《異世界転移した俺は異世界ライフを満喫する事にした》捜索のアルカと酉の満足
アルカとパサルはニュクスの街を駆け回っていた
東にあると踏んでいた絵札もハズレとなれば証拠はほぼ無いに等しくなってしまった為、足で作するしか方法はなくなってしまったのだ
「本の絵札ってどんなのなんでしょうね…凄く大きいとか?」
アルカはそう言ってパサルに聞いてみるが…よく良く考えればそんなに大きいのであればスグに見付けられるだろう
「パサルさん、もう一度最初に絵札があった場所に戻ってみませんか?もしかしたら見落としがあったかもしれないですし…」
アルカのその言葉にパサルは一理あると思い、一旦ハズレ札があった東まで戻る事にした
「う~ん…やっぱ何も無いわね~…」
パサルはそう言って辺りに無造作に落ちている瓦礫なども退かして調べるが…やはり何も無く、このままでは敵に見付かってしまうと焦りが出始める
「…このままだと凄くマズいと思うのです」
「もういっその事、この辺りを掘り起こすとか…ってある訳ないですか…事前に掘って埋めたのであれば掘った跡がありますしね」
アルカはそう言ってしだけ掘り返すが…もちろん絵札はありはしない
「あれ~?まだ探してたの?」
酉がそう言って空から著陸し、アルカとパサルを見る
「まぁ探しても無いと思うよ~…だってもう本は私が持ってるし…」
酉はそう言って自分の羽に手を突っ込むと…中から一枚の絵札が出てくる
「しい?別にあげても良いよ~…」
酉のその言葉にアルカは驚いた後、素直に酉に近付きけ取ろうとするが…當然パサルに止められ目的は何かを聞かれる
「ん~…気分かな?だって…私は別に勝てなんて言われて無いんだよね~…マキ様からの指令はねぇ…」
「"思う存分楽しんで來やがれ、楽しんだ後はお前等の好きにしな"っていう事だから…私はもう充分なんだ~」
酉はそう言ってアルカに手渡す、すると…突然アルカがその場に倒れ込んだ
「やっぱり罠だったのか!!」
パサルはそう言って構えるが…よく耳を澄ますとアルカから心地好さそうな寢息が聞こえてくる
「実はねぇ…このカルタは描いてある絵札が実際に起こるんだよねぇ…ほら、春眠暁を覚えずって寢過ぎて凄いねぇ…って意味でしょ?だからこの絵札を持っているとね眠気が急激に襲ってくるのよ」
酉のその説明にパサルは納得しかけたが…先程まで酉は絵札を持っているのに眠らなかったのは何故か尋ねると酉は笑って答える
「私は常に眠気と戦ってるから…ふぁ~…でも寢ちゃうと子に怒られちゃうからね~…スヤァ…」
酉はそう言いながら寢にってしまったが…次の瞬間、酉は飛び起きた
空…いや、上にある地面が『雲が広がり曇天』となっていた
地下でそんな事はありえないと疑問符を浮かべていたパサルだが…次の瞬間、先程ユートを置いていった辺りに巨大な雷が落ちた
それにより、この雷雲もユートの仕業であると確信した
「それじゃあ、私達をコロッセオまで乗せて行って貰えるかしら?」
「もう走り疲れちゃってね~…駄目かしら?」
パサルはそう酉にお願いすると…酉はめんどそうに一度は斷ったが…結局、酉の心が折れてアルカを抱き上げパサルを背中に乗せてコロッセオに戻って行った
《書籍化&コミカライズ決定!》レベルの概念がない世界で、俺だけが【全自動レベルアップ】スキルで一秒ごとに強くなる 〜今の俺にとっては、一秒前の俺でさえただのザコ〜
【書籍化&コミカライズ決定!!】 アルバート・ヴァレスタインに授けられたのは、世界唯一の【全自動レベルアップ】スキルだった―― それはなにもしなくても自動的に経験値が溜まり、超高速でレベルアップしていく最強スキルである。 だがこの世界において、レベルという概念は存在しない。當の本人はもちろん、周囲の人間にもスキル內容がわからず―― 「使い方もわからない役立たず」という理由から、外れスキル認定されるのだった。 そんなアルバートに襲いかかる、何體もの難敵たち。 だがアルバート自身には戦闘経験がないため、デコピン一発で倒れていく強敵たちを「ただのザコ」としか思えない。 そうして無自覚に無雙を繰り広げながら、なんと王女様をも助け出してしまい――? これは、のんびり気ままに生きていたらいつの間にか世界を救ってしまっていた、ひとりの若者の物語である――!
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