「ヴェールさんは、……もう行ったか。」

ふかふかのベッドから抜け出す。窓の外を見ると、何も見えそうにない真夜中になっていた。さて、そろそろ行くか。

「スキル発・隠」

最初はこのスキルの効果が分からなかったけど、ステータスのボードの知りたいところを長押しすると、詳細が出てきた。

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スキル・隠

効果・スキル発中、姿が知されない。

（気配察知のスキルに反応するが、姿は見えない。

また、心眼、神眼、魔眼、のスキルには通用しない。）

なお、隠の発時間は制限がありスキルレベルが上昇すれば発時間が上昇する。（Lv.Max ３０分）

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３０分という制限付きだが姿が知されないのはいい。

「さて、報収集しに行くか。」

部屋の燈りを消しドアを開ける。とはいえ、見破れるスキルがあるらしいから気をつけないとな。

にしても報収集……嫌な記憶を思い出すな。

◆◇◆

「佑、頼みがある。」

「何ですか？師匠」

「ある施設の報収集に行ってくれ。」

「……１人だけで？」

「ああ」

「なぜ俺が？」

「この施設は警備がかなり厳重なんだ。だが、１つだけ侵できる場所がある。」

「俺だけがれる場所ですか？」

「ダクトだ。」

「ああ、なるほど。で、何の報ですか？」

「３つだ。１つ目は施設がどんなふうになっているか、２つ目は施設でどんな研究をしているか。

３つ目はどんな計畫が立てられているか。」

「邪魔する奴は？」

「殺してよし。」

「了解。」

機の上の拳銃を組み立て、ガンホルダーにれる。

その後、問題の施設の場所に行き、ダクトに侵した。俺でも結構ギリギリの隙間で進むには結構苦労したな。

そんでまぁまずは研究室らしい部屋に忍びこんで見てみると、設計図を見たじ超小型弾の研究をしていたようだ。しかも、発は従來の弾と同じレベルというからたちが悪い。

すると、研究者らしい奴がってきた。報告しようとしたから撃ち殺したけど、のんびりとしていられないから設計図と部屋にある資料を片っ端から奪い、ダクトに戻る。

次は計畫。ある程度ダクトを進むと聲が聞こえてきた。

「とりあえず、第１段階にるか。」

「超小型弾を蟲につけ、會談の場を発させる。だっけか。」

「標的のスケジュールについては……」

會談か。大統領同士の會談が最近あるとは聞いたが。とりあえず、スモークグレネードをれる。

そして、煙に慌てている隙をつき撃ち殺した。煙が晴れるとまだ息があるやつがいた。

とどめをさそうとすると、そいつがあるスイッチを押した。

《３分後この施設を破します。》

施設の自。立つ鳥跡を濁さずという言葉が頭によぎる。逃げるにもシャッターは閉められ、ダクトを通るなら時間が足りない。俺に殘されたのは弾の処理だった。

一応師匠から弾の処理方法については教わったが、

手が震える。落ち著き配線を見てどう繋がっているかを見る。

《殘り２分》

無機質で不気味な音聲が耳に屆く。間違ってはいけない狀況は焦りを招くには十分だった。

《殘り１分》

しずつ配線を切る。弾処理班の恐怖を味わう。

《殘り３０秒》

ついに秒読みになった。迷う時間はなく、自分を信じ配線を切る。

《弾は解除されました。》

ここまで安堵した瞬間はないだろう。殘りは6秒47だった。もう味わいたくないと思い、帰った後は弾処理の練習に専念した。

◆◇◆

今、思い出しても嫌な記憶だ。回想してる間に王の聲が聞こえる。ドアは開きそうにないが聲が聞こえる。

ドアに耳を當て、聞き耳を立てる。

「ミステリア、彼、夜神 佑 の実力はどうだ。」

「……実力的には私に匹敵するかもしれません。他の勇者も彼ほどではないですが長が速く素晴らしいです。」

「そうか、ならローザ、洗脳の調子は？」

「違和を持たせぬようしずつですがいい調子です。長くて２ヶ月とし、神が弱い者なら１ヶ月もあれば完全に服従するでしょう。」

「本當に洗脳させるつもりですか。」

「強さは自分を溺れさせる。調子に乗ってもらっては困るのだ。」

「……そうですか。」

「では今日はこれで解散しよう。」

やばいな。洗脳か、１ヶ月以になんとかするか、いやクラス全員で３４人、全員は厳しいか。いっそのこと殺すか？いや、まだ洗脳する意図やこの國の目的が見つからない。

すると、部屋からミステリアが出た。すると、一瞬俺の方を向いた。気づいたか？しかしすぐに前を向き歩き始めた。戻るか。俺は自室に向かった。