《進化上等~最強になってクラスの奴らを見返してやります!~》第四十五話 聖銀の鎧
俺は怒りに任せるまま飛び出した。
から突然現れたことで、魔族たちもかなり驚いているようだ。
「てめぇら、ゼッテー許さねぇ!!」
俺はにぶら下がっているペンダントを引き千切る。
瞬間、ペンダントが輝き始める。
「全てを斷て、聖銀の鎧ミスナルティ」
聖銀の鎧ミスナルティ。
聖霊の守護者の稱號をけ取ったのと同時に、皇王からもらった暗鉄の黒壁ブラトニオンと呼ばれる、大きさを自由に変更できる盾が進化した代である。
何が変わったのかといえば、質的な盾から霊質的な鎧に代わったというところだろうか。
黒壁の待機狀態の時はブレスレット型だったのだが、鎧となってからは待機狀態はペンダント型になってしまった。
もちろん、展開したときの狀態も変わっている。
文字通り、盾から鎧に変化したのだ。
しかも質的に存在するのではなく、霊的に存在しているため、パッと見た限りでは無防備のように見える。
この鎧は2cmほどの厚みがああり、ハンマーだろうと剣だろうと弾き返すことができる。
もちろん魔法にも強い。
たとえ魔族であっても、この鎧を突破するのは難しいだろう。
さらには、この鎧を自分の中にも裝著させることができるので、集団戦となれば無類の力を発揮するだろう。
閑話休題それはともかくとして。
俺は聖銀の鎧ミスナルティをに纏い、近くにいた魔族に毆りかかる。
しかし、流石は魔族と言ったところだろうか。安易にけ止めるようなことはせずに後ろに下がって躱した。
毆る相手を見失った拳は行き場を失い、そのまま地面を毆りつける。
ドゴォォォンッッ! という音が響き渡る。
…………思えばコレを攻撃に使ったことなかったな……まさかこれほどの威力があるとは。
俺の周りにいる奴らが皆強いから、あんまり攻撃する側に回ったことがなかったのだが、これならあいつらの足手まといになることもなく戦えるだろう。
そういえばコレを鑑定したとき、鑑定士さんが興した様子で言ってたっけ。
「こここここれ、聖じゃないですか!」
「聖?」
「はい! 世界に七つしか存在しないと言われ、確認されている者でも三つしか現存を確認できていない、伝説の武なんですよ!」
「ということは、俺のコレは四つ目の聖ってことになるのか?」
「いえ、七つの聖は形がちゃんと明記されていて、剣、槍、弓、槌、杖、、篭手の七つです」
「確認されているのは?」
「ええっと……確か「聖剣エクスカリバー」、「聖槌ミョルニル」「聖アマノハゴロモ」の3つですね!」
……そういうとこは地球の神話と同じなのね。
まあ、それはともかくとして。
さっきの話が本當のことだとすると、俺が出現させたコイツは、八つ目の聖ってことになる。
「なんてこった…………」
と、悪態をついていたのを覚えている。
さて、そんな聖の威力を見た魔族は驚愕の表を浮かべている。
「テメェ……ナニモンだ?」
もう片方の魔族がこちらを睨みつけている。
「何者…………何者か」
俺はもったいぶるようにゆっくりとを起こし。
「俺の名前は海城幸希。異世界から召喚された勇者にして―――――」
拳を前に突き出す。
「お前らをぶちのめす男だ。覚えておけ」
俺はそう言い放つと、再び二人の魔族に向かって突進する。
「人間風が……図に乗るなよ!」
「殺すッ……!!」
魔族も俺を確実に殺そうと全力で応戦する。
「死に曬せッ!」
そう言いながら放ってきたのは蒼い炎の玉。
…………あれは炎魔法の【ゲヘナ】か?
が蒼ということは、異能者か。
異能者。
城の書庫にあった文獻を読んだ際、異能者について書かれていたのを覚えている。
生まれた時から魔力の保有量が非常に多く、純度の高い魔力を生し続けるモノのことを指す。
異能者の特徴としては、使用できる魔法が一系統のみなこと。
使用した魔法の威力が何倍にも跳ね上がること。
使用した魔法のが通常のものと異なっていることの3つである。
蒼いゲヘナを危なげなく回避する。
すると魔法を放った魔族がぶ。
「なんで避けれるんだよ! 俺の異能は絶対に避けることができないはずなのに!」
科學技が存在しないこの世界で、異世界の住人である魔族が酸素を介にして火力を上げて青に見せているとは考えにくい。
だから異能者という考えに至ったわけだが……どうやら正解だったようだな。
「お前の魔法なんか目を瞑っても避けるぜ!」
そう挑発すると
「テメェ……!!!! 殺すッ! 絶対に殺す! 最高に殘なやり方で絶対に殺す!!」
「殺す殺すって、お前は殺す以外の言葉喋れねぇのかこのボキャ貧が」
俺はさらに挑発しながら、気づかれないようにこっそりと重力魔法の準備をする。
発するのは【グラビティ】という、ただ相手の重力負荷を増やすだけの簡単な魔法である。
簡単であるがゆえに気づかれにくく、応用が利く魔法でもある。
何も馬鹿正直に真正面から相手を圧倒する必要なんてない。
この場は戦場。たとえ卑怯な手を使っても、勝ったものが勝者となる世界なのだ。
「悪いが、勝つのは俺だ」
俺は勝利を確信した笑みを浮かべて、魔法を発した。
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