《異世界は現実だ!》フルカス戦④で死なのだ!

第3章

第63話、フルカス戦④で死なのだ!

僕は右足が斬られ背中にも大きな傷があるうつ伏せ狀態で倒れるバリルさんに必死に呼びかける。

「バリルさん!大丈夫ですか!?返事をしてください!なにか合図してください!お願いします!」

でもバリルさんのかない。傷口からはが流れ出ている。何度も何度も呼びかける。僕の聲に反応してカルナさんも駆けつける。そしてアドメラさんも治癒魔法をかけた。ーしかしもう手遅れだった。心臓の付近に手を當てるともうすでにいていなかった。

「アアアアアアアアアッッ!!!!!!!!!!」

僕は悲しい、いや悔しいの方が強い。自分の無力さ、バリルさんへの申し訳なさ。そしてあらゆる悔しさから生まれたフルカスへの敵対心の高まり、そして復讐の気持ちが溢れんだ。

そして僕が大きな聲でんでいる最中、他のみんなも悲しみぶ者もいた。後ろからはケラケラと笑うフルカスが立っていた。

「おお!狙い通り、一人死んだの!これでも結界で防がれたらどうしようかと思ったんだがの〜!よかったよかった。當たってくれてましてや死んでくれて。」

その言葉を聞いて僕の頭にはが上った。怒りで前が歪むくらいだ。そして僕は"サンダーソードを発させる。カルナさんが何か言った気がしたが僕はそんなこと気にせずフルカスに剣を振っていた。

「ガキィン!!!」

凄まじい甲高い音が鳴り響く。僕のサンダーソードとフルカスの槍がものすごい威力で當たったのだ。

「おお!怖いのぅ!今のは槍で防いでなかったらわしが死んでたかものぅ。人間など蟲けら以下だと思っておったがお前さんだけは小ということにしてやろう!それにしても人間というのはお前のようなやつでも蟲けらが死んだだけでそんなにムキになるものなんじゃな?勉強になるわ!」

「殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す!!!」

僕はフルカスの聲など聞こえていなかった。ずっと頭の中には"殺"の文字しか出てこなかった。本當に短い間だけだ。會ってから1日も立っていない仲だ。でも仲間を殺されるなど正気でいれるはずがない!本気にならないはずがない!!!!

僕は剣を振り続けていた。それをフルカスは槍でける。その度に甲高い金屬音のような音が鳴る。僕は周りなど見ていない、フルカスへの怒りだけで剣を振っていた。カルナさんやアドメラさんメリダルさんが何をしているかなんて構い無しだった。

「ガキィン!ガキィン!!ガキィン!!!……」

「カルナさん、僕らはどうすれば?」

「ふぇ……?……」

カルナさんはあきらが戦っているなか、立ち盡くしていた。立ち盡くしていた理由はバリルさんが死んでしまったショック、そして統制ができていない今のリーダーとしての自分の無力さ、そして死への恐怖。冒険者ならば覚悟してきたことだった。一緒にパーティーになった仲間が死んだことなど何度もあった。死の恐怖など今さらだと思った。なのにかなかった。怖かった。カルナさんはこの時、"ある戦い"と今を重ねていた。その戦いはカルナさんにとって最悪の戦いだった。それは後に語るとしよう。

その狀況を見かねたアドメラさんがカルナさんに聲をかける。カルナさんは間抜けな聲で返事をした。

      クローズメッセージ
      あなたも好きかも
      以下のインストール済みアプリから「楽しむ小説」にアクセスできます
      サインアップのための5800コイン、毎日580コイン。
      最もホットな小説を時間内に更新してください! プッシュして読むために購読してください! 大規模な図書館からの正確な推薦!
      2 次にタップします【ホーム画面に追加】
      1クリックしてください