《三人の霊と俺の契約事》皇子との霊②
「最近姿見せないと思ったらこんなところにいたんだ」
そこ木々の闇がいっそう荒々しく息づき人は寄りつかない場所だった。
「何のよう? こんな所までわざわざ探しに來て」
「何のようって? ニシシシ。理由がなきゃ來ちゃダメか」
「迷よ」
ルナはアクセルを無視して飛び去って行った。
アクセルには何で怒っているのか全く見當がつかなかった。
「何だ? アイツ」
アクセルが肩を落として、つまらなそうな顔をしているとガサガサと音がして貓耳が頭を覗かせた。
「にゃにゃ、葉っぱが・・・ アクセル様こんなにゃ所までわざわざ霊を捜しになられて」
「まあ・・・友達だからな。今はだったが正しいか」
メルルは、遠い目をしながら全てを悟ったような表の浮かべた。
「アクセル様は、魔も霊もそうですがあまりそういった類いの種族に近づき過ぎてるのですにゃ」
「そうか? 人間より素直で良い奴らばかりだからな。俺は人間のが嫌いだ、噓や偽り裏切りそんなことを平気でする奴らばかりだ」
「お言葉ですが、リリスにゃんは危険ですにゃ。 魔はいろんな國や悪魔族など災いを運んでくるのですにゃ。これ以上の関係をお持ちになられますと」
アクセルの表が一気に険しくなる。
「メルル、それ以上俺の友達関係に口を出すと消すぞ!! 俺とガチでやり合うのか」
腰に差していた剣をメルルの鼻先に向けて言い放った。
「ーーいいえですにゃ」
メルルは、苦笑いを浮かべて頭を下げた。
「例え、リリスが災いを招こうが帝國を敵にまわそうが俺が必ず守る! 國もリリスもメルルお前もだ」
「アクセル様・・・」
メルルは、頭を下げたまま嬉し涙を浮かべた。
このアクセルという男は最強騎士メルルすら歯が立たない。超人的な能力と抜群の剣そして、特異質のどんな武を持ってもそれを魔封剣に変える事が出來る。
誰かが自分に向かって魔法を使えばそれを吸い取り無形の斬撃として相手に打つ事が出來るのだ。その魔法が強力であればある程強い斬撃を與えることが出來る。
但し、剣の耐久と魔法を吸い取り、魔封剣にするまでのインターバルがかかるのが弱點だ。
皇子にして最強の戦士、いろんな戦場でも全て先頭に立ちみんなを率いてきた。
メルルは、それが気がかりで仕方なかった。 皇子を護るのが使命の自分達がいつも守られてばかりの現狀、 もしもの事が・・・。
「メルル帰るぞ」
「はい。 アクセル様」
★ ★ ★
「何なの?アクセルは。デリカシーが無いのにも程があるわ」
ルナは戸っていた。 絶対に見つかる事のないところに隠れていたのに見つけ出してくれた事。 正直嬉しかった・・・けど、リリスの事を思うとが痛む。
「アクセルはリリスが好きなんでしょ?」
アクセルとリリスの関係って?
聞きたいけど、何か怖いな・・・。
そう言えば私、アクセルのこと何も知らないーー。
気づけばまた、ホーエンハイムの城下町の辺りまでやって來ていた。
街はずれの小川のせせらぎの音がアクセルと出會った頃の事を思い出させた。
「ここで、アクセルと出會ったんだ」
アクセルと出會ってから今までのことを思い出す。あんなに楽しい毎日は、初めてだった。契約するならアクセル以外の人はいないと思える存在だった。
「やっぱりここだったんだ。ニシシシ」
聲と同時に目の前にアクセルが笑顔で現れた。
「あくせる」
思わぬ登場にが堰をせきを切って溢れ出しアクセルに抱きつくルナ。
「どうしたんだよ。そんなに俺に會いたかったのかよ」
「ちがうもん」
「そっか。俺はお前に會いたかったし、話がしたかった。それに一緒に居たかったよ」
「何でよ、何でそんなに私をからかうの? 困らせるの?」
「正直な気持ちを伝えてるだけだよ。俺は噓も冗談も言わない。俺は真っ直ぐな気持ちしか伝えられない」
「あくせる・・・」
涙を流しながら上目遣いでアクセルを見上げるルナ。そっと涙を優しく拭いてあげるアクセル。
「ルナ、 俺のそばに居てくれ」
「うん。 もう泣かせないでね」
「ニシシシ。 それは保証出來ねえな」
「酷い」
ポンとアクセルのを叩くルナだった。
ーー 一緒にいて良いんだよね アクセルーー
妹と兄、ぷらすあるふぁ
目の前には白と黒のしましま。空の方に頭をあげると赤い背景に“立ち止まっている”人が描かれた機械があります。 あたしは今お兄ちゃんと信號待ちです。 「ねぇ、あーにぃ」 ふと気になることがあってお兄ちゃんに尋ねます。お兄ちゃんは少し面倒臭そうに眠たそうな顔を此方に向け 「ん? どうした妹よ」 と、あたしに話しかけます。 「どうして車がきてないのに、赤信號だと止まらないといけないの?」 先ほどから車が通らないしましまを見ながらあたしは頭を捻ります。 「世間體の為だな」 お兄ちゃんは迷わずそう答えました。 「じゃああーにぃ、誰もみていなかったらわたっていいの?」 あたしはもう一度お兄ちゃんに問いかけます。お兄ちゃんは右手を顎の下にもって行って考えます。 「何故赤信號で止まらないといけないのか、ただ誰かのつくったルールに縛られているだけじゃないか、しっかり考えた上で渡っていいと思えばわたればいい」 ……お兄ちゃんは偶に難しい事を言います。そうしている間に信號が青に変わりました。歩き出そうとするお兄ちゃんを引き止めて尋ねます。 「青信號で止まったりはしないの?」 「しないな」 お兄ちゃんは直ぐに答えてくれました。 「どうして?」 「偉い人が青信號の時は渡っていいって言ってたからな」 「そっかー」 いつの間にか信號は赤に戻っていました。 こんな感じのショートストーリー集。 冬童話2013に出していたものをそのまま流用してます。 2016年3月14日 完結 自身Facebookにも投稿します。が、恐らく向こうは二年遅れとかになります。 ストリエさんでも投稿してみます。
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