《Lv.1なのにLv.MAXよりステ値が高いのはなんでですか? 〜転移特典のスキルがどれも神引き過ぎた件〜》現実はヌルゲーですか?
「ステータス、オープン」
何となく呟いてステータスを開いてみる。言葉に明確な意味はなく、ステータスを開こうと意識するだけで勝手にステータスは開いてくれた。
柳沼の家から帰宅する時にステータスを出しながら一通りの多い繁華街を通ったが、誰にも気づかれることはなかった。
柳沼の説明によると、自分他人に見せようとしない限り見ることは出來ないというものだったので、まぁそういうことなんだろう。
「異世界召喚……」
痛む頭を抑えながら、ベッドに倒れ込んだ。
「柳沼の言っていることは噓ではない。それはなんでか分かる……けど」
俺はまたなにか、人知れずに非日常に巻き込まれていたのか。
この記憶が消えているという狀況だっておかしい。前例である八木沼畫家すべて覚えてきているのに俺がすべて忘れてこちらに戻ってきているのだ。
「なんで、俺は何も覚えていないんだ?」
ステータスを指でなぞって上から下へとスライドする。柳沼に見せてもらったものとは違い、俺のステータス欄にはスキルという欄に、異常量の特殊能力の説明が書かれていた。
正直數えるのも面倒くさかったので、柳沼が何故か俺の持っているスキルの數を1000個と覚えていてくれて助かった。
なんでも、俺は召喚時に最初に出會った神様に々と絡まれていたらしく、大の生徒教師は俺のステータス、主にスキルの多さについて把握しているらしかった。
「……」
自然と口數は減り、何もやる気が起きくなる。ただただグダグダと過ごす時間が長くなるだけだと頭で理解はしていても、実際になにか行しようとすると、全に粘っこい何かが絡みついて、俺の行を遮ってくるような覚があった。
同時にの側から、なにかに疲れきった時のような虛に攻撃されてその場からくことが出來ず、気がつくと既に日は昇って翌日の朝になっていた。
「朝か」
朝は嫌いだ。いつも部屋にこもって基本的に晝夜逆転生活をしているから明るいのになれないというのもあるけれど、それよりも俺は、あの慘劇をたった1晩で無きものにしたこの世界が嫌いだから。真実を照らすことの出來ないなんて、無意味だ。
相変わらず、この年になっても廚二病のような思考は抜けきれないなと、ゆっくりとを起こす。
昨日の柳沼の話だと、學校は完全に閉鎖されていて生徒全員が行方不明との事だったので、俺達が見つかるときづらくなるから近寄らない方がいいということだった。
柳沼に連れていかれたあの家は柳沼の父親が不倫相手に與えた家らしく、今は誰も使っていなかったので彼が有効活用をしているようだ。俺も今日から荷を持ってあの家にしばらく止まりこまなくてはいけないらしい。
全く、何も覚えてないのに、みんなのためにあの世界に戻らなくちゃとか唐突に言われても、こちとらそんな急なテンションについていけねぇっての。
カバンに數日分の著替えと日用品をれ、電波が屆かないところにある扱いになっているケータイを急いで電源を切る。
日常的にモバイルデータ通信を自分でオンオフする習慣があったおかげで今までは恐らく誰にもバレずに住んでいただろうが、それもそう長くは持つまい。ほんの一瞬でも付けてバレたら大変だ。未練を斷ち切る意味で家に置いていくことにした。
何故かもう戻ってこない気がする。そんな気さえしたが、1000を超える大切な嫁やグッズたちを持ち出すことは出來ないので、日々の著替えを痛Tにすることで気を晴らすことにする。
「よし、いくか……」
ダラダラと準備をして日が頭の真上に上がった正午頃に、俺は柳沼の家(正確には違うけれど)に徒歩で向かった。
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世界を超えるということは、人生をやり直すということだ。
本來ほかの世界の記憶があってはならない。
転移、転生で記憶が殘っているのは、本來ありえない事象を、我々神が意図的に起こすことで、シナリオから外れた世界の道筋を元に戻すために行うことだ。
世界には各世界ごとのシナリオがあり、新たに世界に來訪する人間も含めたシナリオが最初から描かれている。
全ての人間は死ぬべくして死に、生きるべくして生きる。
それが、世界間移を実現した知的生命の宿命である。
知あるものは端的に言うと世界に毒だ。
故にほかの世界で得た知識は、自然な転移、転生であればほかの世界には持ち込むことは出來ない。
ただ一つ、シナリオに外れた人間の転移を除いては。
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「頭がくらくらする。ここはどこ? なんなの、この不思議な建。ここは、まさか彼らが言っていた、ネオンワールド?」
東京で1番高い建の頂上で、爪先立ちでバランスをとる。
「オーバーライトが本人と接続してなくても何故か使えたのはちょっと謎だけど、ここにご主人がいるのなら」
シルティス・ゲオルギウス。歴代の中で1番強いとされた勇者の従者。そして、人間の味方として、王國周囲の4魔王を下した最強の魔族の姿がそこにはあった。
「まっててね、ご主人」
その聲は、びゅうびゅうと吹き荒れる風にかき消され、直後、その場には誰もいなくなっていた。
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