《世界がゲーム仕様になりました》勧2
はてさて、どうしたものか。今すぐこの場から立ち去りたいんだが。
雅人よ、お前はすごいな。この中にっていけるんだから。
さて、カオスな狀況というのは、遠目では分からなかったが無駄に張り詰めた雰囲気で今にもケンカが始まりそうな雰囲気。
という分かりやすい狀況なら良かったのだが、実際は勧に勧が重なり誰が何を言っているのかさっぱり分からない狀態だ。
その中心、つまりわれてる本人は戸って頭がついて行ってない様子だ。後ろ姿だからよく分からんがそれだけは伝わってくる。
となると、落ち著かせる必要がある。しかし、俺がそんな事出來ると思うか?
この人間不信の俺が周りの注目を集めるような行を取れるはずがない・・・事もないか。
今目の前にいる集団はもはやただの騒がしいブタだ。
そうなれば注目を集める程度どうって事ない。
さて、そうと決まればくか。
俺は近くにあった椅子を摑んで、黒板に向けて思いっきりぶん投げた。
當然かなりの音が鳴る。そして、示し合わせたように黒板の方を向くブタども。
うん、靜かになった。これで俺の聲が屆くだろう。
「あんたらさ、バカだろ?」
あ、やべ。第一聲ミスった。
ま、まあ何とかなるだろ。なる、はず。
「そんないっぺんに言われて聞き取れる奴がいる訳ないだろ?ちょっとは落ち著け。お前らは獣か」
やべ、また最後にいらん事言っちゃった。
こうなりゃこんなじのゴリ押しで行こう。
「お前らが何言ってたか知らんが言われてた子見ろよ。明らかに困してるだろ?勧するなら順番にしろ。そんなんじゃいつまでも決まらないだろ。こっちは面倒な事をとっとと終わらせたいんだ。早くしろブタどもが」
おおう。最後のはマジでいらなかった。思わず口に出ちゃったよ。
人間考えてた事は口に出るもんなんだな。覚えとこ。
その後、俺がブタどもに怒鳴られたのは言うまでもないだろう。
まあ最も、ブタどもが俺を標的にしてる間に加耶と雅人が勧してくれていたので時間的にはあまり損はしてない。
「はぁ、酷い目に遭った」
「あんな事言うからだろ?自業自得だ」
「俺は端の方で休んでるから後はよろしく」
そう言って端の方の椅子に座り、魔の基本講座をけた時に貰った本を開いた。
しばらくはルーン魔が使えるようになることが目標だ。
こういう空き時間は有効活用していかないとな。
どのくらいそうしていただろう。気付けば半分ほど読んでいたからそれなりに時間が経っているはずだ。
しかし、聲を掛けられなかったと言う事はまだ結果が出ていないことになる。
さすがにおかしいと思い顔を上げたら、ケンカが始まっていた。
いやいや、結果が出てないことよりこっちの方がおかしいだろ。
何?どうやったらこんな狀況になる訳?理解不能なんですが?
混ざる気はさらさらないから放置するけど、誰か何でこうなったか教えてくれ。
教えてくれそうな人がいないか探していたら、あることに気がついた。
ケンカしてる連中の中心に、相変わらず勧しに來たあの子が座っている。
というより、下手にくと巻き込まれるのが分かっているのか、けないでいる。
「・・・やっぱりバカだったか」
ケンカしてる連中に向けてぼやきながら立ち上がり、ケンカしてる場所にった。
橫から誰かのパンチが來たのでとりあえず避けておく。
変に弾いたりしたら巻き込まれそうだから全部避けて行こう。
それにしても、ケンカするなら場所を考えろよな。
ケンカをするなとは言わない。むしろ見てる側とすれば煽って激化させたいくらいだ。
でも今回は勧だったはずだ。なのに何故ケンカになるんだか。
それも、勧してる子を巻き込んだ形で。
と、あぶね!危うく當たるとこだった。
考えても仕方のない事を考えながら、呑気に歩いていき、中心まで辿り著いた。
相変わらず後ろ姿しか見てないその子は、震えていた。
恐らく、いや十中八九怯えている。
いくら人に興味がなく人間不信で人のが分からない俺でも確信が持てるぐらい震えている。
ここで話を聞くつもりだったけど、無理そうだな。
仕方ない。この騒ぎの外まで連れて行こう。
「なあ、大丈夫か?」
ビクッ!「・・・うぅ」
ええぇ、泣いてるじゃん。どう対処すりゃいいかわかんねぇよ。
てか、初めてちゃんと顔見たな。
こりゃ加耶が可いっていう訳だ。マジで可い。
の可いは信用できないと思っていたが、今回だけは信用していても良かったみたいだ。
以上2つの理由からしばらく放心していたら、何を思ったのか、彼の目から更に涙が溢れ出してきた。
それをきっかけに我に返った俺は、テンパってたのが一周回って冷靜になっていた。
泣いてることへの対応は普段加耶にしてるのと同じで大丈夫だろう。
問題は、無事にここから抜け出せるかだ。
俺1人ならさっきみたいにどうとでもなるが、2人となるとそうはいかない。
だがまあ仕方ない。最悪巻き込まれるのを覚悟で一緒に抜け出そう。
最優先はこの子の安全。
それ以外は・・・捨てるか。俺はそんなに用じゃないからな。一度に複數を守るのは無理だ。
そうと決まれば
「ほら、なんで泣いてるのかよく分からんが、とりあえず落ち著け。大丈夫だから」
とりあえず泣き止ませるためにまずは落ち著かせる。
