《神の加護を持つ死神》の
名はサティーというが俺達にこの宿の説明をしてくれた。
この宿は、溫泉あり、三食付きの宿との事だ。
因みにこの宿の宿泊代は全て族長が持っているらしい。
しは良いとろを見せた村長ーーまぁ、後で困っていた魔が消えると考えたらいくらでも出すのだろう。
その他にもここのルールを教えてもらい、その後部屋は、俺が202號室、アルが204號室、ヘーニルが206號室で分けた。
この部屋は付の曰く、隣同士の部屋らしい。
俺は「気遣いありがとな」と言い、部屋に向かった。
「はぁー……明日は面倒いなぁ〜」
『我慢してください、キラリ様』
「そのセリフ前にも聞いたな。……あの時は確か転移前だったけ」
そういえば、ソラ、俺にあの時、我慢したら良いものを見せるとかなんとかって、転移する前に言ってたよなぁ。
それは、いつしてくれるんだ?
『はい。明日の朝にでも』
そうか、分かった。
なら、明日の朝を楽しみにして、今日は早めに寢るとするかなぁ。
「おやすみ」
『はい。おやすみなさい。キラリ様』
◇◆◇◆◇◆
俺は、まだ覚醒しきってないせいで、目が全く開けれていないが、昨日は良く寢れたなぁ、そう思いながら、起き上がろうとした。
しかし、何かが上にあってけないので、俺は手をかし、何かを探る事にした。
って返ってきたはプニプニと、異様にらかい。
(本當に何だこれは?)
俺は、その正が解るまで確かめようという、探索心が出てきて、気がすむまでりまくった。
次第に、確かめるのが目的だった筈なのに、このがクセになってきてつい夢中になってっていた。
しかし、この寢ぼけていてだが、夢の様な楽しい瞬間は一瞬にして終わった。
「……ぁん……」
ーー何だこのぎ聲は!?
このぎ聲を聞き、俺の寢ぼけていた狀態が一気に消え、意識が覚醒した。
俺は、無理やりにでもここを抜け出せないとやばい事になる! その思い一心で慌てて寢ていたベットから飛び降りた。
顔を上げ、目のピントををベットの上へと合わせた。
そこには、全く見た事が無いき通った水の髪が腕のところぐらいまでびたーーが、それもで眠っていた。
お前は誰だよ!? そして、何故お前はなんだよ!? そうびそうになったが、この誰か知らないの聲によってその考えはかき消された。
「……んぁ……キラリ様……ぁう……ぁん」
ーーもしかして……こいつは……
俺の事を、キラリ様と呼ぶ人を辿っていくと、自ずと答えが見えてきた。
そして、決定的証拠として、明日の朝良いものを見せると言っていた。
「これはもう、ソラで決定的だなぁ……ってそんなことよりも、起きろソラ」
「……んぅ~……」
俺がどれだけ聲をかけても、赤ちゃんの様に愚図ってばかりで、全く起きようとしてくれない。
なので俺は、寢てる時にやられたく無いランキングなどがあれば、堂々の一位を取るであろうと思う事をソラにしてやった。
それは……俺が出たことで下半にだけかかっている布団を取る!
