《神の加護を持つ死神》聖と妖族 2
とりあえずイリスに離れてもらい、あんなバトル(一歩的なる殺)を繰り広げた割には、まだ日も上がっていなかった。
その為か、今現在働いて答えを出したキラリの脳は「寢る」という言葉の一択だった。
流石のイリスでもそんな事を言い出したキラリに戸いを隠せない。
こんなバトル(何回も言うが、一歩的なる殺)を繰り広げ、その末に勝ったのだから、世間にし疎いイリスさんは、「えっ、勝ったら宴? を開くんじゃないのですか?」と真顔でキラリに聞いていた。
勝ったからって宴は開かない、と初依頼クリアとかで開いていた本人が言う。
「そうなのですか……殘念です」となんか真にけているイリスを目に、ソラさんは『そんな適當こいてよろしいのですか?』と律儀にキラリに聞いていた。
『大丈夫だって。多分こいつ箱りだもん』
箱りだから何が大丈夫なのか、とソラさんはキラリの言葉を聞き悩む。
考えの末、適當に肯定しとけば大丈夫だろうという考えに至る。
そして、『はい、そうですね』と思ってもいない言葉を口(?)にした。
……これがソラさんがしブラックになった瞬間だった。
そんな事を全くもって知らない、というか知ろうとしないキラリは「あぁー……眠い」と目を掻きながら、自分の部屋に戻ろうとしていく。
だが、しかし。
自分の部屋はあるけど、今イリスの部屋ねぇーじゃん。
と、超重要な點にキラリは、というかイリスも気付いた。
「………………」
「………………」
「………………」
「………………」
無言の間が続く。
耐えきれなくなったキラリが、この際だ! と超覚悟を決めて言う。
……それはもうし涙目だったが。
「……俺の部屋で寢るか?」
「………………………………………………………マジですか?」
「マジだけど。だって今お前部屋ねぇーだろ」
「…………………………………………………」
イリスは黙り込んだ。
あれ? なんか悪いことでも言ったかな? とキラリはしあたふたするが、直ぐに顔を上げたイリスを見てその気が消えた。
というか顔を上げた時に見えた表を見てあたふたするそんな気持ちも失せたのだ。
ちょぉーーーーーーーーーうニヤついているイリスを見て。
「あ、ありがとうございますぅ!!!」
「いやそこまで喜ばれると、なんか逆に怖くなってくるんだけど……」
「あ、ありがとうございます!!
「いや、褒めてねぇよ!?」
流石にどこか呆れてきたキラリ。
けど、こんなイリスの微笑ましい笑顔……を見せられればし気が変わってくる気もするが……。
変わって來ない気もする。
とりあえず部屋に移ろうと、キラリは提案すると、元々はイリスを縛っていたロープで縛ってある護衛隊長とその他もろもろを、無限収納アイテムボックスに放り込んだ。
イリスは流奈(神)からキラリの話でも聞かされていたのだろう、無限収納を見ても何の反応もしなかった。
しだけ「あっ、マジで使えるんだ」という関心をしたぐらい。
キレる前にしっかりと結界を張っておいたおで、部屋の中はもうぐちゃぐちゃだが外には傷一つ付いていなかった。
廊下とかもう綺麗過ぎるくらいである。
ここからはキラリが寢るはずだった部屋まで數分程度で著ける。
意外にも近い所なのだ。逆にたった部屋を移するだけで數分程度も掛かるのか、とも思う人もいるかもしれないが。
何事もなくキラリの部屋まで辿り著いた。
……いや、あの戦いで足を怪我してとか言ってキラリに寄ってき背中に乗せてもらった、あの戦いの最中からが渇いてたから食堂に連れて行け、同じ枕じゃないと眠れないから部屋まで取りに行こう。
そんな事を我が儘を、あと何個もしていたイリスの行を、何も無いのにれるならば、だが。
「キラリ様」
「……なんだよ」
キラリはもう何も聞きたく無いと思うが、あんな戦いに巻き込んでしまったのだから、仕方ないかという罪滅ぼしのつもりも込めて今までイリスの頼みを聞いてきたのだ。
ここで止めるわけにもいかないだろうと、嫌そうにだがイリスの問いに反応を見せる。
「やけにここ靜かじゃないですか?」
「……言われてみれば」
「それに、何か霊達がこの部屋には近付こうとしていないし、ってもいないのですけど」
「本當か? それ?」
霊とか言われると結構聖っぽいなぁ、と聖本人に対して酷い想を思いつくキラリ。
そんな風に思われてるとは全く知らないイリスは、さらに詳しく調べる。
「……やっぱりこの部屋には霊がいないです」
「それなんかやばいの?」
流石に不安になってきたキラリは詳しく知ろうとイリスに尋ねた。
イリスは何の躊躇いもなく普通だろと言わぬがばかりの調子で言う。
「霊がいない場所ってのは……超ぉ〜不吉な場所、という事を示しています」
「………………」
キラリさん絶句。
そして正を突き止めた。
それと同時に、「あんないい奴っぽそうに送り出してくれたじゃねぇか。何で今更怒ってんだよ」と小さく呟いた。
幸い小さい聲だったからか隣にいるイリスにも聞こえていなかったので、中にまでは聞こえていなかっただろう。
というかそれを信じたいキラリであった。
「……開けるぞ」
「……はい」
二人は覚悟を決める。というかキラリは覚悟を決めた。
家を決して自分の部屋の扉を開けた。
「ーー死ねなのじゃああああああ!!!」
人類最大のびがこの瞬間生まれただろう。
誰かさんのび聲でキラリは吹っ飛び、廊下の反対側の部屋の扉を突き破り、そしてドォーッッン!! という派手な音がする。
これには隣にいたイリス、それにそれをした本人の方、反対側の部屋にいたヘーニルは驚きを隠せなかった。
強いて言えば、何処からともなく現れたソラだけが何も驚いていなかった。
「はぁー仕方ないですね」と言いながら、キラリの治療を始めていたぐらいだ。
ーーあっ、この人達ヤバイかも
それがいつもの景でも、初見であったイリスがじた印象なのであった。
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