《死神と呼ばれた殺し屋は異世界に》第25話 気配察知
「あ!てめえはなんなんだよ!」
「ただの善良な一般市民ですが?」
「じゃあ関わんなよ!」
斷る!お前のせいで迷してるんだよ、こんな公共の場でナンパなんてするんじゃねぇよ。ベルカントさんも迷しているしさ。そこんとこ分かれよ。
「お前のせいで迷してるんだよ!」
「は?Eランク風が粋がんな!」
「人の迷を考えないやつに言われたくはないね。」
「死ね!」
短気すぎるだろ!すると、アロガンツが俺に向かって斧を振り下ろそうとした。無駄なのに。
「形狀フォルム・盾シールド・創造クリエイト」
言葉を発すると、俺を覆い隠すほどの盾が斧を防ぐどころか斧を砕いた。盾の強度ってすごいな。武創造で盾を造れることは嬉しかった。
避ける以外の対処法を見つけたから。しかし、盾は自分の前方向にしか造れない。後ろからの奇襲には弱いのだ。
「ちっ死ね!」
今度はパンチか。盾はすでに解除したからな。で対処するか。パンチの勢いを利用して、相手の腕を摑み一本背負いで地面に叩きつける。
「死なんて簡単に言うものじゃないよ。アロガンツ、君には人を殺す覚悟が足りない。覚悟ない言葉なんて、刃のないナイフに等しい。」
し殺気を混ぜながら喋る。彼のが震えていた。
おそらく恐怖だろう。そして、彼は恐怖のあまり目を瞑った。
「本當に殺せる人は、そう目を瞑っている間に、ほら、元に刃が。」
「う、ウワアァァァァァァ!!」
すると、目を瞑ったまま、這うように出ていった。
俺は何もなかったようにベルカントさんの前に立つ。
「えっと注お願いします。」
しかし、フリーズしたかのように全くかない。
「あれ?おーい、生きてますか?」
目の前で手を振るが目が全くかない。仕方ない最終手段を使うか。
「はっ!あ、すいません。」
「良かった。最終手段を使うところだった。」
「何をするつもりだったんですか!」
いや、そこまで大袈裟なことではないんだが。ただちょっと銃で皮を掠めるギリギリのところを撃つだけだ。
「で、じゅ、注ですか?」
「はい、このクエストを。」
「わ、分かりました。」
急に噛むようになったな?大丈夫か?まぁいいや。
じゃ行くとしよう。
「行くぞ、アルジェント。」
「うん、分かった。」
◆◇◆
今回のクエストの場所はある村だ。とはいえ、そこまで遠いわけではなく、馬車で一時間程度とそれなりに距離がある程度だ。俺達は村長の家に今いる。
「で、お主らがオーク達を討伐してくれるのか。」
「6でいいんですよね。」
「ああ、今回は群れではなく、個々でやってくる。おそらくそこまで多くはないのだろう。」
「分かりました。」
出ようとすると、村長が口を地味にかしていた。しかし耳で聞き取れない。
「何かありますか?」
「……もう1つ頼みがある。」
「頼み?」
「ああ。」
村長は申し訳なさそうに口をもごもごさせながら言った。
「オーク達に拐われた村の達を助けてしいのだ。」
「拐われた?」
どうやらオーク達は人間の達を襲い、苗床として自分達の子孫を殘すらしい。ラノベで良く聞く生態だが改めて聞くとくそ悪くなるな。
しかしそうなると、すでに産んでいるもいる可能があるな。俺は1つ村長に告げた。
「分かりました。しかしそれは別料金で、あと………、
最悪の場合殺しますので。」
そう言い殘し、アルジェントと一緒に村長の家から森へと向かった。
◆◇◆
「しかし、どうやって探す?」
「全部……燃やせば……探さなくてすむ。」
「いや、俺も最初そう思ったけど人間もいる可能あるからな。」
「うん……。」
そういえば、叡知ウィズダム、オークの居場所って探せる?
『すみません、殘念ながら私には敵の位置を特定する手段はございません。』
そうか、そうなるとやっぱり一から探すしかないか。
しかし、森は結構広い、オーク一匹見つけられるかな?
『気配察知で探せばどうでしょう?』
でも気配察知って半徑50mの円だからな。その程度だと結局あまり変わらないし。
『いえ、マスターの気配察知のレベルならこの森全域余裕で調べきれるかと。」
は?いやいや流石にそれは無理だろ。すると、目の前に白いボードがまた現れた。
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スキル・気配察知
効果・通常時半徑50m以の敵を察知する。
また、レベルが上がるごとに最大察知可能範囲が広がる。
(Lv.Max時→半徑1000㎞の円)
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あれ、気配察知ってここまですごいスキルだったの?というか、半徑1000㎞の円の広さとなると、円の面積の求め方は半徑×半徑×円周率だから、円周率を3.14として、
1000×1000×3.14=3140000
約314萬平方キロメートル!すげえ、なんというか語彙力無くすな。確か世界最大の熱帯林のアマゾンの総面積が約700萬平方キロメートルだから、このスキルでアマゾンの半分弱の気配を察知できるのか。
いや、本當やばいな。この森なんて簡単に察知できる。じゃあやってみるか。
『あ、ちょっとマス……』
「スキル発・気配察知」
すると、地図と無數の點、そして、激しい頭痛が俺の頭を襲った。思わず倒れてしまう。倒れてすぐスキルを解除した。
「だ、大丈夫?」
『気配察知を最初から最大察知可能範囲でやると脳の処理が追い付かないんですよ。』
ああ、そりゃそうだ。314萬平方キロメートルの気配の位置報、日本だって37萬8000平方キロメートルだ、処理しきれないに決まってる。
「ああ、ちょっと待ってくれ。」
そういや叡知ウィズダム、この森の広さってどのくらい?
『マスターの元の世界での単位なら30haですね。」
……うん、ちょっと待て、元の世界の単位なんてどうやって知った?今の言い方、この世界と元の世界の単位違うだろ?
『企業です。』
……まさかその言葉を叡知ウィズダムから聞くことになるとは、まぁそろそろ頭痛も落ち著いてきた。
立ち上が……
「おっと」
まだバランスがとれないな。ゆっくり立とう。
「スキル発・気配察知」
ゆっくり、範囲を広げていくじで、……よし、これで行ける。ん?集まっている箇所があるな。おそらく、あれがオークの集落か。
すると、そこから離れたところに2つの反応を見つけた。森の中にっていく。オークと人間か?可能はあるな。手遅れになる前に、
「行くぞ!アルジェント!」
「う、うん!」
アルジェントの手を摑み森の中を駆ける。土を蹴り、枝を摑み、木に乗り、葉を蹴り散らせ、2つの反応へ向かい一目散に走った。
そして、やっとオークを見つけた。緑のに豚のような顔、脂肪でタプンとした腹。見た第一聲の言葉は。
「「気持ち悪」」
揃ってしまうほどだ。男の俺でも生理的にけ付けないという言葉が普通に言える。そんな自信がある。そして、中がいている袋を持っていた。恐らくあれの中がだろう。
さてまずは、
「形狀フォルム・短剣ダガー・創造クリエイト」
右手に短剣を造る。そして、袋をおいてもらうため、右手首に狙いを定め投げる。見事に命中して右手首を落とした。
ブヒィィィィィ!
鳴き聲まで豚かよ。
「「気持ち悪」」
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