テーブルクロス引きの様に、布団をシュワっと引いて取った。
見事功し、綺麗に上に寢転んだ狀態のまま布団が取れた。
「んぅ〜……キラリ様?」
「そうだ、俺だ。で、おはよう。ソラ」
「……」
「どうしたんだ?」
目を覚ましたソラは、俺がソラという名を呼ぶと黙りこんでしまった。
しばらく待っていると、ソラが顔を上げたので俺は、もう一度おはようさん。
そう言おうと思ったが、その言葉はソラの顔を見た瞬間に頭から消えた。
彼はーー泣いていたのだ。
「おい、どうしたんだよ。何で泣いてんだよ」
「キ、ギラリ様だぁ〜……やっどぉ……やっと、會えだあぁ〜」
「分かったから、分かったから。泣きやめって。ほら、これで」
俺は、ソラを落ち著かせようと元に當たるぐらいのところに抱きつかせ頭をでた。
しかし、逆にこれで何かを思ったのか、余計落ち著かなくなってしまい、偶々持っていたハンカチを泣き噦るソラに渡した。
そのハンカチを手に取るとソラは、お約束の様に鼻水をかんだ。
「そこは守るんだな」
「わだしぃは……ギラリざまの……ごとを……よぐ……わかっでいるので」
「ありがとな」
そう言い、まだ落ち著きそうに無いので、俺はまた抱きつかせ頭をで続けた。
そして暫くすると泣き噦る聲が消え、ソラが落ち著いた様なので、俺はソラから離れ、隣に座った。
「その……ソラで良いんだな」
「はい……私はソラです」
「やっぱり、ソラだったのか。それで、どうして人の姿に? なったんだ」
「……それは、」
ソラ曰く、神ーー流奈に臨時報告に行っていた時のこと。
余談だが、俺にはこの時のために、本當の事は言っていなかった様で、前に俺が聞いた、技が何が使える様になったとかでは無かった様だ。
それで、流奈のところに行った時、俺の突っ走る格を治すためにはという容の【キラリ君會議】を行った。
この會議の名前についてはあえてつっこまないで行こう。
……その時に出たアイデアは、ソラが止めるというものだった。
しかし、ソラは姿があるが、それをこの世界の地上には無い。
それではこの前の様に聲をかけるだけになってしまい、俺はそれを無視して行ってしまう。
だから、どうすれば良い……なら、姿持っていけば良いじゃん。
そうなった様で、流奈がソラに姿を持っていけるようにした様だ。
そして、今ここで、この姿となっているという。
「……なるほどなぁ、そこまで俺のために……ソラ、ありがとな」
「私は全てキラリ様のものなので」
俺が今出來る最高の謝の気持ちを伝えようと、思いっきりの笑顔で短い言葉だが、ソラに思いを伝えた。
ソラは心底喜んでいるのか、瞳を輝かせるが、すぐにいつもの気を取り戻し、嬉しい事を言ってくれた。
「今更何だが、何故何だ? もしかして、頭に聲を屆かせる狀態から人に変わったらで、けど著替えるのが面倒くさくて、そこで俺が寢てたから、一緒に寢たため……とか言わないよなぁ」
「その通りです! やっぱり、キラリ様は全てお見通しですね」
マジでか!? そう驚きそうになったが、自分で言っといて驚くのは無いだろう、そう思う事で、このを抑えた。
「やっぱり……その……服を著た方が良いですか?」
「見たいという気持ちは無いわけでは無いが……そもそも、もう見えてるが、ってそんなことよりも服を著てくれ、マジで目のやり場に困る」
「キラリ様なら、言われればそれだけでも見せますが……」
「えっ!? 良いの!? じゃあ……って俺は!」
自分のやましい気持ちをどうにか抑えながら、服を著てもらえる様にと頼んだ。
ソラは、多分だけどアイテムボックス? から、自分の服を取り出した。
俺は今更かもしれないが著替えようとしていたので、後ろを向こうとすると、ソラに止められ、何故か、ソラの著替えをまじまじと見學することなった。
初めて見る、異の著替えを……ってやっぱり駄目だよなぁ、こんなの。今からでもやめた方が良いのか、でも。
俺は、自分のに勝てず、もうソラは著替え始めた。
ソラは何故か、黒のニーソから履き始めた。
これは普通なのか? そいう思いが頭の中をぐるぐると回った。
しかし、そんな俺の考えをソラは待ってくれる筈もなく、ニーソを履き替えると次は下著を著始めた。
はんば顔がいやらしいじなのだが……。
そこは指摘しないほうが良いのだろうか。
……下の下著を履こうとすると、當たり前だが、ピシッとした姿勢じゃ無いと履けないので、俺の座っている狀態の目の前にアレがあるというじだった。
