《異世界に転生したので楽しく過ごすようです》第170話 同盟のようです
ステージ移をもう一度使って、元の世界に戻って來た俺達は、聖都の城の外にいた。
しかも、當たりは既に真っ暗になっている。時間の流れが違うのだからしょうがないのかもしれないが、さっきまで晝前だったのに、今ではすっかり寢る時間だ。
俺達にとってはもうすぐ晝食時だったのだが……。
「なぁ神。これって所謂時差ボケか?」
「そんな事私に聞かれても分からないよ」
「だよな。お前には期待してなかった」
「ひどい!自分から聞いてきたくせに!」
まぁ何だ。思わぬ弊害が出て俺の中で焦りがな。時間無駄にしたじがするのが痛い。
だが、自分の力を確認出來たのだ、後悔しこそすれ文句は言うまい。
「じゃあ、飯食って寢るか。多分明日は王達の答えを聞いて行する事になるだろうしな」
「えぇー。もう寢るの?私全然眠くないんだけど」
「知るか。自分でどうにかしろ」
「ねぇ、私の扱い段々とひどくなってない?」
『ねぇ、聞いてる?』などと言っている神は無視して、今の狀況を整理しよう。
現在、夜中であり皆が寢る時間。そんな中、王城の前に突如現れる俺達。周りからすればこんなところか?
まあ何となく怪しい奴らだなくらいだな。果たして、それで王城にれてもらえるかどうか。別に明日ってもいいんだが、ちゃんとしたところで眠りたい。そのための努力は惜しまない。
という事で門番の人に事を説明して、中にれてもらえないかと聞いてみた。
「ならば、執事長を呼んで參ります。あなたの言っている事が正しいかは執事長に確認してもらいます」
なんと頭のいい門番だろうか。神とは大違いだ。
門番が中にってから數分後、執事長を連れて戻ってきた。
「おや、あなたは。シャール王が探していましたよ。今日はもうお休みになられていますから、明日お顔を見せに行っていただきたいですね」
「隨分と懐かれたなぁ」
「そうでございますね。思春期のを懐する事は難しい事ですのに」
どこでも思春期のの子は扱い辛いようだ。皆苦労してるんだな。
「とりあえず、王城の中へおりください。お休みになられる際は、今までと同じ部屋をお使いください」
「ありがとうございます」
これで寢る場所は確保出來た。俺と神はいつもの部屋に戻る。
そしてご飯だが、セバスさんが気を利かせてくれて夜食を持ってきてくれた。
俺達は禮を言って夜食を平らげ、寢る事にした。
しかし、思うようにいかず、寢たのは日が昇り始めた頃だった。
◇◆◇◆◇
コンコンコンッ
「あのー、シャールです」
「…………」
コンコンコンッ
「へ、返事を……」
「…………」
コンコンコンッ
「い、いますよね?」
「…………」
シャール王はある部屋を訪れようとしていた。しかし、部屋をノックする度に彼こ顔は青褪めていく。
「ま、まさか……!」
シャール王は彼らがいなくなったのではないかと思い、ドア開けて中に突撃し、大きな聲を上げた。
「い、いやぁぁ!!」
「「うわぁぁ!!」」
シャール王にびに、俺達は驚く。
「な、なんだ!敵か!?もう戦爭が起きるのか!?」
「あわあわあわ!!」
「……ん?シャール王?どうしてこんな所に?それよりもさっきのび聲はなんですか!?」
「だ、男とが同じベッドで夜を共にするなんて、そういう事ですよね……」
「……ん?何の話だ?」
俺は全く話が見えてこない。
「ベッドに男でっている事ですよ!あなた方はそういう関係だったのでしょう!?」
しだけ、目に涙を湛えるシャール王。
俺の予想だが、彼は盛大な勘違いをしている。あくまでも予想だが、しっかり誤解は解いておかねばならない。
「シャール王、これはこいつが勝手にベッドにってくるからこうなっている訳だ。決して、シャール王が想像している事ではないぞ」