そのために気は引けたが頭をでながら聲をかけた。加耶ならこれで落ち著いてくれるんだが、どうだろう。
よし、落ち著いたみたいだな。これでしばらく待てば泣き止むはずだ。
予想通り泣き止んでくれたので次に移る。
「々聞きたい事があるけどとりあえずここは危ないから抜け出すぞ。・・・そんな顔するなよ。大丈夫、君は俺が守りながら連れてくから。ほら」
手を差し出したら摑んでくれたのでその手を引っ張って椅子から立ち上がらせた。
立ち上がった事を確認したら振り向いて歩き出した。
一瞬、繋いだ左手に抵抗があったが、一応信用してくれたらしく、素直について來てくれた。
ふぅ、なんとか連れ出すことはできたな。第1関門突破ってじだ。
問題はここからだ。
さてと、行くか。
やり直し令嬢は竜帝陛下を攻略中
王太子から冤罪→婚約破棄→処刑のコンボを決められ、死んだ――と思いきや、なぜか六年前に時間が巻き戻り、王太子と婚約する直前の十歳に戻ってしまったジル。 六年後の未來を知っているジルは未來を変えようと焦り、顔も見ず別の男性に求婚するが、即答で了承を返したのは隣國の若き皇帝(六年後は闇落ち予定)だった。 皇帝に求婚を真に受けられ、誘拐され、後に引けなくなったジルは腹をくくる。 「あと六年ある、それまでに皇帝を更生させればすべて解決する!(と思いたい)」 これは魔力チートで軍神令嬢と呼ばれていた男前幼女が、王太子のしつこい求婚(復縁)を回避しつつ、かつての部下と再會したり、かっこよく物理で事件を解決したり、呪われた皇帝と本當の夫婦になるお話。 ◆原作書籍1~4巻発売中(イラスト:藤未都也先生)◆ ◇コミカライズ1巻~3巻発売中(作畫:柚アンコ先生)◇ ◆mimicle様にてボイスドラマ配信中◆ *月刊コンプエース様にて第二部コミカライズ連載中* ※R15は念のためです
8 95強大すぎる死神は靜かに暮らしたい
死神ラト、それはかつて人だった神 人達は死神を嫌う、死を與える神だと 精霊は死神を好く、魂を導く神だと 死神は思う、靜かに暮らしたいと
8 53気紛れ女神にもらったスキルで異世界最強になる(予定)
今まで、色々な作品を書いてきたが、途中でネタ切れなどになり、中途半端に辭めてしまった。 この作品はやれるだけやってやる
8 157高欄に佇む、千載を距てた愛染で
山奧にある橋。愛染橋。 古くからその橋は、多くの人を見てきた。 かつては街と街を結ぶ橋だったが、今は忘れられた橋。 ある日、何故かその橋に惹かれ… その夜から夢を見る。 愛染橋に纏わる色んな人々の人生が、夢になって蘇る。
8 118格闘チャンプの異世界無雙 〜地球最強の男、異世界で更なる高みを目指して無雙する〜
東堂院力也は、地球最強の男だ。 ある日、居眠り運転のトラックから少年少女を助けるために、彼は犠牲となった。 「…………む? ここは……?」 彼が目を覚ますと、見知らぬ森にいた。 狀況整理に努めているときに、森の奧から女性の悲鳴が聞こえてきた。 「きゃあああっ!」 「むっ! 女の悲鳴か……。今向かうぞ!」 東堂院力也は駆け出す。 しばらくして、女性の姿が見えてきた。 數人の男に押さえつけられている。 服を脫がされ、半裸の狀態だ。 「そこまでだ! 賊どもめ!」 東堂院力也が大聲でそう言う。 男たちが彼を見る。 「何だあ? てめえは!」 「けっ。通りすがりの冒険者かと思ったが……。見たところ丸腰じゃねえか」 「消えろ。ぶっ飛ばされんうちにな」 賊たちがそう言って凄む。 果たして、東堂院力也はこの賊たちを撃破し、女性を助けることができるのか。 格闘チャンプの異世界無雙が、今始まる。
8 73ダンジョン・ザ・チョイス
※都市伝説や陰謀論、政治、スピリチュアルな話を元にした內容が主に2章から展開されます。実際にあった出來事などを用いた設定がありますが、あくまでフィクションとお考えください。 Lvはあるけどステータスは無し。 MP、TPあるけれどHP無し。 ”誘い人”と名乗った男により、わけが分からないまま洞窟の中へ転移させられてしまう主人公コセは、ダンジョン・ザ・チョイスという名のデスゲームに參加させられてしまう。 このゲームのルールはただ一つ――脫出しようとすること。 ゲームシステムのような法則が存在する世界で、主人公は多くの選択を迫られながら戦い、生きていく。 水面下でのゲームを仕組んだ者と參加させられた者達の攻防も描いており、話が進むほどミステリー要素が増していきます。 サブ職業 隠れNPC サブ武器 スキル パーティーなど、ゲームのようなシステムを利用し、ステージを攻略していく內容となっています。 物語の大半は、HSPの主人公の獨自視點で進みます。話が進むほど女性視點あり。 HSPと言っても色々な人が居ますので、たくさんあるうちの一つの考え方であり、當然ですがフィクションだと捉えてください。 HSPの性質を持つ人間は、日本には五人に一人の割合で存在すると言われており、少しずつ割合が増えています。 ”異常者”がこの作品のテーマの一つであり、主人公にとっての異常者とはなにかが話しのメインとなります。 バトル內容は基本的に死闘であり、そのため殘酷な描寫も少なくありませんので、お気をつけください。
8 179