俺は、もうそろそろヤバイ! そう思って立ち上がろうとしたのだが、立ち上がれない、理由はアレだ、アレのせいだ。
そんな事をしていると、ソラは下の下著を履き終えた。
良かった、そう思ったのは、ソラが上を著始めるまでの一瞬だった。
ソラは俺に見せつける様に、多分、違うだろうが、それなりに膨らんでとても綺麗な形をしたを手で抑えながらーー
この後は、分からない。
俺は、本當にこれ以上見たらヤバイと思い、後ろを向いた。
後ろを向いている間では、ソラが「クスッ」と笑った事だけが唯一俺が分かる事だ。
「もう良いですよ、キラリ様」
「その……もうこんな事はするなよ」
「ふふふ……分かりました。覚えている限りでは」
「それ、するって言ってるのと同じ答え方だからね!?」
ソラが準備完了した様なので、俺は振り向き、これからはするなと言った。
しかし、ソラはすると答えているのと同じ答えを返した。
「これが天然なら、ある意味最強だな……」
俺をこんな目にしたんだから俺よりも強いし、アルにはこんなのは全く無いので、ある意味の最強と言えるだろう。
宿の食堂に行くと、アルとヘーニルは先に座っていた。
しかし、俺がヘーニルの隣に、ソラがアルの隣に行って、てっきりアルとヘーニルが驚くのかと思っていたのだが、全くそんな事は無く、普通にアルは、「おはようなのじゃ。ソラ」と挨拶をしていた。
ヘーニルも、ソラと気付いていたのか、いつも通りの反応だった。
「つまんねーな……何で、気付いたんだ? ソラだって」
「いや、気付くじゃろ。聲だけの時から覇気は出ておったし、今も前と同じ覇気を出しておる。逆にこんな決定的なものがありながら、間違う方がおかしいじゃろ」
「そうだな。會ってから、時間は短いが、パーティーの覇気ぐらい分かる」
「ありがとうございます。アル様。ヘーニル様」
「おお、やっと、アルと呼んでくれたか」
「いえ、あの村長様にそう呼べと仰っていたので。私ごときが呼ぶのは駄目でしたら、直ぐに訂正しますが……」
「そいう意味で言ったんじゃない。呼ばれて嬉しかったんじゃよ」
「それならば……良かったです」
何だろ、この俺の殘念は。
直接、俺に言われた訳じゃないのに、俺が悪いじで、あと、子會が凄い。
俺、この場にいなくても良い存在だな、そう思い、先にご飯を取りに行こうとした。
「キラリ様、いつ頃から魔駆除に行かれますか?」
「俺を覚えているのは、お前だけだよ〜」
「えっ!? ちょ、どうしたのですか、キラリ様」
俺はソラに抱きついた。
良い形……いやらしい言い方をするとに頭を當てる。
あぁー気持ちいぃ。
『なんか、キラリ甘々モードになってないかの?』
『そうだな。やっぱり、ソラは凄いな』
そこの二人がこそこそ喋っているが、全て俺には聞こえている。
しかし、今は無視だ。
というか、スキルというのはこの時のためにあるんだなぁ、今、やっとスキルの需要が分かった気がした。
っていう冗談は置いといて、俺はソラから離れた。
今はいつ頃から行くか考えることをしないとなぁ。
俺は、念の為にも早く行くべきなのだが、と提案するとヘーニルが止めてきた。
「我の考えでは、今からでは行かないが、晝食を早めに取り行くのがベストだな。夜は最もだが、朝も魔が活化する時間帯だからな」
「そうだったのか。けど、迷宮ではそんな事全く無かったよな」
「迷宮では、朝、晝、夜、という概念が無いからな。それに、活化しなくても迷宮の魔は強いからな」
「そいうことか……なら、ヘーニルの言う通りにするか」
新しいこの世界の知識が増えた。
ここの魔は朝、夜になると活化するということが知れた。
「じゃあ、朝食をとったら、そうだなぁ……11時まで自由時間な。11時にここに集まる。まだ、人が來ていなかっても晝食をとってもいいぞ。それではまず、朝食だな、では……」
「「「いただきます」」」
俺は、アル、ヘーニル、そして今日から正式になったと言えるソラ、この四人で、朝食を食べ始めた。
【コミカライズ&電子書籍化決定】大好きだったはずの婚約者に別れを告げたら、隠れていた才能が花開きました
