學園─演習場─

「すいませんでしたァァァァァァ！」

「で、言い訳を聞こうか・・・」 ニコッ

 10:35───間に合わなかったァァァァァァッ！

やべぇ。どうしよう、めっちゃキレてるんですけどT^T  俺は大変ご立腹であろう教を見上げる。眼つきが鋭いが人である。二十代かな？ストレートな髪型が格を表してるみたいだなぁ。そういえば麗奈と同じ髪と目だ、姉妹かな？

そんな事よりも！何か言い訳を考えねば。何か、何かあれば──

「・・・」 ダラダラ

「ん？どうした。何か相応の理由があるんだろう？」 ニコッ

 言えねぇ…「の子にパフェ食べさせて貰ってました」なんて言えねぇ…いや、寧ろバレたら終わりだ。絶対バレないようにしよう。確実に地雷となってしまった・・・。

「琥太郎は悪くないわ。私と一緒にパフェを食べていただけよ」

「はい？」

「ッ！？！？」

 何を仰りますかぁぁぉぁぁぉ！？地雷抱きかかえて突っ込んで行きやがった・・・オワタ( ˆoˆ )/

 俺の試終わった・・・。

──ガツンッ

「へ？」

 あまりの景に思わず間抜けな聲を出してしまう。何故って？だって教に麗奈が頭をひっぱたかれてんだもん。

「何やっとんのじゃボケェェェェェェェ！！！」

「痛い。お・母・さ・ん・ひどい・・・」

「Why？」

 今なん言った？お母さん？え？教って麗奈のお母さんなの？マジ？どう見ても二十代なんですけど？

「試験中はお母さんと呼ぶなっ！教と呼べ、教と」

「ん、教」

「初めからそう呼べ馬鹿。それから・・・笠 琥太郎さんでしたか？うちの馬鹿娘がとんだご迷をおかけしました。すいません」 ペコッ

「い、いえ。こちらこそ試験に遅れてしまい申し訳ありませんでした・・・」

「許すわ」 ドヤっ

「お前が原因だろうがっ」

「冗談よ」 ニコっ

こんゃろぉ・・・

「・・・」

「うちの馬鹿が原因だ、今回は特別に試験をけさせる。いいな？」

 あ、公私の區別をはっきりさせる人なんだ。

「ありがとうございます。よろしくお願いします」

「これより、學園學試験を開始する。最初は実技だ、AIの魔との戦闘を行ってもらう。10分以討伐したら合格とする。戦闘は6人１組で行うものとする。武は剣、短剣、弓、槍、盾、籠手より、好きなものを選べ。１５分後より開始とする。なおチームは公平にくじ引きで決めてもらう解散!」

 くじ引きでチーム決めんのか・・・誰だろう？

結果──笠みかさ　琥太郎こたろう

       檜並ひなみ　麗奈れいな

       槶原くにはら　宗しゅう

       水上みなかみ　雅也まさや

       鞠智きくち　澪みお

       七瀬ななせ　皐月さつき

 男子3人に子3人か、バランスがいいな。←意味不明  さて、先人切って自己紹介といきますか。

「じゃあ俺かr「皐月はね！皐月だよ！」・・・」

 俺のセリフって盜られる運命にあるのか？

「あとね！くのが大好きなんだよ！それからね！音楽を聴くのも好きだよ！皐月って呼んで！」

「「あ、はい(ん)」」

 元気な子だなぁ、ショートボブにアホがきに合わせてぴょこぴょこいてる。しかもk・・・げふんげふん。しかもだ。これまたキャラが濃いことで・・・俺って存在薄くね？よし、ここでしっかり自己紹介をしておこう」

