《世界がゲーム仕様になりました》魔力作と魔導銃
殘ってた魔導銃のチュートリアルをけるため場所を探し始めてから早くも20分が経った。
調べたら確かにこの辺りにあるはずなのに見當たらない。
「もうこうなったら隅々まで見て回るしかないな」
そう決めてから各ブースの間までり込んでまで探し出したがそれでも見つからない。
徐々に拡張された空間の終わりが見えてきた。恐らくあの突き當たりの壁がこの空間の終わりだろう。
「で、とうとう突き當たりまで來てしまいました、と」
結局見當たらず、ため息をついて壁に手をついたら、倒れた。
同時についた手とは逆の手に持っていた端末に魔導銃のチュートリアルをけるかけないかの通知が現れた。
「・・・そういうことね。道理で見つけられない訳だ」
改めて端末の通知を確認してけるを選択すると、撃場が現れ、目の前に置かれた臺座にケースが1つ置かれていた。
『相変わらず遅いですよ〜!さ、早く始めますよ!』
「そう思うなら、もっと分かりやすくしてくれ」
『はいそこ、文句言わな〜い」
「はぁ、このケース開ければいい?」
『開けて中のものを裝備してください』
言われた通り、ケースを開けると銃とホルスターがっていた。
ホルスターを腰に取り付け、銃をその中にしまい込む。
映畫とかの見よう見まねだけど、合ってんのかな?
『お、裝備できたみたいですね!それでは、魔導銃のチュートリアルを始めます』
あ、仕事モードった。
そこからは退屈な説明だった。まあ短く簡潔に分かりやすく説明してくれたので退屈な時間はすぐに終わったけど。
『では、まずは魔力を銃に込めるところから始めましょう』
「シロナさん、やり方教えて。そこ説明してもらわないとできないんだけど?」
『普通なら、覚で出來るものなんですが・・・もしかして、魔法が使えないとか?いや、そんな可能ゼロに等しいですし、そもそも魔導銃スキルは魔法が使えない人には発現しないはず』
「魔しか使えないけど?」
『まさか、そんな事が・・・?いえ、冗談で言った魔の基本講座をけに來たし、割とレアな魔導銃スキルの事も持ってないと思って意地悪するために言ったのにけに來てるし、これは・・・まあ、例外としてけれましょうか』
ブツブツ獨り言を言っているが、頭に直接流れ込んでくる仕様なので丸聞こえだ。
まあ、何言ってるか理解できないんだけどね。
とりあえず例外だという事だけは分かったから良しとしよう。
『さて、魔しか使えないとなると魔力作を自分の意志で行っていただく必要があるのでそこから始めましょう。魔力作を行うには魔力の流れをじられるようにならなければいけません。今回は時間をかけていられないので、ちょっと強引な方法でじていただきます』
そう宣言したら、途端に中が不快に包まれた。
しすると、視界が歪み、回転し始めた。
立っていられなくなり、膝と両手を地面について、四つん這いになった。
すると今度は、何かが這いずり回るような覚が全に襲いかかってきた。
這いずり回るスピードが速くなるにつれ、から熱が発せられ、倒れ込んでしまった。
今度はその逆流し這いずり回る何かを止めようとしている本來の流れがじられるようになってきた。
不意に、全ての不快が消え去り、急速に熱が下がり、回転していた視界も正常になった。
しばらくは倒れ込んだまま放心していたが、何とか我に返って立ち上がった。
『私の魔力をあなたの魔力の流れとは逆の方向に流しました。今のであなた自の魔力の流れがじられたはずです。どうですか?分かりますか?』
さっきの覚を思い出しながら、魔力の流れとやらを意識してみる。
全を隈なく通って外にしずつ流れ出ている何かがじられるようになったが、これが魔力なのか?