***マイクロマガジン社様にて、コミカライズと電子書籍化が決定しました!応援してくださった皆様、本當にありがとうございます。*** シルヴィアには、幼い頃に家同士で定められた婚約者、ランダルがいた。美青年かつ、魔法學校でも優等生であるランダルに対して、シルヴィアは目立たない容姿をしている上に魔法の力も弱い。魔法學校でも、二人は不釣り合いだと陰口を叩かれていたけれど、劣等感を抱える彼女に対していつも優しいランダルのことが、シルヴィアは大好きだった。 けれど、シルヴィアはある日、ランダルが友人に話している言葉を耳にしてしまう。 「彼女とは、仕方なく婚約しているだけなんだ」 ランダルの言葉にショックを受けたシルヴィアは、その後、彼に婚約解消を申し入れる。 一度は婚約解消に同意したものの、なぜかシルヴィアへの執著を隠せずに縋ってくるランダル。さらに、ランダルと出掛けた夜會でシルヴィアを助けてくれた、稀代の光魔法の使い手であるアルバートも、シルヴィアに興味を持ったようで……? ハッピーエンドのラブストーリーです。 (タイトルは変更の可能性があります)
8 121【書籍化】薬で幼くなったおかげで冷酷公爵様に拾われました―捨てられ聖女は錬金術師に戻ります―
【8月10日二巻発売!】 私、リズは聖女の役職についていた。 ある日、精霊に愛される聖女として、隣國に駆け落ちしたはずの異母妹アリアが戻ってきたせいで、私は追放、そして殺されそうになる。 魔王の秘薬で子供になり、別人のフリをして隣國へ逃げ込んだけど……。 拾ってくれたのが、冷酷公爵と呼ばれるディアーシュ様だった。 大人だとバレたら殺される! と怯えていた私に周囲の人は優しくしてくれる。 そんな中、この隣國で恐ろしいことが起っていると知った。 なんとアリアが「精霊がこの國からいなくなればいい」と言ったせいで、魔法まで使いにくくなっていたのだ。 私は恩返しのため、錬金術師に戻って公爵様達を助けようと思います。
8 73愚者のフライングダンジョン
〖ニート〗×〖怪物〗=人間社會の崩壊??? 夢、信念、向上心。いずれも持たないニートがいた。ある日、祖母が所有する畑で農作業をしていると局地的な地震が地元を襲う。突如として倉庫に現れた大穴は蠱惑的なダンジョンの入り口だった。 〜半年後、世界中の陸地で大地震が発生。世界各地でダンジョンが見つかり、人々は新たな時代の幕開けを感じた。パラダイムシフトをもたらす理想の資源を手に入れたとき、小國と大國の均衡は崩れて戦亂の時代へ逆戻りする。 〜その頃ニートはダンジョンにいた。あれからずっと迷子の大人だ。奇跡的に生きながらえたが代償としておぞましい怪物へと成り果てた。 襲いくる牙。謎の鉱石。限界を超えてみなぎる力。自由を求めて突き進め。いざゆけ、ダンジョンの最奧へ! これは頭のネジが外れたニートが愛されるべき怪物になる物語。それを観察する戯作である。
8 95Astral Beat
ある梅雨明けの頃、家路を急いでいた少年は、巷を騒がせていた殺人鬼に遭遇し、殺されてしまう。 気が付いた時には、異能力が発現し、しかも、美少女になっていた!? 異能力によって日常が砕かれた彼(彼女)は、異能力による數々の事件に巻き込まれていく。偽りの平和と日常の瓦礫の中で何を見るのか。 そんな、現代風シリアス異能バトルコメディ、ここに爆誕。
8 97冒険者は最強職ですよ?
ジンと言う高校生は部活動を引退し、何も無い平凡な生活を送っていた。 ある日、學校の帰り道ジンは一人歩いていた。 そこに今まで無かったはずのトンネルがあり、ジンは興味本位で入ってしまう。 その先にあったのは全く見たこともない景色の世界。 空には人が飛び、町には多くの種族の人達。 その世界には職業があり、冒険者から上級職まで! 様々な経験を積み、レベルを上げていけば魔法使いや剣士といった、様々な職業を極めることができる。 そしてジンの職業は...まさかの最弱職業と言われる冒険者!? だがジンはちょっと特殊なスキルをもっていた。 だがそれ以外は至って平凡!? ジンの成長速度はとてつもなく早く、冒険者では覚えられないはずの技まで覚えられたり!? 多くの出會いと別れ、時にはハーレム狀態だったり、ジンと仲間の成長の物語!!
8 116無冠の棋士、幼女に転生する
生涯一度もタイトルを取る事が出來なかったおっさんプロ棋士。 最後の挑戦として挑んだ名人戦は敗北し、一人家で晩酌を楽しんでいた。 そして、いい加減眠ろうと立ち上がった所で意識を失い、命を落としてしまった。 そして気づくと、幼女になっていた。 これは幼女に転生した無冠のプロ棋士おっさんが、史上初の女性プロになり名人のタイトルを手に入れようと努力する、そんなお話。
8 89