心地よい日差しをじ俺は目を覚ます。

寢起きで辺りを見渡すと豪華な部屋が目にってくる。

「夢じゃなかったんだよな……」

屋敷を借りたことを実し、著替えをした後に部屋を出て階段を降り、ダイニングへと向かう。

とりあえずの食事は次元収納ストレージの中にっているとはいえ、やはり自分で作ったを食べたかったが、まだキッチンなど試していなかった。

次元収納ストレージからパンを取り出して噛り付く。やはりこの世界のより味しくじられる。

宿屋で食べたパンも良かったが、それよりも味しいと実するが、アイテム欄には殘り『９２』と表示されていた。

いくら味しいからといってアイテム欄から出したパンを食べていたら數日でなくなってしまう。そんな事を避けたかった。

「このまま食べてたらすぐに無くなっちゃうな……どうにかここの食事でなんとかしないと。非常食として大事にしよう」

ふと視線に気になりその方向を向くと、フェリスが無言で佇んでいる。

「フェリス、おはよう」

フェリスに笑顔で挨拶をすると、しだけ頬が緩んだようにじる。しだけ頷くと消えていってしまった。

食事を済ませた後、ローブを纏いギルドに行く準備を行った。今回は、森の奧まで行き、レベル上げに勵むためだ。

「フェリスいるかー？」

誰もいないホールでぶと、目の前に白い靄ができ、フェリスが現れてくる。

俺は笑みを浮かべ、依頼で出かけることを伝えた。

「し、日數がかかるかもしれない。森の奧に潛るつもりだから。その間の管理任せたよ」

俺がそう伝えると、フェリスの顔はしだけ寂しそうな表をしたようにじる。

本當に僅かな表の変化だけであり、気にしなければ見落としてたかもしれない。

「大丈夫、こう見えて強いんだぜ？　ちゃんと帰ってくるから！」

笑顔で伝えると、しだけフェリスの表も緩む。

俺は屋敷を出ると、鍵を掛けギルドへと向かう。コクヨウは街の中では目立つので街を出てから次元収納ストレージから出そうと思っている。

冒険者ギルドに到著すると、ホールにりだされている依頼ボードの確認をする。

ランクごとにられており、早々にＥランクに上がったことで、その上のＤランクまでの依頼をけることができる。

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依頼：ランクＤ

容：オークの討伐

採集：オークの右耳

報酬：３討伐／１０萬ギル

期限：なし（常時依頼）

場所：西の森

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「オークか……レベル上げにはちょうどいいかな。これにしておくか」

依頼容を確認した俺は、他にも同じ場所で出てくる魔の依頼を確認していく。

出沒する魔は、オークの他にゴブリンやウルフ系、たまにＣランク以上のベア系の魔も出てくる。

俺は魔の素材をそのまま次元収納ストレージに仕舞えることで、苦にならない。実際に魔を丸々１頭持ってくればも売れ、買い取り金額も増えるのだ。

ギルドを後にし、西門へと向かう。門で衛兵にカードを見せてから出ると、し歩いて人目のつかない場所でコクヨウを次元収納ストレージから出す。

１日仕舞われていたコクヨウはし不機嫌な様子で、尾を使い俺の頭を叩き始めた。

「わかったよー。ごめんごめん。屋敷についたら廄舎にいてもいいから。とりあえず西の森まで行きたいんだ」

コクヨウに乗り走りはじめると、馬車で１時間の距離をあっという間に駆けていく。

１０分ほどで到著し、俺の目の前に森が広がっていた。

「コクヨウ、ありがとな」

コクヨウから降り、首をでてあげると気持ちよさそうにし――また俺の頭に噛みつく。

頭を拭いながら、森へとると告げると、今日はコクヨウもついてきた。

次元収納ストレージに戻るかと聞くと、首を橫に振るのでそのままついてくる。

森にるとすぐにゴブリンが數現れた。

「コクヨウ、ゴブリンだ。気をつけろよ」

俺が聲をかけた途端、コクヨウはそのまま走り出し、いきなりゴブリンを踏みつぶした。

４のゴブリンは俺が何もすることなくあっという間に絶命した。

「…………」

ただ、何もしてないくてもが沸き上がるようにじた。

俺はステータスを開く。

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【名前】トウヤ・キサラギ

【種族】人間族

【別】男

【年齢】16歳

【職業】回復師プリースト

【稱號】召喚されし者

【レベル】３６

【特殊スキル】神眼　全屬魔法使用可　全スキル取得可

【スキル】剣

【従魔】黒曜馬バトルホース

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「あれ……レベルが上がっている。前に戦った時は上がらなかったのに……もしかして……」

その時からの違いを考えてみると、すぐに答えは出た。従魔登録をする前とした後なだけだ。

「コクヨウが倒しても俺に経験値がるのか……」

思わず俺は口角を上げる。

「よし、コクヨウ。レベル上げるぞ！」

「ヒヒィーン」

俺の言葉に応えるようにコクヨウが返事をする。

両手剣バスターソードを肩にかけ意気揚々と俺は森の奧へと進んでいった。