《とても人気ある生徒會長の姉は、ブラコン過ぎてヤバイ(暴走気味)》和解
翌日の放課後
俺は學校にあるテニスコートに來ていた。
なんでも昨日のに武田がテニス部の顧問の先生に頭を下げまくってしなら使っていいぞと言ってもらったそうだ。そこまでしてやりたかったのか...
にしても、昨日の今日だからか案外観客?が多いな。気持ちは分からなくもないけど出來れば控えてほしい。うん、多分俺が部外者なら見に來てただろうけども。あ、姉さんは予想通り居たよ。放送で生徒會にってる人は放課後集合とか言われてたけど居るよ。こんな姉が生徒會長でいいのか不安になるよ。多分松崎先輩がなんとかしてるんだろう。
それにしてもラケットを持つのは2年ぶりぐらいか。軽く素振りをしても痛みは無かった。まぁ、このくらいで痛みが出るようならけるつもりは無かったから當たり前か。そして軽くラリーをした。
ラリーを終え、俺は武田に最終確認をとる。
「1ゲームマッチだからな?それと今回はデュースは無しでやろう」
「あぁいいぜ。そうだ、サーブはそっちでいい」
「いいのか?」
「今回は無理言ってるのは多なりとも理解はしてる。だから有利な方をやる。けど2年近くのブランクありで何処までやれるかだけどな」
そう言って武田は離れていく。
ここでテニスをあまり知らないなんて人に説明基本テニスはサーブを打つ人がそのセットを取りやすいのである。
俺もエンドラインの場所まで移してボールをバウンドさせる。武田はすでに構えているのを確認して...トスを上げる。
まぁ、久しぶりに打つからな多分...
パス
「フォルト」
むむむ、やっぱりか。
続けてセカンドサーブは威力より落としてれることを意識してーー打つ。
サーブはるにはった。だが、それは武田にとっては絶好のチャンスボールとしてだが
「おら!」
鋭いリターンに俺はついていけず最初の一點を失う。まあ戦った時より球速上がってるな、これ。
気持ちを切り替えて俺はまたサーブを打つ。今度はったなんとかったな。だけど全力では無いから多分またーーー
「どら!」
鋭いリターンだけどさっきよりコースが甘くなり帰って來た。俺は追いつき打ち返す為にラケットを振る。っ!?重すぎるだろ!
返すことのできたボールはロブ、それもそこまで深く無い淺いロブ。もちろんそんなチャンスボールを見逃すわけでも無くーー
武田のスマッシュがオープンコート側に突き刺さる。
これで30ー0になった。これは中々厳しいな。俺は流れて來た汗を拭う。そしてふと観客?の方に視線を向ける。そして自然と視界にる姉さん。全く、そんな心配そうな顔をしてるのに目だけは俺が負けるなんて思ってないって語ってますよ?
「負けるわけには...いかないな」
玉砕覚悟!姉の前で姉の期待に応えれない弟はかっこ悪いよな!
俺はトスを上げる、そしてーー全力で打つ!
「ま、マジか...」
かなりのスピードでっていったサーブは武田も反応できずに目を見開いていた。
これで1點取り返したな。さて、逆転といこうか。
また全力のサーブを打つ。サーブは當たり前のようにり、武田はなんとか返していた。帰って來たボールを俺はドロップショットで返す。これは武田も予想してなかったのか屆かない。これで同點。
俺は今度はサーブを打つと同時に前に走ってネットに詰める。サーブレシーブに集中している武田は気が付かず普通に返してくる。それをボレーでオープンコートの走っても屆かない所に落とす。あと1點。
今度は前に出ないでサーブを打つ。流石の武田も慣れたのか普通に返してくる。それからラリーは二分間続いた。流石にこれ以上長引くのはヤバイと思い、俺から勝負を仕掛ける。俺はドロップショットを打つ。武田はなんとか追い付いて打ち返す。打ち返すと言ってもチャンスボールになってしまう。これを待ってたんだよ!
「ふっ!」
全力のスマッシュを叩き込む。武田の足と足の間を狙っては無いが通り抜けて行く。
「ゲームセット、勝者和樹」
途中からの手も足も出ない試合に武田はフリーズしてしまっていた。
いや、俺もここまでやれるとは思ってもいなかった。だけどこれ以上は出來ないと思う。さすがに全力でやった為かもう肘が痛み出した。
俺が肘を痛みでっていると武田が聲を掛けてくる。
「な、なんでなんだよ!なんで俺はお前に勝てないんだよ!ずっと練習して練習したのにっ!なんで!」
「それは...」
そう言われ思わず口籠ってしまう。俺もこの結果は予想外すぎる結果だったのだ。
「なら、貴方は和樹の気持ちを考えたことはあるかしら?」
突然俺の橫から聲が聞こえてきた為に驚いて見ると姉さんが俺の橫に立ちそう言っていた。
姉さんの言葉は続く
「和樹はね、私を庇って怪我をしてテニスなんかのスポーツは基本的に止になってるのよ」
「なぁ!?」
ざわざわ
姉さんのその言葉に武田は絶句し、見に來ていた人はざわつく。
「今行った事がどういう意味かよく分かったなら和樹とちゃんと話してよね」
そう言い殘して姉さんは走って校舎の方に行った。そういえば生徒會の集まりあるんだったな。
「その、すまなかった」
そう聲を掛けられ振り向くと何処かバツの悪そうな顔をした武田がいた。
「気にするなよ、俺もそこまで詳しく話して無かったんだから」
「そう言われてもな....あ、そういえば怪我した場所大丈夫か?」
「まぁ、なんとかな」
それから俺と武田はしの間話してあった。
武田から聞いた話によると、昔から運系では負けた事無かったそうだ。そんな中、中學でった部活で俺と當たるたびに負けまくったのが悔しかったそうだ。それで2年の夏気合をれて出たら俺の姿はなく俺に対するよくないが先立っていたそうだ。和解した俺たちはその日は帰る事にした。
和解に一役買ってくれた姉さんの為に姉さんの好きな駅前のケーキでも買って帰るとしようかな。
家庭訪問は戀のはじまり【完】
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