目が覚めたーー 寢汗をかき、涙を流していた。

今でも目に焼き付いて消えないーー。

悪魔族に無理矢理口づけをされ、魔力を吸い取られた霊。

無気力になり目は死に、は青白くゾンビのようになっていた。

そして、みんな決まって世界樹の方に向かって歩き出し帰れるはずも無い霊界にの涙を流しながら加護の結界の前で泣いていた。

ーー 帰りたい、れてよ、帰りたい ーー

そして、ミリアも同じように・・・。

『るな・・・ヤダよ・・・悪魔になりたくない。 ルナあああああ ーー』

るな・・・

その後、駆けつけた先生や霊界の人たちの手により何とか悪魔族を追い払うことが出來た。ーー しかし、

「あなた達、絶対許さないから！ あなた達さえいなければミリアは・・・ミリアは・・・一生恨んでやる！ 呪ってやる！」

ゆるさない

★ ★ ★

これが彼たちの過去でルナとの因縁だった。

消えることのない記憶、消せない過去ーー。

その後の彼たちは、ルナによりみんなから無視されめられて學生生活を過ごすことになる。

「辛かったんだろうな。今はあんなに明るく元気でしも辛い様子を俺には見せないけど悪魔族に魔力を吸いとられた霊も消えない十字架を背負うけど、ウチの三人も友達を悪魔族に変えてしまったという罪の十字架を自分達で背負ってしまってる」

ベッドから起き上がり橫で縦に川の字で寢ている霊たちを見ながら思う。

自然とおしく思い三人の頭をでるアーサー。

「そんなに自分達で、自分の首を絞めることはないよ。過去のやってしまった事は消せないけど、それに縛らてしまっていたら前に進むことは出來ない。ミリアもそんなお前らを助けたいとは思わなかったと思う。ルナにもあの時と何も変わらないお前らの姿を見せるより、変わったお前らの姿を見たいと思ってる筈だよ。 俺も変われたんだ！ お前らも変われる！だって、お前らには俺がいるから」

再び橫になると、そのまま朝まで眠るアーサーだった。

リサは、必死で寢たフリをしていた。

ただ、涙は止めどなく流れた・・・。

エルザは、嗚咽を抑えるのに必死だった。もう、顔は涙でくちゃくちゃだった。

シルフィーは、布団に隠れて泣いた。

ねえ、アーサー様。こんな私たちでも、変われるの？

かけてくれた言葉、優しく頭をでてくれた事、そして心の溫かさ。

閉ざしていた記憶の扉を開いてくれた。

冷え切った心を溶かしてくれた。

止まっていた時間の針をかしてくれた。

一生背負って行かなきゃならないと思っていた十字架を壊してくれた。

何もない世界にを付けてくれた。

人のに初めてれた・・・。

ねえ、人を好きになってもいいんだよね？

もう、我慢しなくていいんだよね ？

三人は涙を流して眠ったのだった・・・

ーー アーサー様、ありがとう 大好きだよーー