勝てない。
本能的にディストはそう察した。
鍛錬を積めば追い抜けるとか、裝備を整えればいいとか、そんな次元をはるかに超えている。
あの村人には今後どうやっても勝てない。
努力だけでは追いつけない《才能》という壁を、ディストはまざまざと見せつけられている気がした。
ーー奴が要注意人Bだと?
馬鹿馬鹿しい。
どこぞの勇者などよりも、あの村人のほうがはるかに脅威だ。
勇者アルス程度であれば、ディストでもそこそこ闘える。
村人の戦闘力は、そのレベルをはるかに飛び越えている。
なのに。
あそこまで驚異的な力を見せつけておきながら、村人は言う。どうやって魔法を使うのかーーなどと。
なんて奇妙な話だ。
圧倒的なステータスを持ちながら、これまで一度も魔法を使ったことがないというのか。
あいつは一、どんな人生を歩んできたのだ。
「デ、ディスト様……」
近くにいたゴブリンが、青い顔で見上げてくる。その表にはありありと恐怖が張り付いていた。
「撤退命令を……。《あれ》にはどうやっても勝てませぬ……」
撤退。
その言葉を、ディストは深く脳に刻み込んだ。 
「ロニン様を拐した男を前に……逃げるのか、この、俺が……」
「ディスト様、お気を確かに! お気持ちはわかりますが、いまは撤退しましょう! ロニン様を助ける前にディスト様がお亡くなりになられては仕方がありませぬ!」
ゴブリンの言うことはどうしようもなく正論だった。
いまは勢を建て直し、改めてロニンの救出を狙う。そうするのが當然の措置だ。
幸い、あの村人は本當に魔法の使い方がわからないようだから。
けれど、ディストのプライドがそれを許さなかった。なぜならば。
「將來ロニン様と結ばれるのはこの俺なのだぁぁぁぁぁあ! あんな素も知れない男に渡してなるものかぁぁぁぁぁぁあ!」
「デ、ディスト様……」
「ゴブリンどもよ。帰りたくば帰るがよい。俺はこの場に殘る」
「……お、お言葉ですが、ディスト様、あなたはロニン様のことになるとまわりが見えなくなる。いまはーー」
「うるせぇ! わかってるぁそんなこと! はやく消えなきゃ、俺がてめェらをぶち殺すぞ!」
【書籍化】物語完結後の世界線で「やっぱり君を聖女にする」と神様から告げられた悪役令嬢の華麗なる大逆転劇
転生も巻き戻りもせずに大逆転を遂げる悪役令嬢の物語。 婚約者だった皇太子とその浮気相手の聖女に斷罪されたイリス・タランチュランは、処刑を目前にして牢獄の中で夢を見た。夢の中でイリスはこの物語の神だと名乗るウサギに出會う。ウサギは聖女であるヒロインへの不満から、イリスに向けて「やっぱり君を聖女にする」と言い出した。目が覚めると、イリスの瞳は聖女の証であるルビー眼に変わっていた。同時刻、神殿の大神官の元には有り得ない衝撃的な神託が下り、知らせを聞いた皇帝は愕然とする。自分を陥れた元婚約者とヒロイン、そしてその周囲の人々へ復讐を誓うイリスは、神に與えられたこの設定を存分に利用するのだった。 ※お陰様で書籍化が決定いたしました。詳細は後日ご報告致します!
8 155クリフエッジシリーズ第四部:「激闘! ラスール軍港」
第1回HJネット小説大賞1次通過、第2回モーニングスター大賞 1次社長賞受賞作品の続編‼️ 宇宙暦四五一八年九月。 自由星系國家連合のヤシマに対して行われたゾンファ共和國の軍事行動は、アルビオン王國により失敗に終わった。クリフォードは砲艦の畫期的な運用方法を提案し、更に自らも戦場で活躍する。 しかし、彼が指揮する砲艦レディバードは會戦の最終盤、敵駆逐艦との激しい戦闘で大きな損傷を受け沈んだ。彼と乗組員たちは喪失感を味わいながらも、大きな達成感を胸にキャメロット星系に帰還する。 レディバードでの奮闘に対し、再び殊勲十字勲章を受勲したクリフォードは中佐に昇進し、新たな指揮艦を與えられた。 それは軽巡航艦デューク・オブ・エジンバラ5號(DOE5)だった。しかし、DOE5はただの軽巡航艦ではなかった。彼女はアルビオン王室専用艦であり、次期國王、エドワード王太子が乗る特別な艦だったのだ。 エドワードは王國軍の慰問のため飛び回る。その行き先は國內に留まらず、自由星系國家連合の國々も含まれていた。 しかし、そこには第三の大國スヴァローグ帝國の手が伸びていた……。 王太子専用艦の艦長になったクリフォードの活躍をお楽しみください。 クリフォード・C・コリングウッド:中佐、DOE5艦長、25歳 ハーバート・リーコック:少佐、同航法長、34歳 クリスティーナ・オハラ:大尉、同情報士、27歳 アルバート・パターソン:宙兵隊大尉、同宙兵隊隊長、26歳 ヒューイ・モリス:兵長、同艦長室従卒、38歳 サミュエル・ラングフォード:大尉、後に少佐、26歳 エドワード:王太子、37歳 レオナルド・マクレーン:元宙兵隊大佐、侍従武官、45歳 セオドール・パレンバーグ:王太子秘書官、37歳 カルロス・リックマン:中佐、強襲揚陸艦ロセスベイ艦長、37歳 シャーリーン・コベット:少佐、駆逐艦シレイピス艦長、36歳 イライザ・ラブレース:少佐、駆逐艦シャーク艦長、34歳 ヘレン・カルペッパー:少佐、駆逐艦スウィフト艦長、34歳 スヴァローグ帝國: アレクサンドル二十二世:スヴァローグ帝國皇帝、45歳 セルゲイ・アルダーノフ:少將、帝國外交団代表、34歳 ニカ・ドゥルノヴォ:大佐、軽巡航艦シポーラ艦長、39歳 シャーリア法國: サイード・スライマーン:少佐、ラスール軍港管制擔當官、35歳 ハキーム・ウスマーン:導師、52歳 アフマド・イルハーム:大將、ハディス要塞司令官、53歳
8 178名探偵の推理日記〜雪女の殺人〜
松本圭介はある殺人事件を捜査するため、雪の降り積もる山の中にあるおしゃれで小さな別荘に來ていた。俺が事件を捜査していく中で被害者の友人だという女 性が衝撃的な事件の真相を語り始める。彼女の言うことを信じていいのか?犯人の正體とは一體何なのか? 毎日1分で読めてしまう超短編推理小説です。時間がない方でも1分だけはゆっくり自分が探偵になったつもりで読んでみてください!!!!初投稿なので暖かい目で見守ってくださると幸いです。 〜登場人物〜 松本圭介(俺) 松本亜美(主人公の妻) 松本美穂(主人公の娘) 小林祐希(刑事) 大野美里(被害者) 秋本香澄(被害者の友人) 雨宮陽子(被害者の友人) 指原美優(被害者の友人)
8 125No title
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8 116幼女と遊ぼうとしたら異世界に飛ばされた件について
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