《Lv.1なのにLv.MAXよりステ値が高いのはなんでですか? 〜転移特典のスキルがどれも神引き過ぎた件〜》《幕間》地球史との邂逅

地球史をし語ろう。

あれはだいたい46億、いや、47億だったか。恐らくそれだけの年月ほど昔の話。

人間の覚でいえばそうだけれど、僕にとってはこの繰り返す時間、そしてこの世界線を観測することができるようになるまでが1番長かった。

かつて、まだ未だった僕は自で生み出した生命に自信が持てず、他の星からも多くの生命を地球へと取り寄せた。

とりわけ文化を生するのが早い、思考能力高い外來の生達は僕の生みだした生命を支配しだしたけれど、彼らのおかげでこの星の下地はしっかりと出來上がったよ。

しばらくして人類が生まれ、神と僕が名付けた、本來僕がそう呼ばれる立ち位置に無理やり押し込めた生達が人を統治し始めた。

さらに時は過ぎ、人類は自分で生きていく道を進み出した。

特にあの金な人間の神を拒絶する姿勢は凄かったよ、今でも笑ってしまう。

まぁそんなこんなでね、地球っていう星はなんとかり立ってきたんだ。

鬼神と魔神が反旗を翻すまでは。

宇宙全の全ての星を破壊することを主要の目的とした彼らの行は見て目に余るものだった。

僕はなんとか地球の破壊だけでも防ぐために、アダムに神という僕達の命の源の一部を與えることで全ての人間の能力をできる限り平均化して幾度となく歴史に干渉した。

ある時は方舟に乗って大災害を生きのびた唯一の人間、ノア。

ある時は闇に偲んで悪を打つ暗殺者。あの時は名前なんてなかったかな。

ある時は未來からやってきたと、人類に新たな可能を示唆する未來人、ジョン・タイター。

登場人に與えられた役割をたんたんとこなして、人類に魔神と鬼神を拒絶する力を與えようとしたんだ。

……結局無理だったんだけどね。

こうして力を使い果たしていった僕は敵に捕まった。だから、今度は君と役割を共にして、導くのではなく、僕に殘る力を惜しみなく使って君に宇宙を救って貰いたいんだ。

だから、今は君の力を貸してしい。

頼んだよ、比留間アキノブくん。

この周回を最後にするために、僕も命をかけるから。

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