《異世界転移した俺は異世界ライフを満喫する事にした》運命のサイコロと神の天啓

『何故…お前が出しゃばる、お前等は俺の踏み臺であろうが、神が下した決定に逆らう気か…前田利家』

それは槍をけ止めたトシイエを鋭く睨み付け、左手で槍を引き寄せる素振りを見せて槍を引き戻そうとするが…トシイエから槍は離れない

「『ー世界を手中にワールド・アイテムー』もうこの槍は僕のになったんだ…武がない以上、ゆっくりと腹を割って話そうじゃないか」

トシイエはそう言って笑みを浮かべながらそれに近付いた瞬間、槍を持っている手が黒い何かに侵食されていきトシイエはつい手を離してしまう

『自分から手を離すとは…その行に免じて一瞬で殺してやろう』

槍が戻ってきたそれは天高く槍を掲げ、雷鳴を呼びトシイエに対して無數の雷を落とす

その時、マキがトシイエに近付き懐から三つのサイコロを振る

出目は三つとも『六』が出た、すると雷が全てマキとトシイエを避けて地面に落ちマキ達は無傷であった

「『化けじみた豪運ゴースト・ラック~天賦の賽ダイス・オブ・レイズ~』私が出した出目によって運命が変わるのさ…トシイエ、話し合いは無理だ…殺るしかねぇぞ」

マキはそう言って端に避難させていた殘りの十二神獣に戦闘態勢をとらせる

「…大丈夫…最初からそのつもりだ、彼もそのつもりみたいだしね」

トシイエはそう言ってそれを指差すと、その先でそれの手が四本に増えておりそれぞれに『火』『風』『水』『雷』の屬を纏マトわせた槍を持っている

それは持っていた槍をマキの一點に向けて集中的に投げる

マキのスキルは今後、長引く程厄介になる事は目に見えていた為先に狙ったのだろう…だが、その判斷が大きな仇となる

「…『六つ』ってところか」

マキはそう言って懐からサイコロを三つの追加しまた振り出す

出目の全てが『六』であり、『化けじみた豪運ゴースト・ラック』の能力により全ての槍がマキに止まる前に急に失速し始め、マキは紙一重のところで四本全てをかわしきる

持っていた槍を全て投げ盡くしたそれの隙をトシイエが逃す筈が無く、『ゲイ・ボルク』を構えてそれに突っ込んでいく

だが、それは目の前で防護魔法を展開し『ゲイ・ボルク』は阻まれる

そして、先程トシイエから槍を取り返した時の様にそれは槍を引き寄せるついでにトシイエの背後から心臓めがけて突き刺そうとするが…間に一人の被りをした男がり槍を全て頭上にかち上げる

「ブルルルァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ」

その男はかち上げた後にそう高らかと雄びを上げる

背中には『亥いのしし』の刻印がっている

『…目障りだ』

それはそう言って指を弾くと…空中に千を超える大量の魔法陣がマキやトシイエ達を取り囲む様に展開され、その中から槍の先端、レイピアや剣先等様々な武種が確認できる

『神の裁きをけるが良い…ー神が降すは天啓也ドーン・オブ・ジ・サウザンドー』

それがそう詠唱した後、また指を弾くと展開された全ての魔法陣から次々と武出され完全に逃げ場を塞ぎ殺しにかかる

「…仕方ねぇ…トシイエ、ミスってもこのパーフェクトなマキ様を恨むんじゃねぇぞ!!!」

マキはそう言って懐に忍ばせておいた計十七個のサイコロを取り出し一斉に振る

『無駄だ…しばかり運が良くなった所で俺の攻撃は防げない』

それがそう言った所で、巨大な土煙が巻き起こる

それは完全に価値を確信し、聲高らかに笑い出す

「何笑ってやがる…勝利の余韻に浸かるのはまだ早いぜ…」

それは聲が聞こえた方を見ると…そこにはマキやトシイエ…十二神獣までもが無傷の狀態で『神が降すは天啓也ドーン・オブ・ジ・サウザンド』の中心地で立っていた

マキの足元を見ると…十七個全てのサイコロの目が『一』であった

「さぁ…次は僕等の番だよ」

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