《神の加護を持つ死神》聖と妖族 10
「し依頼を頼んでも良いか?」
また、このパターンかよ……。
ちょっと最近これ多くない?
『キラリ様の勘違いですよ』
『いや、そんなこと……』
『勘違いです』
『あっ、はい』
ソラがあそこまで言うのなら、そうなんだろうな。
……というかあそこまで言われると逆らえないというのが、本當の理由だけど。
それは良いとして、霊神のデメテルの依頼とか絶対ロクでもない気しかしない。
まぁ、ロクでもないというのは、殘念なという意味ではない。
面倒くさ過ぎるという意味でのロクでもないだ。
聖の時もそうだったが、面倒くさい、そしてなんかバトル系の依頼が俺には多過ぎると思う。
まあ、冒険者だからっていうのもあるんだろうけど。
それでも、レベル高くね?
この前のだって俺じゃなかったら無理だよ?
自意識過剰とかじゃなくて、本當にマジで。
あれレベル的にだったら、俺が知っているこの世界の人達では戦えないレベルだったから。
魔と協力するだけであそこまでなるとか怖すぎ。
勇者って言っても通用するぐらいなんじゃね?
というか、勇者よりも強いんじゃね?
『そうかもしれませんね。ルナ様が與えられた加護の能力にもステータスアップはありましたが、あそこまでのアップはありませんでしたしね』
『いや、あそこまでのアップでもあったら勇者マジ最強だよ?』
ちょっと努力すれば人類最強にでもなれんじゃね?
『流石にそれは無理だと思うのじゃ』
『だな。この世界はそうでも、他にも世界はあるからな』
『そこまで広い範囲の話はしてないから』
流石にそこまで行ったら人類レベル、ハンパないから。
他の世界とか進化した人類絶対にあるだろうし。
『それもそうじゃな』
……それで納得するのかよ。
なんか、話長くなったけど、つまりは俺への依頼とは全て面倒くさいという訳なのだ。
そして、デメテルはというと……
「キラリ殿。貴方にこの大陸に攻めてきている魔族を倒してもらい」
えーーーーーーーーーっ?
聞こえないなーーーーーーーーーーーーーぁ?
『……芝居下手ですか』
『そこまで言わないでくれると嬉しいなぁー……って。流石に俺でも傷つくなぁーって』
『人の頼みをそんな風にする人は人間として最低ですよ
『今日はなんでそんなに厳しいの!?』
『はい。さっさと答えてあげてください』
『……無視なの?』
『早くしてください』
『あっ、はっい』
ソラの威力に負けてしまった。
ということで、俺はデメテルに答えた。
……まぁ、なくても答えるつもりだったけれど。
……けど、まずは……はぐらかそ。
「まずは詳細を聞かしてくれ。それから返事をする」
「そうだな。すまぬ。しわらわが急かしすぎた様だ」
そういうとデメテルは椅子に座った。
落ち著く為の行なんだろう。
と言うことで、俺も椅子に座った。
……えっ? おかしいって?
一どこがおかしいんだよ。ただ、俺が椅子に座ったっていうだけだろ?
『それだと急に椅子が出てきて座ったみたいな様子ですよ。しっかりと説明をしてください』
『え〜〜っ』
まぁ、仕方ないか。
流石に今のだとしお馬鹿な方には分からないよな。
まず1 異能力を使う
その2 座る
これでどうだ!
『その説明だけでやりきった様にドヤ顔なキラリ様の頭が心配になってきました』
『……そこまでか?』
『はいっ!』
俺はこう言う時だけ超良い返事するソラが心配なんだけど……。
まぁ、口に出すと怖いので言いはしないが。
……というか、ソラ意外に誰も突っ込まない辺り、もう良いってことなんだろう、コレは。
ソラもどちらかといえば、仕方なしみたいな雰囲気だったし。
というか、デメテルがちょっと驚いただけで直ぐ通常に戻ったのが驚きなんだけど。
何? 霊神様はこういうの慣れっこってこと?
『ありえないので心配しないでください』
あっ、そうですよねー。
俺の間違えなんだよな。……アハハハハ。
『キラリが壊れたのじゃ』
『ソラよ。代わりに頼むのじゃよ』
『かしこまりました』
……君たちちょっと息合いすぎなんじゃないの?
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