「勝手にって何よ!私だってベッドで寢たいんだから!」
「お前はちょっと黙ってろ!」
「ほ、本當に?」
「俺は噓はつかん。偶につく時あるが、それは遊んでる時だ。だが今は遊びではないからな」
「じゃあ二人であんな事やこんな事はしてないの?」
「それがどんな事なのかは知らんが、してないな。ただの添い寢だ。冒険者にはよくある話だぞ」
「よ、よかったぁ」
「良かった?何が?」
「い、いえ!こちらの話です!」
どういう話なのだろうか?し気になるところだ。
「やっぱりあなたってサイテーよね。ねーシロ?」
「二ャー!」
「言われもない罵倒をけても痛くもくもないんだか?」
「そういう自覚がないところがサイテーなんだよ?」
「ん?どういう事だ?」
「ダメだこりゃ。シロ、これはもう諦めるしかないね」
「にゃん……」
何故か二人が項垂れる。よく分からないが納得したようだ。
コンコンコンッ
一段落つきそうな時に、開いているドアにノックがされた。ノックをしたのは執事長だ。
「申し訳ございません。各國の王がお呼びでございます。至急集まるようにとの事です」
「分かりました」
「私も!い、行っていいですか?」
「シャール王が?何か用が?」
「いえ、政治というものをこの目でしっかりと見ておきたくて」
「そういう事ならいいんじゃないか?パパも喜ぶぞ」
「パッ……!だからからかわないください!」
「ふむ。思春期にった姫方を上手く懐してますね。勉強になります」
セバスさんにとって、俺はいい教材だったようで、何かをメモしている。
「とりあえずセバスさん。王達の所へ案をお願いします」
「かしこまりました。では、こちらへ」
俺達は、セバスさんの後ろをついて行く。
そして、到著したのは會議室。中には各國の王が勢揃いしている事だろう。
セバスさんは躊躇いもなくドアをノックした。
「お連れいたしました」
「うむ。れ」
「失禮致します」
そうして、俺達は會議室の中にった。
各王の腰は昨日の出會った當初よりはらかくなっている。話し合いで互いを認め合ったのだろうな。
「セバスは下がって良いぞ」
「かしこまりました」
セバスさんは部屋を出ていき、また自分の仕事に戻るのだろう。
「では會談で決まった事を……ん?何故シャールが一緒にいるのだ?」
「私も今度の為に勉強をしておきたくと思いまして」
「カームの娘は勤勉だのぉ」
「ふん。王なのだ。これくらいは當然である」
「フェラリオンの娘は現を抜かしておると聞いたが?」
「それはあの貓野郎がフェルトを唆すからだ!」
「まあまあ。とりあえず落ち著け。各國の王がこの様では示しもつかぬだろ」
聖王様の一言でとりあえず落ち著きを取り戻す。
娘の事で喧嘩をするとかどこの親父だよ……。どこの王も立派ですから喧嘩して、戦爭なんてことにならないようにしてくださいよ。
「早速、本題にろう。結論から言うと、この會談で各國の同盟が立した。歴史的な日である」
「同盟を?」
「うむ。対等な立場で、常に助け合うという盟約つきでな。元々、この會談はそれの為に開いたものだ」
「カームからこの話がきた時は驚いたものじゃ。それに、お主が使者をやっておったしな。信用に足るものじゃて」
「私もその點は否定はしない。今のこやつは嫌いだが、この世界を守ろうとしているのは分かっているからな。私で民を危険に曬すことはしない」
「うむ。やはり君に頼んで正解だった。この同盟は君がいたから立した様なものだ。誇っていい」
と言われても、この同盟がどれ程の力を持つのかなんて俺には分からない。ただ、王達の反応を見るに本當にすごい事なのだろう。
「では、君達にはこの同盟の真意を聞いてもらおう」
そうして聖王様は口を開く。
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