《死神と呼ばれた殺し屋は異世界に》第15話 トラップ
今は15層。とはいえそこまで苦戦していない。まぁ悲鳴だったりは響くけど。今は休憩中、ここら辺の敵はあらかた倒したし大丈夫だろうということだ。
「お疲れ、佑君。」
「雪華か。お疲れ。」
「まぁ私は魔法を撃つだけだからあまり疲れてないけどね。」
確かに息も上がってないし、服には土もついてない。魔師、羨ましいな。そういや俺も魔法使えるのになんで使わなかったんだろう。次は使ってみるか。
「さて、そろそろ進むか。」
ミステリア団長が腰をあげ、進み出した。俺達もそれについていく。
◆◇◆
今は17層。魔法の方はやはり倒すのは楽だ。とはいえ、まだ慣れてないからコントロールは難しいが、銃弾より大きいから的に當てやすい。
「おい、これ寶箱じゃないか!?」
大きな聲が響く。聲のしたところへ行くと、クラス1のお調子者、斎藤 赤司さいとう あかしが指を指しながら喜んでいた。指を指す方向を見ると、確かに寶箱があった。
うん、あるんだけど、なんだこの禍々しさは。なんか黒ずんでいてボロボロだし、それに何もない空っぽな部屋の真ん中に寶箱。
「……こんなところに寶箱などあったか?」
ミステリア団長も知らないらしいし、他の引率の騎士もゴニョゴニョ話している。うん、なんかもういやな予しかしないのだが。
「おい、斎藤。その寶箱、明らかに罠というじだし危険だ。それは無視しよう。」
「うん、見たじどう見ても危険よ。」
剣とクラス副委員の篠原 琴しのはら みことが注意する。この二人は馴染らしく、意見がよく合う。そして、皆も、やめたほうがいい。ちょっと危険じゃ。という聲が挙がる。
「いや、でもここまであからさまなんだぜ。罠と見せかけて中にはすげぇお寶があるんじゃねぇか?」
何言ってるんだこいつ?罠と見せかける意味がまずないだろ。そこまでして寶箱を開けたいのか?こいつは?
「それによ、何が出てきても俺達なら余裕だって。」
あ~それ死亡フラグ。そう思ってる間に気づけば斎藤は寶箱を開けていた。すると、寶箱の中から煙が広がる。すると、中からたくさんの魔と煙により影しか見えないが俺達の何倍もある巨が見える。
すると、全員がパニック狀態になる。俺は拳銃を造り、周りの魔をとにかく倒していくが數が多すぎる。
「皆の者一度退け!こいつらは騎士団が相手する。」
「分かりました!皆一度退くぞ!」
剣の聲に皆はライオンに追いかけられるインパラのように逃げる。俺もそれについていく。
◆◇◆
煙から逃れた俺達は息を切らしていた。パニックの狀態で全力疾走、まともな呼吸がそもそもできただろうか。俺達はここまで逃げたことに安堵する。すると、
恵が困ったように周りを見ている。
「「どうしたんだ、恵。」」
すると、翔太と聲が重なる。いつもなら笑っているところだが今は笑えるような狀況ではない。
「ねぇ二人とも、雪華ちゃん見てない?」
俺はその言葉に思わず周りを見渡す。しかし雪華の姿は見えない。まさか!俺は走り出す。
「待て、佑!」
翔太の制止の聲を聞かず、また全力疾走する。
「形狀フォルム・雙銃ダブルガン・創造クリエイト」
両手がり、黒く輝く二丁の拳銃を摑む。すると、あの白い煙が見えてきた。すると、何かのゴブリンが迫る。
「俺の邪魔を!するなー!」
トリガーを引き、鮮が俺の目の前で舞う。しかしまだ止まらない。このままだと弾が足りない。一丁の銃を解除して魔力に戻す。
「形狀フォルム・短剣ダガー・創造クリエイト」
右手に短剣が現れる。ステータスが高い素早さを活かして目につく全ての魔の首を斬り落とす。すると、あの巨が見えてきた。
牛の頭に人の、ギリシャ神話で有名な怪、ミノタウロスの姿。その圧倒的な姿に驚くが前を見る。すると、雪華の姿が見えた。ミノタウロスの姿に思わず座り込んでいる。
ミノタウロスが右手に持つ大きな斧を振り上げる。
このままでは雪華が……!すると、目の前に白い畫面が現れる。
《スキル時・加速時間Ⅱアクセルタイムダブルが解放されました。発しますか?Yes/No》
「Yes!スキル発加速時間Ⅱアクセルタイムダブル!」
《スキル時・加速時間Ⅱアクセルタイムダブルを発。スキルレベルアップ。発スキル追加。》
すると、周りの時間が遅くなる。いや、違う。俺が速くなってるんだ。おそらく2倍ほど。しかし、ギリギリだ。屆くか屆かぬか。そして、俺の手が雪華のにれる。
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