《転生王子は何をする?》第44話 殲滅開始
現在魔族軍は無限の迷宮方面から6萬、深淵の迷宮方面からは4萬程現れている。
それらは凡そ真っ直ぐ王都トゥールに向かって來ているが、途中食料確保・・・・のため寄り道をしている。ここで言う魔族の食料とは人間族をはじめとする各種族である。街や村を襲えば、一定程度の量が確保出來るため態々道を逸れて襲っている場所もある。
60萬人の人口を誇るトゥール王國ではあるが、今回の侵攻において5,6萬人程の被害者がでている。だがそんな地獄にも終わりが近付いて來たようだ。
王都から3キロ程しか離れていない場所に居た、無限の迷宮から侵略してきた魔族軍は驚愕していた。
「ナ、ナンダアレハ!」
「キュウニキョダイナカベガ!」
王都トゥール目前という所で、突如として超巨大な壁が現れたのだから狼狽えもするであろう。明らかにそれは魔法によるであり、そんな事が出來る者が敵に居るというのは恐怖以外の何でも無いだろう。
「トリアエズ、カベフキンマデセッキンスル!カクブタイニツウタツ!」
指揮と思しき魔族が部下に指示を出し、全にその指示が行き渡るのを待つ。指示が遅くなるのが大軍を率いて侵略する時のデメリットである。
驚愕で足が止まる事を予測していたトリスは、その上空で満足そうに魔族を眺めていた。
「お〜。圧巻だな〜。…おっと。そんな事よりも、殲滅・・開始だな!先ずは、『真空の刃カマイタチ』!」
風屬上級魔法の真空の刃カマイタチが魔族達に降り注ぐ。突如として降り注ぐ大量の不可視の刃に、魔族達は為すもなく切り刻まれる。
しかしその程度で倒せるのであれば、各種族は魔族の脅威に怯えることは無い。彼らの生命力については、臺所等でよく見かける黒りするGも真っ青なレベルである。
そのためトリスは更に魔法を使う。
「『大発エクスプロージョン』!おぉ〜。使ってみたかった魔法三本指にる魔法だ〜。」
呑気なことを言っているが、地上はそれどころではない。トリスのステータスで、それなりの魔力を込めて放たれた火屬上級魔法は、大きく放狀にクレーターを作ってしまっているのだ。殘り火もちらほら見られる。
「からの『氷の棺アイス・コフィン』!」
更に若干どころか大幅にオーバーキルも否めないが、氷屬中級魔法により辺り一帯が氷に覆われる。
こうして、無限の迷宮方面からの魔族軍は完全消滅することとなるのだった。
時は遡り壁が現れた時、深淵の迷宮方面から侵攻している魔族軍は同様に一瞬足が止まったが、離れていたためかそこまでの迫力はじず揺がなくすんだようだ。すぐに侵攻を開始し、魔法の程限界距離である500メートルほどの距離まで一気に詰めた。
「アラタメテ、マヂカデミルトオオキイナ。」
「タイショウ。マホウハッシャノシジヲオネガイシマス。」
「ウム、ソウダナ。…モノドモ!ウテ〜!!」
大將と呼ばれた魔族の掛け聲と共に、大量の魔法が雨あられと王都トゥールに降り注ぐ。中には壁を越え、綺麗な放線を描いて飛ぶ魔法もある。しかしそのどれもが悉く消滅をしてしまう。
「ナ、ナンダト。アリエナイ!テヲヌイテイルワケデハナイノダロウ!?」
「ソンナマサカ!クウチュウデマホウガフセガレルサレルナナンテ!ドンナテヲツカエバカノウナンダ!?」
魔族達の魔法は壁に當たれば消滅し、越えても空中で障壁のようなもので跳ね返されるか、若しくはそのまま消えた。
「クソ!ゼングン、トツゲキ〜!!」
大將と呼ばれていた男は、半ばヤケになりながも魔法が駄目なら理攻撃にと、理攻撃に特化した型の魔族中心の部隊を先頭に、壁に近付いて行くのだった。
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