《Lv.1なのにLv.MAXよりステ値が高いのはなんでですか? 〜転移特典のスキルがどれも神引き過ぎた件〜》今更だけど々チートすぎませんか?

「はぁ、やっと薄皮までたどり著いたか?」

ただひたすらに一方向を毆り続けていると、不意にし外の明かりが見えた気がした。

「よし、あと數撃って所かなっ!」

言葉に勢いを乗せて毆り、蛇のからの出を試みる。

しかし、やはりと言うべきかそこまで蛇の皮も簡単には破らせてくれないようで、何度も何度も同じ場所を攻撃することになる。

「氷の剣を作ったとしても拳の方が威力高いしなぁ……どうするか」

実際問題、外の人たちに何とかして助け出してもらいたいのだが、皮一枚を隔てて聞こえた外の音は、蛇の人間滅ぼすコールと人々の悲鳴で溢れているようだった。

「こんなんだと、自分で何とかするしかないんだよなぁ……」

かと言ってなにか出來るかと言えばおいそれとイエスとは言えない。外の混合がどの程度かわからないので、簡単にスキルを使ってしまえば、後でやれ実験だのやれ人類のためだのとどうこうされるのは目に見えている。

力で振り払えばいいといえばそれまでなのだけれど、それで我が家になにかの被害が起こるのは個人的によろしいことではない。

悪魔の家だ、化けの家だとか言われて壊されたら嫁たちが巻き添えを食らってしまう。

「オーバーライトを使うにしてもな」

何をするかが定まらないので無闇に妄想して結果を作ってボコされても文句は言えない。

というか周囲に敵知をして引っかかった反応が多すぎる。これが全て蛇だとしたら恐ろしいな。

なにかこの場所から1発で抜け出せる方法は……一瞬でどこかに移できれば……我が家を守りたい、その一心で……

「あぁ、テレポート一択か」

はい、もうオーバーライトを使うのを躊躇している暇ないですね、うん。

はいそこ、ご都合主義とか言わない、何か言いたければこのスキルを考えたやつにでも言ってください、俺は知らない。

「『オーバーライト』俺は超能力を使える」

なんと安易な、と思うかもしれないが、いざと言う時にテレポートだけだと困るからね、サイコキネシスとか石化能力とか、その辺くらいは使えるようにしておきたかったのだ。

「さぁ、テレポート」

がふと浮く覚。全が重力に反している、そんなふうに思える不思議なじ。

その後、全が眩い、蒼白いに包まれて、俺は蛇の腹の中からいなくなっていた。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

うぉっほう、仏様ありがとう、今だけ信じるわ、仏様ありがとう。

ん、神様は信じないのかって? 殘念だけどあのぽんこつを見たあとに信じられるかって言われると微妙なのよな。

仏様の方が信頼おけるよね。(あくまで彼の個人的想です。)

それにしても、本當にうちにつくとは。

「とりあえずグッズを抱えて実家の方に持って帰るか。いや、いっそのことが変えずともこのままテレポートを……」

近隣をしばかり見て回ったが、まだこの辺りは襲われていないのか、ほかの場所のように火の手が上がったり建が崩れたりしていることは無かった。

『稱號:超能力者』

何故か新しく増えたこの稱號によって、オーバーライトなしでもこの狀態を維持できるようになったのは々と味しいのだが、いよいよ本格的に自のスペックが把握出來なくなってきた。

あの、チートならチートでいいので無雙させてくれません? ほんと。死んでばっかりって結構心に響くんよ、今回みたいに記憶ぶっ飛ぶなんてこともあり得るかもよ?

今回の記憶ぶっ飛び案件はそれが理由ではなかったけれども。

いやしかし、し話を戻すけれど、実家の方が本當に無事だという確証はない。あー、どこかに安全なところないかな……あ、ここを、マイホームを要塞化すればいいのか?

またもやオーバーライトに頼ることになるけれど、これは行けるんじゃないか? 割れながらグッドアイデーァ!

あ、ウザイとか言わないで、ちょっと調子乗っただけだから許して、ヲタクは無視と悪口に弱いんだよ、みんなよく覚えておくといいよ。

「よし、そうと決まれば!」

大急ぎで自宅周辺を自の妄想力(笑)で覆っていく。オーバーライトの力で家の中を一気に地下の最下層まで移させ、その上に計84層のダンジョンを作る。

どんどん出來上がっていくダンジョンに1人で惚れ惚れしています。

基本やられないための構造を作りたいので、蛇が通れるか通れないかギリギリのサイズで作る。

地下にそれだけの広大な空間を、直下で用意するのは難しかったので、層ごとに微妙に高さをずらすだけで、基本は螺旋構造で作っていく。

すべての回をモンスタートラップにし、モンスターは蛇だけを攻撃するようにプログラム。人間は、とりあえずうちの手前までは來ていいよ、中にれないけど。

あとは柳沼を連れてきて、一時篭城するまでだ。幸い、オーバーライトで食料の無限化には功したからな。

世界観移は無理だったけど。あれは妄想邪道にもならんらしいね、世界は自由にできるのに移は自由にできないって、基準がよく分からないんだけれど。

まぁひとまず、しばらくの拠點は完したので、ここで何とかしのごうと思う。

え? 蛇を倒さないのかって? ……あー、あ、カップ麺作るためにお湯沸かしてるんだった。

あー、吹いてる吹いてる、火を止めないとー。

……はい、忘れてました、考える気も起きませんでした、許して……

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