《事故死したので異世界行ってきます》第10話 盜賊狩り①
「起きてー、起きてくださーい」
「…ん? 今何時だ?」
「朝の9時です」
「えっ!? もうそんな時間⁈」
「だから起きてって言ってるじゃん!」
この日はギルド長から家とお金をけ取る日だった。
ギルドには9時には來てくれと言われていたのだが……
「早く行くよ! 私先に行ってるからね!」
「わ、わかった!直ぐ追いつく!」
俺は急いで支度をして、リリカに追いつきギルドへ向かった。
「おーい!」
ギルドにるなり大きな聲を上げて呼んでいるのはギルド長だった。
「はーい!今行きまーす!」
俺は返事をし、前と同じようにリリカと、一緒に応接室にった。
「ユウスケ君、くれぐれも、クエストに遅刻する事の無いように、頼むよ?」
室して早々に説教を食らった
「すいません… 気を付けます…」
「とりあえず、座りなさい」
ギルド長にそう言われ、俺とリリカはソファーに腰かける。
「おい、持ってきてくれ」
ギルド長がそう言うと書のような人が1人、執事のような人が4人応接室から出て行き、數分後応接室に戻ってきた。
書らが5人がかりで運んできたのは──
「これが約束の10億リンだ」
「これが…」
改めて見ると壁のような札束だ
「け取ってくれ、ん? そういえばユウスケ君はマジックボックスを持っていなかったな」
「なんですかそれ?」
「これのことなんだが…」
そう言ってギルド長は巾著袋のようなもの取り出した
話を聞くところ、転生者しか使えないアイテムボックスのようなになっており、唯一違う點は れられる量に限りがあると言う事だ、それでも畳み10畳ほどの異空間が広がっており相當たくさんのものをれられるとのことだ。
「便利ですね…」
俺は単に使うのではなく、アイテムボックスからものを取り出す際のカモフラージュに使おうと考えたのである
「それ、おいくらで売ってるんですか?」
「Sランク冒険者になれば無料で配布されるのだが市販で買えば500萬リンほどだ」
「500萬リンですか…」
「だがまぁ、これは君にやろう、元はと言えばSSランクになる時點でこれをもらえることは確定していた事だし何より、このマジックボックスは君のために用意したものだ」
「ありがとうございます…」
「気にしなくても良い、これからどんどん仕事があるのだからな、ははは!」
俺はギルド長からもらったマジックボックスにお金をれるフリをして、アイテムボックスに10億リンをしまった
「それからコレが 家の鍵だ」
ギルド長がテーブルに置いた家の鍵を、リリカは目を輝かせて見つめている
こう言う無邪気なところがまた可い…
(おい、今隣の子のことを可いと思っただろ?)
「なっ…  失禮、なんでもありません」
(なんでわかんだよ)
(それはまぁ妾とお主はもう一心同じゃからのぅ…)
(意味深なことを言うな)
「コレが家のある場所を示した地図だ」
「ありがとうございます 。 …ん?コレは?」
地図の下にもう1枚紙があるのに気づきその紙に目を通す。
盜賊狩り
適正ランク 不定
対象冒険者: ユウスケ,リリカ
クエスト達條件
盜賊団【シャング・リラ】
の殲滅及びアジトにある盜品
《王家のペンダント》の回収
クエスト報酬
1000萬リン
「コレが今回の依頼というわけですね?」
「察しがいいようで助かる」
ギルド長は、スッと1枚の紙を渡してきた。
「これは?」
「我々が持っている賊の居場所の報だ、確かではないが恐らくその辺りにいるはずだ持って行きたまえ」
「心遣い謝します」
一言言い殘し、俺たちはギルドを後にし
マイホームを見に行く前に、盜賊のアジトを探すためにリリカと共に國を出た。
「ねぇ…」
「どうかしたか?」
「食料とかって全然買ってないけど大丈夫なの?」
これまでクエストは1日で終わらせていたから、食料を持って行く必要が無かった、しかし今回のクエストはリリカと2人で行くクエストだし、何より報があるとは言え的確な敵の位置までは把握しきれてない、そんな狀況で食料を持っていかないという選択は愚策すぎた。
「あ… たしかに…」
俺たちは運悪く國を出て1時間ほど歩いた後にそのことに気づいたのだった。
「戻る…?」
「いや、それはしない、料理できるか?」
「できるけど…」
「なら大丈夫だ、もし食料が必要になったらその辺のを狩ってくる」
「それを調理しろってことね…」
「もしもの時はたのむ」
「わかったわ…」
「すまない…」
とても申し訳ない気分になってしまった
心なしか俺の背中は小さくなった。
俺はギルド長から貰った報だけを頼りにドンドンと緑かな山を登り進む。
「ユウスケー、そろそろ休憩しない?」
「疲れたか?」
ステータスが高い所為か、全く疲れをじない
しかし、クエストよりもリリカのの方が大事だ
ここは一旦休もう。
俺は近くの木をエリフィスを使って膝くらいの高さを殘して切り倒した。
「ふぅ… リリカそこ座っとけ、俺は水を汲んでくる」
「ありがとう」
俺は、切り倒した木でコップを作り、ソレに 近くにあった川から水を汲んでリリカに手渡した
「ほらよ」
「ありがとう、ユウスケは休まないの?」
「俺は大丈夫だ、ゆっくり休め」
「ユウスケはいつも凄いね…」
「そんなことは無い」
「あの、ずっと気になってたんだけど腰のそれ、偽だよね?」
「コレか?」
(妾をコレ呼ばわりするで無い!)