『全からしずつ流れ出ているものがじられますか?それが魔力です』
「へえ、これが・・・で、これをどうするの?」
『ここからはイメージするだけです。まずは右手に集まるようにイメージして下さい』
均等に流れているものが、右手に多く流れるようにイメージする。が、上手くいかない。
『難しく考えずに、シンプルにイメージして下さい。極端に言いますと、をかすのと同じイメージでいいんです。魔力はの一部と考えても良いくらい接ななので』
アドバイス通り、シンプルに魔力がくようにイメージしたら、できてしまった。
『これが最も初歩的な魔力作です。次は魔力を銃に込める作です。先程のようにかした魔力をそのまま銃に向けて放出して下さい。そうすれば、銃が勝手に魔力を吸ってくれます』
「放出の方法は?」
『お◯っこを出すのと同じじです』
「ぶっ!おまっ、そういう例えをするな!!」
『でも、分かりやすかったですよね?』
「・・・そりゃ、まあ否定できないけど・・・とにかくやれば良いんだろ」
変な流れになりそうだったので強引に話を打ち切り、銃を持って魔力を放出する。
放出した魔力がれることなく銃に吸い込まれたのも何となく分かった。
『込められたようですね。後は引き金を引くだけです。この一連の流れが魔導銃を使用するまでのプロセスです。では、的に向かって撃って下さい』
そこからは片手剣の時とほぼ同じ流れだった。
撃って外れればアドバイスをもらい、當たれば次に進む。
片手剣と違っていたのは実戦の代わりにく的に魔力の銃弾を當てるだけだった。
『これで、魔導銃のチュートリアルは終わりです。魔導銃は予め魔力を溜めておけばホルスターから引き抜いて引き金を引くだけで撃てるので覚えておいて下さい。それと、魔力作の事ですが、放出している魔力をの表面に纏わせるようにイメージして作すれば、擬似的な強化魔法や強化魔の効果があるので是非試して下さい。意識的な魔力作を続ければ魔力作スキルが発現すると思います。スキルがあれば魔力作が楽になるので発現するまで頑張って下さい』
「何から何までありがとう。それじゃシロナさん、さよなら」
一応お禮を言っていつのまにか用意されていた出口から元の空間に戻った。
【書籍化・コミカライズ】誰にも愛されなかった醜穢令嬢が幸せになるまで〜嫁ぎ先は暴虐公爵と聞いていたのですが、実は優しく誠実なお方で気がつくと溺愛されていました〜【二章完】
『醜穢令嬢』『傍若無人の人でなし』『ハグル家の疫病神』『骨』──それらは、伯爵家の娘であるアメリアへの蔑稱だ。 その名の通り、アメリアの容姿は目を覆うものがあった。 骨まで見えそうなほど痩せ細った體軀に、不健康な肌色、ドレスは薄汚れている。 義母と腹違いの妹に虐げられ、食事もロクに與えられず、離れに隔離され続けたためだ。 陞爵を目指すハグル家にとって、侍女との不貞によって生まれたアメリアはお荷物でしかなかった。 誰からも愛されず必要とされず、あとは朽ち果てるだけの日々。 今日も一日一回の貧相な食事の足しになればと、庭園の雑草を採取していたある日、アメリアに婚約の話が舞い込む。 お相手は、社交會で『暴虐公爵』と悪名高いローガン公爵。 「この結婚に愛はない」と、當初はドライに接してくるローガンだったが……。 「なんだそのボロボロのドレスは。この金で新しいドレスを買え」「なぜ一食しか食べようとしない。しっかりと三食摂れ」 蓋を開けてみれば、ローガンはちょっぴり口は悪いものの根は優しく誠実な貴公子だった。 幸薄くも健気で前向きなアメリアを、ローガンは無自覚に溺愛していく。 そんな中ローガンは、絶望的な人生の中で培ったアメリアの”ある能力”にも気づき……。 「ハグル家はこんな逸材を押し込めていたのか……國家レベルの損失だ……」「あの……旦那様?」 一方アメリアがいなくなった実家では、ひたひたと崩壊の足音が近づいていて──。 これは、愛されなかった令嬢がちょっぴり言葉はきついけれど優しい公爵に不器用ながらも溺愛され、無自覚に持っていた能力を認められ、幸せになっていく話。 ※書籍化・コミカライズ決定致しました。皆様本當にありがとうございます。 ※ほっこり度&糖分度高めですが、ざまぁ要素もあります。 ※カクヨム、アルファポリス、ノベルアップにも掲載中。 6/3 第一章完結しました。 6/3-6/4日間総合1位 6/3- 6/12 週間総合1位 6/20-7/8 月間総合1位
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