《転生王子は何をする?》第132話 とある休日のドタバタ 7(マルティナ編)
「え?それは一…?」
トリスの言いたい事が、よく分からないマルティナは、勿論戸っている。
そんなマルティナに、トリスは顔を赤くしながら言う。
「もっと分かりやすく言わないと駄目?」
「ご、ごめんね。私には、トリス君がどういう意味で『幸せになってもらう』って言ったのか、ちょっと分からなかったよ。」
「えっと、意味としては、マルティナさんに、自が最も後悔の殘らない選択をしてもらうという事です。その選択に、俺は喜んで従いますので。」
「つまり、私はトリス君に対して、絶対的な命令権を得たって事で良いのかな?」
「…はい、そうです。俺の考えとは違い、マルティナさんが怒り狂っていたなら、今まででを弄んでいた罰として、『自害しろ』などという命令でも聞きます。」
どこぞの、槍兵の方のランサーのような末路も厭わないというのだ。
こういう時のトリスの言葉は、絶対に信頼できる。そう頭の中に言葉が浮かんだマルティナは、驚いて口を手で覆っている。
「ん?あ、その様子だと、俺が絶対に約束を守ると理解したみたいですね。詳しくは聞きませんが、便利なスキルですね。」
トリスは、マルティナの様子から、スキル『天使の囁き』が発したのだろうと、恨めしそうな表で呟く。
『これが無ければ、マルティナの人生を大きく変える事が無い上に、自分自が今のような狀態に追い込まれる事も無かったのにな…。』などと考えているのだろう。
幸いにもトリスの呟きは、マルティナには聞こえていなかったようだ。マルティナは決意した表で顔を上げ、真っ直ぐにトリスを見つめながら口を開く。
「では、私からの命令は…『素直になってください』、です。」
さすがにまだ死ぬのは嫌だったので、トリスが張する中告げられる、トリスが思っていたのとは違った命令。
トリスは、『一生一緒に居てくれ』くらいな事は言われるだろうと考えていた。しかしその予想の斜め上を行き、『素直になれ』ときたのだ。
これにはトリスも苦笑いである。
「ではまず、「謝罪は要らないです。」…分かりました。」
トリスは素直に悪かったと思っている事を伝えようとするが、そんな事はマルティナにはお見通しであったようで、別の事を言えと言われてしまう。
「じゃあ、これだけは前置きで言わないといけない事なんですが、ちょっと長くなりますけど、良いですか?」
「う〜ん。今更何を言われようが、結局結論は変わらないので、前置きは後回しでお願いします!」
「いやそれ、前置きって言いませんから。」
「確かにそうですね。」
「まったく…。ホント適わないな。」
の抑えは効いていない筈なのに、それでも朗らかな笑顔で笑うトリス。やがて、覚悟を決めた顔で、人生で最も張しながら素直に思いを伝える。
「マルティナ。」
「は、はい!」
「こんな不甲斐ない俺でも良ければ、その、け、結婚を前提に、お付き合いを、し、して、頂けませんか!!」
張のあまりイントネーション、文章の切る所などおかしくなりながら、何とか伝えきる。
そんなトリスの必死の告白に、マルティナはハッとするような眩しい笑顔を浮かべて答える。
「はい、喜んで!」
そのまま、2人の距離はゼロになるのだった。
「…。」
「…。」
現在トリスとマルティナは、部屋の溫度が5度くらい上がるのではないのだろうかというくらい、頭から湯気を出しながら赤面していた。
-何たる不覚!まさか勢いに任せて、告白なんざやっちまうとは!前世の俺が見てたら、驚愕して口を大きく開けて呆然とした後、腹抱えて大笑間違い無しだわ!ってそこ!恥ずかしいからって、上目遣いでチラチラと様子を窺って來ない!-
トリスは全力で自分を責めながらも、先程からチラチラと自分の方を見てくるマルティナにツッコミをれる。
「…そろそろ、俺のについて話しても良いですか?」
「え?あ、うん、お願いします。」
トリスの告白で完全にその事が頭から抜けていたマルティナは、素っ頓狂な聲を出すが、直ぐに何の事か思い出す。
そんなマルティナを見て、トリスはらかい笑みを浮かべてから、真剣な表に戻って話し出す。
「…俺には、トリスとしての人生とは別に、他の世界での人生の記憶があります。」
どうやらマルティナには全てを話す気のようで、の中でも最奧ともいえる點かられていく。
「…他の世界?」
トリスの言葉に、ちょっと意味が分からなそうな顔をするマルティナ。
「えぇ。魔法とか無い、科學技というものが発展した世界です。」
懐かしそうな顔で、マルティナに説明していくトリス。
「そんな世界で、俺は平和に暮らしていたんですが、ある時神様でも腹を抱えて大笑いするような死に方で死にまして、お禮にと別の世界に記憶を所持したまま転生させて頂く事になったんです。」
「…。」
マルティナは、『神様でも腹を抱えて大笑いするような死に方』か『転生』のどちらかに驚愕したらしく、目を見開いて言葉も無い様子だ。
「まぁ、それで、神様から折角だから特別に力をあげると言われたので、言われるがままにステータスやスキルを取り、種族も決めてこの世界に転生したんです。」
「か、神様、から?」
驚いて言葉が出ないマルティナも、流石に神様と直接話したらしいトリスの言い方に、思わず聞き返してしまう。
「はい。彼曰く、創造神だそうで、數多の世界を作ったらしいですよ?創造神とはいっても、人々が信仰する度に様々な権能を手にれて、何でもござれの神様らしいですけどね。」
「…。」
トリスの言葉に、ただポケ〜っとなっているマルティナ。
『流石に理解が追い付かないか』とトリスほ苦笑いしつつも、そのまま話を続けるのだった。
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