《神の加護を持つ死神》何だよこの魔石は!?
「何!? もう駆除し終えたのですか!?」
「ああ、あと発生原因は、森の奧深くにある窟ーー迷宮が原因だった。一応そこは潰してきたぞ」
「何ですと!? 原因は迷宮だったと。その証拠などはありますでしょうか?」
「ああ、これだ」
「今、この魔石はどこから? 今考えることはこれではありませんね。それに神様ですから、これぐらいも普通と考えた方がよろしいでしょうね……話を戻しますが、本の様ですね」
「分かるのか見ただけで?」
「はい、私は本職は鍛冶師なので、武などのアイテムの鑑定眼は持っております」
俺たちは、村長の家に報告に來た。
村長は俺たちがやってくれるとは思っていなかったのだろう。
凄く驚いていた。
それもそうか。
経ったの半日で全てを駆除し終えたのだから。
「それで、この魔石はどうされますか?」
「魔石か……俺にとっては唯の石ころだしな」
「鍛冶以外の人から見るとそう見えるのでしょうね」
いや、本當に俺にとっては唯の石ころなんだけどなぁ。
だってこんなガラクタ同然ので、何も作れない。
俺は錬師だから、言ってるのに。
「それでどうされますか? よろしければ私に譲ってくれると言うのは……」
「すまない。それは出來ないな。折角の魔石だから、これを売ってみたいんだよ」
「そうですか。なら、冒険者ギルドが良いかと。魔石などを取り扱っていますので。売卻も可能ですから」
「そうか、すまないな、あげることが出來なくて」
「いえ、私の仰せがましい発言に答えて頂けただけで喜ばしいこですので」
「そうか。まぁ、その冒険者ギルドってところに行って來るよ」
「はい。お気をつけて」
俺たちは村長の家を後にし、冒険者ギルドへ向かった。
◇◆◇◆◇◆
「おーい、グロッカスはいるかー」
「ギルマスをそんな風に呼んで良いのかよ」
「変なとこを気にするな主人は」
「俺は変じゃない」
俺たちは、冒険者ギルドにり、付のカウンターの前に來た。
そして、ヘーニルはギルマスを呼び捨てにし大聲で呼んだ。
「おお、よく來たな、ヘーニル。そいつらはお前の仲間か?」
「まぁな。こっちの無駄にイケメンなのが主人のキラリだ」
「無駄とは何だよ! 無駄とは」
「まぁまぁ、っでこっちのちっこいのが我の元主人のアルだ」
「ちっこいじゃと。ヘーニルお前もそんな長は変わらんのじゃ!」
「長はな。はどうだろな……まぁ、この煩い二人は置いといて、こっちの超可い子はソラだ。この子も主人の従者だな」
「ソラです。よろしくお願いします」
ヘーニルのひっどい俺たちはの説明が終わった。
絶対、後でお仕置きだな。
「むむ、そうか。私はグロッカスだ。ここのギルマスだな。それよりも流石はお前の仲間だな。全く強さが分からん」
「まぁ、この中だったら我は弱い方だからな。こいつらの強さは測れるわけはないと思うぞ」
「お前で弱いか……一どんな化けなんだよ……いや、全員神か」
「そうだ。ソラは違うかもだけど」
俺は、このメンツを前にして揺もしないこいつの方が凄いと思うんだが
初めての頃の俺なら、気絶してるぞ、多分。
このおっさんマジで強いだろうな。
「それで、今日はどうした? 冒険者ギルドの登録でもしに來たか?」
「いや、主人がそれは本部でしたいらしいから違う。今日は魔石を売りに來た」
「魔石か。まぁ、買取はしてるし良いぜ。どうせお前の事だし凄いのだろうから、奧で見させてもらうぞ」
「それぐらい構わん」
「じゃあ、ついて來い」
ヘーニルが勝手に話を進めたが、どうやら買取のために奧で見てもらえるらしい。
売れたら良いんだけどな。
俺たちはグロッカスについていき二階の部屋へとった。
向かい合わせのソファーに全員が座るとグロッカスが「その魔石を見せてくれ」と言ってきた。
「ここからは俺だからな。ちょっと待ってよ……これだ」
「ちょ、ちょっと待てよ!? 何だよこの魔石は!? こんなのは見たことないぞ!」
「森の奧深くにある迷宮の攻略記念で貰えた。結構クソみたいな能力だから使えないし要らないんだよ。どれぐらいで買えるか」
「こんな魔石、から手が出るほどしいが……ここでは買い取れない」
俺はてっきり買い取って貰えると思っていたので、予想外の答えにし、反応が遅れた。
「……ええ、何でだ?」
「それがだな、今このギルドにはその魔石を買い取れる程の金が無いんだよ。昨日まではあったんだがな。そこのヘーニルにその金の三分のニをあげちまってな。まぁ、あれはゲームの金だったから良いんだけどな。そんな事があって、今このギルドには金が殆どねーんだ」
「そうか。ヘーニルのせいか……」
「……やめてくれ主人よ。そんな我をジト目で睨まないでくれ。あれは賞金としてで貰ったんだからな……我は悪く無いぞ」
「ふーん」
俺の予想通りの結果だった。
そうか、買い取れる金がないか、うむ、困ったな。
「ここでは買い取れないだけだ。他なら買い取れるぞ。そうだな……ヒスイという國の冒険者ギルドなら買い取って貰えると思うぞ。それにあそこならば、冒険者ギルドで無理だったとしても、研究所にでも行けば絶対売れる。あそこは魔石についての研究者が多いからな」
「ヒスイか……その國はこの大陸だよな。勿論」
「ああ、そうだ。ここからはし遠いがな」
「いや、そこは気にしないから大丈夫だ」
ーーヒスイという國は、
國の周りを魔石でできた塀で囲まれた國で、その設計者、つくられた年などは不明らしい。
そのこともあり、この國には魔石の研究者が多く集まり、別名、魔石の國マジックランド。
そう人々から呼ばれているらしい。
そして、つい最近、冒険者ギルドがここに出來た。
理由は迷宮が発見されたから、それも魔を倒すと魔石が落ちるという珍しい迷宮が。
というのが、ヒスイという國らしい。
「うん。ここ決定……良いよな」
「ああ、私はそれで良いのじゃ」
「我も文句無し」
「私はキラリ様の行くところならば、どこでも付いて行きますので」
「そうか……なら、そういう事だからお前の言う通り、ヒスイに行く事にするわ」
全員反対意見無しという事だった。
なんか、逆に反対してしいな。
「なら、招待狀を書こう。ちょっと待っとけ」
「そうか、悪いな」
「いや、構わん……出來たぞ。これを向こうのギルマスに見せてやれ。そうすれば、良い値で買い取ってくれると思うぞ」
「サンキューな。じゃあ」
「さいならだ。またいつか來るからな」
「おう、いつでも來い」
グロッカスに招待狀を貰うと、別れを告げ、冒険者ギルドを後にした。
「これから、旅の支度をするぞ〜。アルとヘーニルは食料集め。大一ヶ月分な。ソラと俺で馬車を買いに行くから。分かったか」
「分かったのじゃ。じゃあ、ヘーニルよ行くのじゃ」
「はいはい。分かった。じゃあ、行って來るわ」
「おう、行って來い」
アルとヘーニルは、きゃいきゃいと騒ぎながら食料集めへと出掛けた。
「仲良いな、あいつらは」
「そうですね。では、キラリ様馬車を買いに出掛けましょうか」
「そだな」
あそこまで騒ぎはしないが、會話が保つ様にはしよう。
そう心で思い、ソラと馬車が売っている、道屋探しに出かけた。
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