思わぬ掘り出しを発見し、ほくそ笑んでいたトリスだったが、気を取り直して目的の人を探し続ける。勿論料理を摘みながらだ。

-お〜、この味いな〜。何のだ？『鑑定』!!…ってマジか!?ドラゴンだと!?もろファンタジーの代名詞と言っても過言じゃないやつじゃん！よし、將來ドラゴン狩りまくろう！も味いしドラゴンスレイヤーは男の夢ってことで、一石二鳥だな！-

かに決意を固めながらも、から目を離して辺りを見回す。すると脳裏を、目的のスキルと稱號を持ち合わせているステータスが掠めた。

-やっとだ！見つけたぞ！-

名前:グレゴール・カレンベルク

種族:人間族

年齢:45歳

Lv:37

スキル:算Lv:8 話Lv:9 渉Lv:6 火魔法Lv:3

稱號:渉する者ネゴシエーター カレンベルク商會會長

        商売の神 稀代の商人《神に目をつけられた者》

        最強に目をつけられた者 

※渉する者ネゴシエーター:多くの渉を功させた者に贈られる稱號。自の思通りに事を進めやすくなる。

 商売の神:その偉業から、ありとあらゆる人に尊敬されている者に贈られる稱號。効果は特に無し。

 稀代の商人:一代では到底不可能な財を築き上げた商人に贈られる稱號。最小限の出費で最大限の利益を引き出す可能の程度が高くなる。

-なんかおかしい稱號がちらっと見えたけど、気の所為ということにしておこう。この人にもマーカーを…。よし、これでいい。數日後に伺いますね〜。ワッハッハ！-

｢な、何だ？今の悪寒は？｣

最強に目をつけられた哀れなグレゴールさんは、中年太りで付いてきてしまったお腹のは震わせながら、思わず聲に出してしまうほどの悪寒をじるのだった。

そんな事は知らず、トリスはホクホク顔でパーティー會場を後にするのだった。