《転生王子は何をする?》第133話 とある休日のドタバタ 8(マルティナ編)

「まぁ兎に角、俺は創造神の手により、この世界に送られたんです。前世での名前は諸々の事により思い出せませんが、この世界では、トリスタンと名付けられ、今日までのほほんと生きていたわけです。」

諸々の事と言っている最中、トリスはあの創造神の軽いノリで記憶の消去を告げられた事を思い出し、眉をピクリとかしている。

「…トリスタン?まさか…。」

一方のマルティナは、『トリスタン』という名前に、何やら思うところがあったようで、自の考えついた答えに呆然とし、トリスを見つめている。

「…えぇ。マルティナさんの推測通り、俺の本名は、トリスタン・ラ・トゥール。つまり王族って事ですね。…あ、畏まらないで下さい。そんな事されたら、流石に傷つきますんで。」

王族と告げると、マルティナの表し強ばったので、トリスは苦笑いしながら、今までで通りの対応をお願いする。

「う、うん。…あれ?でも験の時は、市民証を見せるから、普通付で王族ってバレるよね?」

やはりマルティナは、どうやって今までで分を隠していたのかが気になったようで、驚きが連続したあまり、空回り気味の頭を必死に回転させて考える。

「あ〜、それなら、創造神に貰ったスキルや稱號を説明した方が早いですね。」

幾らマルティナの勘が鋭いとはいえ、流石にステータスの変更などを思いつくのは無理があるので、丁寧に説明をしていくトリス。

それをけ、マルティナは最早笑う事しか出來ないでいた。

「か、加護まで…。あはは、凄いね〜。」

「え?マルティナさん?笑ってるのに、目は虛ろになってますけど!?」

トリスは慌ててマルティナの肩を摑んで揺さぶり、正気に戻そうとする。

「…はっ!?ど、どうしたの?」

すると直ぐに目に生気が戻り、肩を摑んでいるトリスを不思議そうに見る。

そんなマルティナにホッと一安心したトリスは、話を先に進めようとする。

「いや、目がヤバかったので、正気に戻させてもらいました。えっと、今まででの説明、理解出來ましたか?」

「うん、何とかね。」

「じゃあ、お次は、王都でマルティナさんを、あのクソ野郎共から助け出した後から話を始めましょうか。」

「と、トリス君。口調が暴になってるよ?」

「おっと、これは失敬。で、あの後何ですが、冒険者ギルドで登録して數日後に魔族の群れが侵攻してきたんで、ギルド長に許可とって殲滅しました。そしたら、その、世界を片手間で、2日もあれば余裕で支配出來るようなステータスに変貌しました。」

「な、何て言ったら良いのかな?片手間で、たった2日しかかからないだなんて…。」

-おやおや?恐怖されたかな?その場合、その言葉はにしまっておいてしいかな?だって今、に抑え効かないし。-

マルティナの呟きに、トリスは『恐怖された』と思い、心の中で必死に暴走しないように、なるべくお気楽な口調で考える。

「まぁ、恐怖するのは當然ですね。しかし、その力を手にれてから10年以上、実際には世界は俺に支配されていないので分かると思いますが、そんな事はしないので安心してください。」

トリスは先手を打って、言い訳がましく言う。今マルティナに突き放されれば、間違い無く暴走する自があるトリスは、マルティナには噓でも納得したと言ってもらえれば良かった。

しかしマルティナは、トリスの予想以上に神的にタフだったようだ。

「え?そんな事は知ってるよ?トリス君はとても優しい人だからね。昔から、何の利害も無いのに、態々他人を助けてくれるお人好しだもん。」

「いや、そんな事は。」

べた褒めのマルティナに、トリスは否定しようとするが、反対にマルティナに言葉を被せるかのように反論されてしまう。

「無くないよ。だってあの時トリス君は、十分に強かったのに、それを鼻にかける事もなく、純粋に人助けのために行してくれた。自分とは関係無い事だと、切り捨てる事も出來たのに。」

「いや、あれは、ただ単に放っておけば、寢覚めが悪いからで、やろうと思えば一瞬で倒す事も出來たのに、わざと長引かせてマルティナさんを危険な目にも遭わせたし。」

「それは、加減を間違って、人を殺めたくなかったからでしょ?だって態々素手や棒といった、殺傷の低い武で対応したよね?相手のナイフを利用したけど、それも両手足を狙って行不能にしたり、兎に角殺さないようにという意思をじたよ。」

「ぐっ!…はぁ〜。俺の負けです。」

には、一生口喧嘩で勝てないと悟ったトリス。諦めて、マルティナの言い分を認める事にする。

トリスは別に聖人君子では無いので、何の得もなく人助けをする訳では無いのだが、あの時は異世界に來て初のイベントらしいイベントであった事にプラスし、放っておくのは可哀想なので手出しをしたのである。

「よろしい。トリス君は優しい子だよね〜。」

マルティナに笑顔でそんな事を言われたトリスは、照れて溫が上がるのをじながら、線した話を元に戻そうとする。

「…思った以上に恥ずいです。コホン。話の続き良いですか?」

「あ、話を逸らしちゃってごめんね。」

「いえいえ。でも、早く話を進めないと、読者の方々に『進みが遅い!』と文句を言われてしまうので…。」

トリスは遠い目をしながら言う。

「え?読者?」

そんなトリスの言葉に、マルティナは首を傾げる。

「あ!何でもないです。そ、それより続きです。」

これ以上の発言は、何故か命の危険をじたトリスは、謎の悪寒を恐ろしく思いながら話を先に進めるのだった。

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