《進化上等~最強になってクラスの奴らを見返してやります!~》第四十四話 何かが切れた!
先ほどの學生たちに勘違いされてから5分後。
所々にいる魔を狩りながら、強い気配のする場所に向かっている。
飛んで行ってもいいんだけど、空から行くと敵から丸見えなのですぐ警戒されるだろう。
警戒されると面倒なので、今回は地上から行くことにしたというわけである。
さて、もうそろそろ目的の強い気配のする場所ところだろうか。
近づくにつれて、気配がだんだん強くなってくる。
「…………………し急ぐか」
俺は歩く速度を速める。
もし俺が考えていることが當たっているとした場合、あいつらでは恐らく歯が立たない。
良くて両腕を持っていかれるか、両足を行かれるだろう。
悪ければ確実に殺される。
それも、跡・形・も・な・く・。
の欠損程度なら難なく完治させることはできるだろう。
だが死んでしまってはもうどうしようもない。
死人は生き返らせることはできない。
それは森羅萬象の定めである。
最悪の場合を想定したせいか、無意識のに強化の魔法を発していたことに気付かないまま、俺は皇國の街道を疾走した。
*
*
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*
~幸希side~
俺は結界を張った後、すぐさま南海達と合流するために移した。
途中幾度かモンスターや魔族たちを見つけたが、相手にすることなく合流することだけに専念した。
俺のスキルは基本的に防スキルで固めている。
故にある程度のモンスターの攻撃なら無防備でも耐えることができる程には頑丈である。
その代わり攻撃系のスキルはあまり取得していないため、単獨で行するのは自殺行為に等しいのである。
百聞は一見にしかず。この場で今の俺のステータスを見せておこう。
――――ステータス――――
名前:海城 幸希
種族:人間
職業:最強の盾使い
Lv80
HP:51200/51200
MP:10200/10200
STR: 5099
DEF:13050
AGI: 3201
MGA: 1600
MGD:10050
INT: 3543
LUK: 4102
スキル
【火魔法Lv7】【巖魔法Lv2】【頑丈Lv10】
【俊足Lv3】【怪力Lv4】【盾Lv10】
【槍Lv4】【重力魔法Lv4】【防力上昇Lv-】
【魔力作Lv-】【魔力吸収Lv-】【魔力開放Lv-】
【痛覚減Lv3】【恐怖耐Lv5】
ユニークスキル
【聖壁Lv6】【斷崖絶壁Lv2】
エクストラスキル
【絶対不可侵領域サンクチュアリ】
稱號
異世界人・召喚されし者・聖霊の守護者・覚悟を決めた者
【痛覚減】
自がける痛みを軽減することができるスキル
スキルのレベルが上がるにつれて、軽減できる痛みの強さが変わっていく
【恐怖耐】
恐怖で足がすくむことを軽減することができるスキル
レベルが最大になったとき、恐怖におびえることがなくなる
【聖壁】
スキル【絶壁】の上位スキル
を大幅に強化し、どのような攻撃にも耐えられるようにする。
防系スキル・魔法の使用時、大幅に強化される
【斷崖絶壁】
非常に特殊なユニークスキル
死に瀕したとき、非常に強力な力を得ることができる。但しそれが何かは、その時になってから出ないと分からない。
【絶対不可侵領域サンクチュアリ】
非常に強力なエクストラスキルのの一つ。様々な効果が存在しているが現在確認されているのは、非常に強固な結界を形することのみである。
聖霊の守護者
守り人の上位稱號
特にこれと言った取得條件があるわけではないものの、この稱號になった者は死後、聖霊王のもとで守護者として使われるとされ、修道者からすれば崇拝するべき対象となる。
エクストラスキル【絶対不可侵領域サンクチュアリ】を取得
覚悟を決めた者
絶絶命の時、死を覚悟したものが稀に得ることのできる稱號
ユニークスキル【斷崖絶壁】を取得
おわかり頂けただろうか。
HPやDEFの値は非常に高い。
ゲームで言えば壁タンクと言えばわかりやすいだろうか。
とにかく、俺のステータスは単獨よりも集団の方がるのである。
と、そんなことを考えてる間に、大通りまで來たようだ。
襲撃される前はとても賑やかだったこの場所も、今はもう見る影もない。
思わず手を握りしめると、力が強すぎたのか爪が手のひらに食い込みが滲む。
……魔族の奴ら、絶対に許さねぇ…………。
かにみんなの仇を取ることを誓いながら、大通りを渡ろうとして―――――
!?
咄嗟にに隠れる。
俺が隠れるのと同時に、向こうからコツコツという足音が聞こえた。
足音と一緒に、途切れ途切れではあるが……話し聲が聞こえてくる。
「ったく……なんで俺たちがこんなことしなきゃならんのや!」
「そういきり立つんじゃねぇよ。こうして楽して人間族のが食えるんだ。そう思えば割のいい仕事だと思わないか?」
「……それもそうか」
「にしてもよかったよな~、あいつらの怯えた顔! あんな悲鳴を上げさせながら殺せるなんて、ここはなんて楽園なんだ!」
ギャハハハハハ! そんな下種の笑い聲を聞いた瞬間―――――
ブチっと、俺の頭の中で何かが切れる音がした。
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