《転生王子は何をする?》第100話 ありふれた學園生活? 3
周囲からの圧力に負け、肩を落としながらマルティナに近付くトリス。だがここで、直視し難い事実に気が付いてしまう。
「どう運ぼうが、當たる・・・…。」
そう。マルティナは12歳の時ですら特徴的であったのだが、長した今彼の部裝甲は平均よりかなり兇悪なものとなっているだ。
そのため考えうる限りのの運び方を脳でシュミレーションしても、トリスのの一部が接不可避となっている。
前世と今生を通して経験が無いトリスには、耐え難い苦行となってしまう。
「トリス?どうしたの?急に頭を抱えて唸り出して。」
「…いえ、何でもないです。はぁ、覚悟決めるか。」
今のトリスではどうしようもないので、諦めて意識しないよう努力しながら、仰向けに倒れているマルティナの橫につく。
「失禮しますよ、先生。…で、ホルス。保健室で何処だっけ?案頼める?」
素で分からないトリスは、苦行(滅茶苦茶失禮)を終わらせるためホルスに頼む。
「…。」
しかし何故かホルスは全く反応してくれないのだ。
「え?何?何で呆けた顔してんの?」
「…あ、ごめんトリス。トリスがマルティナ先生をお姫様抱っこしている景が、まるで本の王子様とお姫様のように見えて、つい見れてたんだ。」
「何じゃそりゃ?どう見てもホルスの方が王子だろ?でしょ?」
『んな馬鹿な』と、トリスは近くに居たリタとリアに同意を求める。
「そ、そうかな?普段は兎も角今はホルス君に同意するけど…。」
「わ、私も同じです。トリスさんがまるで聖剣使いの王子様のような印象をけました。」
「え、えぇ〜?」
この世界では、所謂『白馬の王子様』を『聖剣使いの王子様』と表現するのだが、由來的には魔王特効の聖剣を持つ者は、勇者であり王子であるという語が多いためだろう。
それは兎も角ベタ褒めされる事がないトリスは、困った表を浮かべる。
「おやおや?若しかしてトリス、照れてるの?」
「!そ、そんな事は無いって!ただどう反応していいか分かんないだけだよ。」
「ほほう?」
トリスの慌て様に、ホルスはニヤリとする。
「そ、そんな事より、早く保健室に案してくれ!」
「あ、待ってよ!」
ホルスのニヤリとした顔を見たトリスは、逃げるようにして教室の外に出るのだった。
「ふぅ。漸く著いたか…。」
「そ、そうだね…。」
保健室のドアを前にしてトリスとホルスは疲れた顔で呟く。
ホルスに案を頼んで道案をしてもらったのだが、トリスと同じく新生であるホルスには荷が重かったようで迷いに迷った挙句、近くを通りかかった教員から場所を教えてもらって漸く著いたのだった。
休み時間は15分のだが、迷ったせいで遅刻確定となってしまっている。
「よし、さっさと置いて帰ろうぜ。」
「置くって…。ま、まぁ早く教室に戻るっていうのには賛だけどね。…失禮します。急病人?を運んできました。」
またまた先生に対する扱いが酷いトリスに苦笑いしつつ、ホルスは頷きながらドアを開けて中にる。
「は〜い。」
すると中から中年のの聲が聞こえてくる。男であったら々不安なので付き添いも考えていたのだが、心配が無用であったのでトリスは安堵しながらマルティナをお姫様抱っこしたままドアをくぐって中にる。
「失禮します。…ってオーク!?ホルス!戦闘準備!」
だが保健室にったトリスは、中に居た人を見て驚きの聲をあげてしまう。何故ならば、聲を出した中年のは居らず、代わりに服を著たオークが居たからだ。
「オークですって!?何処に居るの!?」
するとトリスの視線の先に居るオークが、唐突に慌てふためきだしたのだ。
「え?」
「トリス…。」
呆気に取られるトリスを、殘念な子を見る目でホルスが見てくる。
「ま、まさか。」
「うん、そのまさかだよ。この人は、保健室の擔當のリヒャルダ史だよ。」
「オークじゃなくて人間!?も、申し訳ございません!マルティナ先生に注意を向けていたため、よく見えていませんでした!」
勿論保健室にオークが居るわけもなく、トリスがただ見間違えただけだったのだ。しかし見間違えるのも無理もなく、彼はあまりにふくよかでいらっしゃるのだ。
「え、若しかして私とオークを見間違えたのですか?」
「い、いえ。後ろにあるカーテンの微妙な膨らみがそう見えました。なんせ、つい最近オーク狩りをしたばかりでして。」
トリスの言っている事は勿論半分噓であるが、オークを狩っていたのは事実である。そのため特に言い訳のようにならずに自然に口に出す事が出來た。
この世界ではオークは前にもれた通りを攫う事が多く(※第79話の後半部分參照)、被害が出る前に殲滅するのが常であるため、常時依頼としてオーク討伐がギルドから依頼されているため、暇を持て余したトリスとホルスとしては、最高の暇つぶしであったのだ。
「あら、そうなの。なら良かったわ。」
-良いんかい!てか改めて見てもオークにしか見えねぇ!-
あっさりとトリスの言い分を認めたリヒャルダを見て、トリスは額に手を當てて心の中でぶのだった。
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