《Lv.1なのにLv.MAXよりステ値が高いのはなんでですか? 〜転移特典のスキルがどれも神引き過ぎた件〜》付與魔法って便利すぎませんか?

おいおい、やっと數が減ってきたと思ったらあんたらが手出ししてくるのか……しかもイースベルが4人?

……ちょっと頭おかしいんじゃないのかな。屬有利で勝てれば良かったけど、氷の剣に炎なんて付與したら溶けて武がなくなってしまう。

「おいミツアキ! 雑魚は全部任せていいか!?」

「了解、ただ、こちらも長くは持たないんで早めにお願いします」

「わかった」

あちゃー、長く持たないのかー。まぁ、これだけ派手にどんちゃん騒ぎをしていればキャンプにいるシルティスとヤン兄は気づいてくれるはずなので、いずれは加勢に來てくれると思うのだけれど。

『んー、僕達に勝てると思ってるのー?』

「そりゃ思ってるさ」

1番近くにいたイースベルに返答をする。どうやらあいつの複製というよりは別個のようだ。まだはっきりとは分からないけれど。

「ハァッ!」

とりあえず風を使ってイースベルの頭上に飛び、氷の剣で上から突き刺そうという算段だ。

『そんなに甘く行かないよっ!』

そう言うと、イースベルはスライムのようにを大きくその場からずらしその場に氷の剣山を作る。

俺の防力と回復力的には無傷だけれど、相手の間合いにるというのがどうにも危ない……一か八かだがやって見るか?

拳に炎と熱の2屬を付與する。付與魔法が無機にしかかけられることがないのは、有機、主に生きに屬を付與するとすぐに壊れて使いにならなくなってしまうかららしい。

こういう時こそ俺の持つ耐スキルの出番だろう。幸い、死にそうになってもまた途中からやり直せると考えれば気が楽だ。

ミツアキが耐えてくれている間になんとかこの戦いを終わらせなくてはならない。

「右手拳に付與……」

付與魔法を空中で発させると、周囲の溫度と空気、そして吹雪というに反応してか、しゅうしゅうと音を立てて蒸気があたりに充満する。

「つっ……」

付與をした右手を今までにじたことのない熱さが、まるで俺の腕を焼き盡くすと言わんばかりに痛みを與えてくる。

おいおい耐スキルさんや、仕事してくれませんかねぇ……だいぶ痛みは引いてきたけど、最初から仕事してくれないと俺のが持たない。

「オラァ!」

今までにんだことのないような雄びをあげて、思い切り剣山を毆って溶かす。

『付與魔法:熱屬の経験値がMAXになったため、炎屬と合し、炎熱屬を習得しました。

付與魔法:氷屬を習得しました。

付與魔法:溶解屬を習得しました。

付與魔法:溶解屬の経験値がMAXになったため、腐食屬を習得しました。

付與魔法:破壊屬を習得しました。

付與魔法:土屬を習得しました。

付與魔法:風屬を習得しました。

付與魔法:霧屬の習得條件を1部満たしたため、優先的に水屬を習得しました。

付與魔法:霧屬を習得しました』

なんじゃこりゃ、久しぶりにアナウンス流れてきたと思ったら長いな、聞くのめんどくさいから後で確認な。

お、これは使えるんじゃないか?

土屬と水屬。このふたつをうまく使えばイースベルのから水分を抜き去って、幾分か戦いやすく出來るかもしれない。

たしか浸率とかいったか。あれを使えば行けるだろう。多分! 多分、ここ重要、テストに出るぞ、俺の多分って言葉を聴き逃してはいけない! できないことに100%の肯定をしないのが俺流だ。

とりあえず右手に土屬、左手に水屬を追加で付與する。なぜ追加かというと、周辺に多くの水、もとい雪が殘っているのでそれを溶かして気化してしまった方が楽だと考えたからだ。

相変わらずスライムみたいな気持ち悪いをうねうねとかしてこちらをニヤニヤとしながら見つめるイースベル。どうやら個は違っても基本的な気悪さは変わらないらしい。

大きく地面に突き出した拳が、炎熱屬と相まって周囲の水を吸収していく。その吸収した水を、水屬の付與で俺の魔力へと変換。あれ、なんだこれ、豪雪地帯や水がかな土地だと、この魔法って半永久機関になるんじゃなかろうか。

『へぇー、々な魔法が使えたんだねー』

「何を當たり前のことを……」

どうやら俺は相當舐められていたらしい。あいつらの仲間1人酷くぶっ倒してるんだけど、それでも舐められるのかよ。なんかちょっと癪に障るぞこれ。あ、キレるかも……キレるわ、もう疲れたからさ、早く終わらせたいんだよね。

「しにさらせぇぇ!」

俺みたいな緒不安定なヲタクソ野郎を相手にするなんて部が悪かったようだな、妄想癖といらない知識を12分に使ってお前らのことをボコボコにしてやんよォ!

地面伝いに、1番近くにいた俺をキレさせたイースベルの水分をすべて抜ききり、炎熱屬で抜け殻のように殘ったその薄いを焼き消す。

あっれれぇー、おっかしいなー、君たちそんな簡単に倒されるようなやわな奴らだったっけ〜?

もう腹たったからとことん煽り倒してやるよ! まぁ、頭の中でいくら考えてても実際に喋る余裕はないんだけどね!

さぁ、次だ次! てめぇら全員末代まで命はないと思えよ!? 心疲弊気味のヲタクソ野郎の理不盡さを思い知りやがれ!

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