《引きこもりLv.999の國づくり! ―最強ステータスで世界統一します―》引きこもり軍団の誕生
「え……」
ロニンは大きく目を見開いた。
信じられなかったのだ。
彼の優しすぎる発言が。
さんざん迷ばかりかけてきたのに、この上、もっと面倒を見てくれるなんて。
なんで。どうして……
気づいたとき、ロニンは視界がぼやけるのをじた。
かつて、ここまで深いをけたことがあっただろうか。
そりゃあ魔王の娘だし、部下からも父親からもチヤホヤされてきた。
だけど、自分のを危険に投じてまでロニンを守ってくれる者はついぞひとりもいなかった。
現に父親ですら、世論に負けてロニンの敵になってしまっている。
モンスターとはそういうものだと思っていた。結局は自分が一番可いのだと。自分の利益にならないと知ったら、すぐに寢返るのだと。
でも、シュンは違う。いつもめんどくせえとか言ってるくせに、真に私のことを気にかけてくれている……
「あ、ありがとう……お兄ちゃん……」
それだけを言うのが一杯だった。
そんなロニンの頭を、シュンは一度だけでると。
いつもの調子で、にやけながら言った。
「ただし、今後メシはおまえにつくってもらう。材料はまあ俺が買ってきてやるよ」
それくらいお安いご用である。ロニンは黙って頷いた。
そのやり取りを見て、ディストは深く息を吐いた。
シュンの強さ。優しさ。思慮深さ。
ロニンが好意を持ってもおかしくないと、ディストも認めざるをえなかった。
もちろん、この事実に嫉妬せずにはいられない。
だが、世論が《ロニン反対》に傾いたとき、ひるんでしまったのも事実だった。
それからロニンと関わる時間が減ってしまった。きっと彼もそれに気づいていただろう。
ーー俺はロニン様の側近として失格だな。村人に適わないわけだ。
だが、これからは命をかけてでもロニン様を守ろう。
それが彼の側近としての、唯一にして最大の務めなのだから。
そして。
彼を守るためには、村人の助けも必ずや必要になるだろう。レベル999の存在はいかにも大きい。
決意をにめながら、ディストは言った。
「村人よ。魔王軍の報を知っているか」
「いや? 全然」
「ならば教えよう。本來は人間なぞにをらすのは法度だが、俺もロニン様のために命をかける」
「ほーう?」
「現狀では、おそらく魔王軍はこちらに攻め込んでこない。おまえがあまりに強すぎるからな。魔王軍も足踏みしているのだよ」
「なるほどね」
シュンは鼻をばしながら頷いた。
「だから現在、四天王が自の魔力を高めるべく修行をしている。こいつらが最大の脅威になるだろう。そして準備が整い次第、攻め込んでくる。だいたい三ヶ月後だな。おまえはそれに備えてほしい」
「ほーん」
頷きながら、シュンは後頭部を掻いた。なにかよからぬことを考えている顔だった。
「ディストさんよ。四天王の修行が完するのが三ヶ月後ってことか?」
「まあそうだな」
それを聞いたシュンはにやりと笑った。
「なら、俺らが待つ必要はねえ。こっちもたっぷり修行して、俺らから攻めようぜ。二ヶ月半もありゃ、立派な《引きこもり軍団》ができあがらぁ」
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