「で、ユウどうするの？」

「馬車だな。必要なのは。」

移するためにはこの世界で馬車が一番効率いいだろう。馬車を売っている店があると聞くから今はそこに向かっている。

「そうね。そういえば調教師は？」

その言葉に俺は歩みを止めた。そうだ馬をるためには調教師が必要だ。すっかり忘れてた。

「悪い、どうしよう。」

「それは、忘れたってことね。ちょっとついてきて。」

すると、ルクスは俺の手を引っ張る。土地勘のない俺にはどこへ向かっているか分からなかったが、進むにつれ人気がなくなっていった。特に心配はないが不気味さをじた。

やがて路地裏を進む。すると、古ぼけた扉につく。

ルクスは何の躊躇もせず開く。目の前に階段が現れた。それを進んでいくと、タキシード姿の男が現れた。高級レストランのウェイターのような姿だった。

「ようこそ奴隷商館へ私、奴隷商をしているアコロウと申します。以後お見知りおきを。」

奴隷か。まぁ半分その予はしていた。ラノベで奴隷というのはよく出てくるが、奴隷をとるのには躊躇がいる。

「そもそも奴隷って大丈夫なのか？」

「はい。奴隷と言われると人ではなく理不盡をけていると思われがちですが、きちんと奴隷にも人権のような法律がきちんと決められています。命令に従順なお手伝いと思ってもらって結構です。」

奴隷に関しての法律。つまり國は奴隷を認めているということか。問題はないな。

「奴隷なら主から離れることはできない。しかも従順で基本スラム街などからの人や売られた人が多いから足がつきづらい。私達の旅にはぴったりじゃないかしら。」

ルクスの言葉にも一理ある。俺達の旅についてくる奴なんて普通はいない。しかし奴隷ならついてくるしかない。足がつきづらいのも人像を特定されづらいだろうからいい。

「分かった。俺達は馬の調教師を探している。それ系の奴隷を連れてきてくれ。あとついでに料理とか家事ができる奴も頼む。特に制限はつけない。」

「分かりました。々お待ちください。」

奧に消えていったアコロウを見送り、俺達は周りを見渡す。あの扉からは想像できないほど綺麗で高級のある裝だ。

「連れて來ました。」

すると、十數人の奴隷が現れた。が多いな。売るとき価値が上がるからか。すると、殺気をじる…その方向を見ると亜人の年がいた。まるで全てを壊したいような眼だった。

俺はその眼に見覚えがあった。それは俺が前の世界でよくしていた絶と恨みの眼だったからだ。俺は彼に親近を覚えながら近づく。そして、彼の前に立ちこう言った。

「お前、神を信じるか？」