「あの・・・聲にでていますが？」

「ん？・・・はっ！！」

 やらかした〜、最早お約束となってまいりました心の聲がダダれ・・・死にたい。

「はぁ・・・」

「元気だしなよ！ため息つくと幸せが逃げてっちゃうよ？」

「そうです。そこまで悲観なさらなくても・・・。」

 この人は大人っぽいなぁ〜。というより人寄りだな。目の下にホクロがある。なんか気品をじるし、風になびく黒髪が綺麗な人だな。

 その隣にいるのは真面目そうな雰囲気のイケメン。なんとなく爽やかそう。何故腰に刀引っさげてんの？

 その隣もまたイケメン。こっちはクールなじだな。羨まs、なんでもない。さっきからずっと黙ってるな・・・なんでだ？ん？よく見たら寢てる。マイペースだなぁ。

 そんなことを考えてたからだろうか。爽やかイケメンが話を切り出した。

「ほな次はわいの番やね。わいのn「「えぇぇぇぇぇ！？」」───ん！？どうかしたんか？」

「その顔で関西弁！？しかもエセ関西弁！？」

「無いわ〜(ありえないですわ)」

「ひどないか！？顔は関係ないやろ？なぁ？──まぁええ、わいは、槶原 宗や。宗でええ。よろしゅうな。」

 強引に流したな・・・。

「では次は私が。私は鞠智 澪といいますわ。澪とお呼び下さい。皆さんと仲良くできたらと思っております。宜しくお願いします」

 次こそ！

「じゃあ、次いいか？俺は笠 琥太郎。短い間かもしれないがよろしく」

 よし！言えた！ってまだ寢てんのか。

「あの、そろそろ起きて下さいませんか？」 ユサユサ

「ん？、、、あ？・・・あぁ、すまない」

 マイペースだ、ゴーイングマイウェイだな。

「俺は水上 雅也だ、よろしく。雅也でいい」

 短いが嫌なじがしない。これがイケメン。

くっ・・・！

「檜並 麗奈」

「え？それだけなん？」

「本當に自己紹介だけだね？」

◇◇◇◇◇

「まぁ、話を進めよう。みんなの擔當をきめたいのだが、教えてくれないか？」

「私は弓ですわ」

「わいはこれや」

───腰の刀を持ち上げる。

「俺は槍だな」

「皐月はねー？籠手なの！」

「小剣」

「俺も籠手だな」

「一緒だね！」

「そうだな」

「むっ・・・」

「じゃあ、前衛は俺、皐月、宗、麗奈。中衛に雅也、後衛に澪だな。戦p「皐月はね？お家が道場やってたから、格闘できるよ！」ーー聞けよ・・・」

「じゃあ、みんなが何の武道を納めていたか聞いてもいいか？」

「わかりました」

「おうよ」

「わかった」

「ん」

「よし、じゃあ俺から。俺は古流武の不知火しらぬい流を納めてて、基本なんでもOKだ」

「私は東雲しののめ流弓を」

「わいは古流剣の水影みなかげ流を納めてる」

「俺は西洋のフィルマック流槍を納めてる」

「自家流短剣」

「全員が武を納めてるか・・・」

 うーん、ここは俺が盾になるべきじゃないのか？

俺＝盾役

皐月、宗、雅也＝攻撃者

澪＝後方支援

麗奈、澪＝揺

 こんなのじでどうだろうか？うん、即席にしてはいいんじゃないか？

「一つ案があるんだが、いいか？」

「是非お願いしたいですわ」

「おぉ、なんか思いついたんか？」

「話して話して！」

「頼む」

「ん」

琥太郎「わかった。まず、麗奈と澪が揺を仕掛けて魔から注意を引く。そこへ宗、皐月、雅也が攻撃。魔が宗達に攻撃したら俺がガードする。そしたらまた最初から。それと、澪には攻撃時の後方支援を頼みたいのだが、いいか？」

「それについては、問題ないです。ですが、どうやって攻撃を琥太郎が防ぐのですか？」

「わいも気になるなぁ」

琥太郎「俺の不知火流は主に素手での戦闘を想定している。勿論そこには素手での防、け流しの技も含まれる。それでなんとかするさ」

「ならば、大丈夫そうですね。ですが、無理はしないで下さいよ？」

「わかってる」

「それならいいのです」 ニコっ

「ッ！///」

 ぐ、可い・・・子との接點があまりない男子にはちょいと毒だな・・・。

麗奈「・・・」むっ

「戦法はいい。だけん間合いがつかめんさかい注意せなあかんとちゃう？」

「そうだな。互いの間合いが摑めれば連攜がよりスムーズになる」

「はいはいはいはい、はーい！」バッ

「お、どうした？」

「今からみんなで練習するのがいいと思うの！」

「そうですわね。あと１０分ほどありますし」

「ま、いっちょやりますかね。麗奈、始めるぞ」

「ん」

 こうして俺たちは準備を終えた。さぁ、試験開始だッ！