《死ねば死ぬほど最強に?〜それは死ねってことですか?〜》第97話〜無駄〜
フレイは全力で天使達を撃退する。地面から植が湧き出し、嵐が巻き起こる。それはフレイの能力によって全てが強化されていた。
「これが自然の力。でも、時間稼ぎにしかならない」
「勝手に言っときなさい」
天使達は徐々に數が減っていくが、それとかわるように天から増援がくる。
「早く殺せ。魔神が行していない今が好機。フレイを殺して早々に魔神を滅さなければ」
「いい判斷ね。でも、そう簡単にはいかないわ」
フレイは防げない攻撃がくると植と同化して瞬間的に移を行う。
「鬱陶しい。一気に決めろ」
天使達は一斉に魔法を詠唱する。増援よって二千に近い數の天使が一つの魔法を発する。詠唱中にフレイは攻撃を仕掛けるが、天使は避けることもない。ただ、無心で魔法を詠唱している。
「「「ゴッド・オブ・バーニング」」」
巨大な火球は地上に向かって降っていく。フレイは全力で火球の威力をそぐが、天使の數が増えていることもあって威力は桁違いだ。
「流石にキツイね」
「さあ、まるごと死ね」
フレイは火球に対する攻撃をやめる。
「シンに賭けようかね」
異常な量の植がアイネル達を包み込む。その上に水など様々なものが層を作っていく。フレイは自を巨大な樹木へと変えてさらに上に覆いかぶさる。
火球が接して巨大な発が発生する。
「この魔法を防ぐのは素晴らしいですが、無駄ですよ」
アイネル達には火球の被害が一切屆いていない。だが、妖の姿に戻ったフレイはボロボロになり、地面に這いつくばっていた。
「あなた達二人の魔王がしてきたことは延命。つまり無駄。ヴァンパイア達は死に、魔神は滅ぼされる。天使も數を減らそうと大した損害ではない。全て無駄に終わった」
天使は剣を抜いてゆっくりとフレイに近づく。
「世界の意思とはこんなもの。やはり、神のご意志の方が上のようです」
ハッハッハッハッ
フレイは高らかに笑いだす。
「笑わせないで。世界の意思はやるべきことを全うした。そして、それは無駄なんかでは決してない。これは奇跡なんかではない。この世界が繋いだ起きるべき必然よ」
「?」
突如、音と共に巨大な雷が地面をえぐりながら天使達に向かって襲いかかる。それは狼へと姿を変えて天使達を飲み込んでいく。
「このレベルの魔法が使える者などもうこの世界には・・・」
魔法が消える。雷がきた方向に天使達が向くとそこには七人の人影があった。
「いるよね。神様の力を與えられた人が何人も」
「もう一発なら打てるから。それと一緒に進んで。司君をお願いね。花音さん」
「うん。ありがとう」
「みんな魔力を私に頂戴」
「いくよ。ライトニング・ウルフ!」
巨大な雷は狼へと姿を変えて地面を駆けていく。その後ろを花音が全力で追いかける。
「怯むな! あの人間を絶対に魔神に近づけてはならない。あの人間はまずい」
雷に飲まれながらも天使達は必死に魔法を発する。その魔法は走ってきた花音に直撃する。だが、花音は傷一つない。
「絶対防」
魔法をものともせずに倒れこむ魔神の元へとたどり著く。
「やっと會えたね。司」
花音は涙を流しながら魔神を抱きしめる。
「私は無事だよ。守ってくれてありがとう。だから、早く目を覚まして」
魔神は急に暴れだすがそれでも抱きしめるのをやめない。絶対防はなく、に傷がついていく。
「大丈夫。大丈夫だから。安心して」
「ここまでいけば安心だね。今までに散った全ての命に意味があると知れた。それだけで世界が喜んでいるよ。もうし頑張ろうかな」
魔神と花音を包むように樹木が地面から出現する。
「さあいくよ。魔王の仲間達。命をかけて、あの二人を守ろうじゃないの」
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