「して明。人化したがこれがなんじゃ？　どうしたと？」

「お前には何も無いよ、ただみんなに見てもらった上で、俺たちの子を話すための説明材料になってもらっただけだ」

「むぅ、相変わらずじゃな、こっちに來てから合理的だとなんのと、面倒くさいことに小うるさくなったもんじゃ」

「……とにかく、アイツの攻略に関しては僕がいちばん詳しいので、任せてください」

渋い顔でそう答えると、ミツアキはたどたどしくも、しかし真剣に、自分のににあった出來事を語り始めた。

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「僕はこことは違う世界に強制的に転移された人間でした。

その世界の名前は『ネオンワールド』。この世界の神、イリアの親の神が統括管理をしている世界です。

世界、というのは生命が住むことの出來る環境の星のことを指す単語で、ネオンワールドは実に奇妙な事に、5つの星がバビダブルゾーン。つまり生命が活できる領域にっていたため、極めて近い環境で互いの世界に過去から干渉し、人々が容易ではないにしても、多く移住を繰り返していたため、5つの星をまとめてひとつの世界として數えているそうです。

そして、そんな世界が何故か地球と繋がってしまったのが、地球の時間で言うと恐らく2、3年ほど前になるでしょうか。

繋がってしまった世界は両方に悪影響を與え続け、地球側は未知のウイルスによる一部人類のゾンビ化、ネオンワールド側は魔獣たちの種の増加、狂暴化か起こりました。

ネオンワールドの神は、その予兆を察知して地球で転生するはずだった魂を地球の神から譲りけ、自分の世界で復活させました。それが僕や、僕以外にも數人いるネオンワールドへの転移者たち、そして地球サイドに立ち上げられた超能力者団の力によって雙方の混は沈靜化され、突如現れた地球の神の力によって、繋がってしまった世界のは封じ込められました

しかし、僕達転移者はそれで完全に地球に帰る道を失ってネオンワールドに孤立、超能力者たちも代償として能力を失ったのです

僕達転移者は意図せず死にかけて強制的に世界と世界の町立を保つための存在として召喚されました。を閉じたことによって、僕達は元の世界に戻って、失った人生の続きを送るなんてことが出來なくなってしまったわけです。

一方超能力者はネオンワールドから流れて來たウィルスの抗を持ったことで発した、病に抗う能力。そのウィルスの原因が魔であったため、を閉じれば、魔の無い地球ではウィルスは活できずにすぐに消えてなくなりました。これによりすぐに彼らの能力も消えてしまったと、ネオンワールドの神から聞きました。

しかし、その中に一つだけ例外がありました。

この雪花を見てもらえばわかると思いますが、彼の姿は今は人間ですよね？

しかし、実際は刀。これは僕の能力、この世界でいうとスキルでしょうか。意志の宿った人ではない生、非生を人化させることが出來る異能です。

この僕の異能が、ふたつの世界どころかこの世界を巻き込んだ大きな事件の引き金となってしまいました。

僕達の世界にいる爲という武職人は、意志の宿った武を作ることが出來る能力者でした。

僕と彼の能力を掛け合わせたことで意思のある兵が大量に生産された中、一つだけ武たちに封じられていた思考がありました。それは『繁栄』。

生命が與えられた以上、繁栄的な思考は欠かせない。いつ自分たちが滅ぼされて消えるかわからないからですね。

ただ、その思考の封印が解けた武が1見つかってしまった。

エリュシアというそのライフルの人化した彼は、人間とわることで子をなしました。

それが先程の男、エスメラルダです。

彼は、が塞ぎきる直前にに飛び込むというイレギュラーな方法でこの世界に迷い込みました。

行方知れずだった彼が突然この世界で発見されたので、彼の回収のため、僕達は半ば不完全な形でこの世界に送り込まれたというわけです。

僕が責任を取るという形で」

一気にそう言い切ると、ミツアキはさらに続けた。

「六丁のスナイパーライフルが彼の武であり自分自で、その特筆すべきは圧倒的な速さ。

それにそこの魔王様もやられてしまったのではないかと思います。

紋章を得た今、彼は魔法も使ってくることでしょう。あのハーメルンと言っていた技は、恐らく彼の母、エリュシアの技【安楽死弾ハーメルン】を模しただと思われます。

必ず當たる弾なんて避けることは不可能。ましてや1度當たっただけであの仕打ちです。まともに戦っては絶対に勝てない。

そこで彼を攻略するために、僕は最も効率的かつ確実的な方法を思いつきました」

「どんな方法だ？」

『紋章を剝ぎ取られた我がとしても、やつを倒せるのなら協力は惜しまん。必ずややつを討ち取れる方法を挙げてみよい！』

《ピコン》

興気味の元魔王様だが、今フラグがたった音がしたぞ……初めて聞いたけどさ……散々利用されそうですね、ご愁傷様です。

「それはですね、僕達みんなが貴方の眷屬になるんですよ、英士さん」

「はぁ！？」

実に意味不明で今世紀最大級の困が、俺の口から聲となってれ出したのだった。