「ソレ、魔剣エリフィスだよね?」
「そうだけど?」
「魔剣エリフィスのレプリカでしょ?」
「いや?違うが…」
「そんな噓通じないよ!だって魔剣エリフィスってれたら死んじゃう強力な魔剣なんでしょ?」
「そうなのか?」
(まぁ、妾の気分次第だが、だいたい殺すようにしている。)
もっと命を大事にしろよ…
「ユウスケは死んで無いからそれは偽!」
「いや、本なんだけどな…」
(妾に魔力を注いでみよ)
俺はエリフィスに言われるがまま、魔力を流し込んだ
その瞬間、エリフィスの刀から禍々しい程の赤黒いオーラが溢れ出した。
「う、うそ… 本なの?」
「だから本だっていってるじゃんか!」
「ごめん… 偽だと思った…」
「いや、別に構わないんだけど、何で、コレがエリフィスだと分かったんだ?」
「だって、その鍔と持ち手と禍々しさをじさせる刀 こんだけ特徴があれば誰だってすぐわかるよ」
「そんなに有名なの」
「歴史上で何度も出てきてるよ?」
「そうなのか?」
(その通りだ)
「そうだよ。 教えてくれてありがとう!ごめんね信用してなくて…」
「いや、全然大丈夫だ、そろそろも休められたか?」
「うん、ありがとう」
そういうと、リリカは一気に水を飲み干し立ち上がった。
「それじゃ、行こうか!」
「うん!」
俺らは盜賊のアジトの探索を進めた、そして探し始めてから2時間程が経っただろうか、山の中に窟が一つ見えてきて、その中にはし大きめの家のようなものも確認できた
「アレだな…」
「私もアレだと思う…」
俺らが聲を揃えて明言できる程、ソレらしさ満載のアジトだった
妹と兄、ぷらすあるふぁ
目の前には白と黒のしましま。空の方に頭をあげると赤い背景に“立ち止まっている”人が描かれた機械があります。 あたしは今お兄ちゃんと信號待ちです。 「ねぇ、あーにぃ」 ふと気になることがあってお兄ちゃんに尋ねます。お兄ちゃんは少し面倒臭そうに眠たそうな顔を此方に向け 「ん? どうした妹よ」 と、あたしに話しかけます。 「どうして車がきてないのに、赤信號だと止まらないといけないの?」 先ほどから車が通らないしましまを見ながらあたしは頭を捻ります。 「世間體の為だな」 お兄ちゃんは迷わずそう答えました。 「じゃああーにぃ、誰もみていなかったらわたっていいの?」 あたしはもう一度お兄ちゃんに問いかけます。お兄ちゃんは右手を顎の下にもって行って考えます。 「何故赤信號で止まらないといけないのか、ただ誰かのつくったルールに縛られているだけじゃないか、しっかり考えた上で渡っていいと思えばわたればいい」 ……お兄ちゃんは偶に難しい事を言います。そうしている間に信號が青に変わりました。歩き出そうとするお兄ちゃんを引き止めて尋ねます。 「青信號で止まったりはしないの?」 「しないな」 お兄ちゃんは直ぐに答えてくれました。 「どうして?」 「偉い人が青信號の時は渡っていいって言ってたからな」 「そっかー」 いつの間にか信號は赤に戻っていました。 こんな感じのショートストーリー集。 冬童話2013に出していたものをそのまま流用してます。 2016年3月14日 完結 自身Facebookにも投稿します。が、恐らく向こうは二年遅れとかになります。 ストリエさんでも投稿してみます。
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8 132休止中
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8 160俺だけ初期ジョブが魔王だったんだが。
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8 121神様にツカれています。
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