《非リアの俺と學園アイドルが付き合った結果》私の恥ずか死ぬ手前と俺の勇気は波に乗せて
二十三話
【新転勇人】
家に帰り、俺はLimeを開き新天さんへと連絡をれる。
『こんばんは、しお話があるんですけど大丈夫ですか?』
送ってから気づいたが、これじゃあまるで“別れ話を切り出す時”のような文言になってしまった。
すぐに既読が付いて、案の定『何でしょうか?』というメッセージの下に、焦る貓のようなスタンプが添えられていた。
これは申し訳ない事をしたな。
いや、そもそも“まだ”人ごっこのままなんだけどね。
俺は、帰宅中に會った淺見くんに言われたことを相談してみる。
『だめっ!勇人くんは友達が酷い目あってもいいの!?』
シャーっと威嚇するような貓のスタンプとともにそんなメッセージが屆いた。
正直、淺見くんから金霧先輩を紹介してくれと頼まれた時は驚いた。
そして――頼むわけがない。そう思った。
だって危ないじゃん!仮とは言っても俺の彼に手を出そうとしたんだよ!?
新天さんより巨で、前ボタン開けてて攻略難易度低そうな金霧先輩を紹介する訳ないよ!
『ですよね、夜分に失禮しました。』
とだけ送り、攜帯を置いて就寢する準備を整える。
だが、軽快な音を奏でたスマホの畫面に映るメッセージを見た時、寢るなんてことは出來なくなった。
『もしよかったら、電話でもしませんか?』
との一言。
乗るしかない。このビッグウェーブに!!
俺はそれに既読だけつき、返信の代わりかと言わんばかりに電話をかけた。
【新天円香】
ついに言ってしまいました……ついに電話のおいをしてしまいました…。
し攻めすぎてしまったでしょうか。
怖いです。斷られたら―
その瞬間、私の攜帯が愉快な音とともに“著信コール”を奏で始めました。
私はドキドキと鳴る鼓を抑えるようにして、震える手でその電話を取りました。
「も、もしゅもし」
噛んでしまいましたーーッ!
まずいです!早くも恥ずか死にそうです!
「こんばんは」
「んっ……!」
耳元で聞こえる彼の聲に、し悶えてしまいました。
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沈黙です!
なんか甘酸っぱいです!
けどもうちょっと喋りたいですね…。
「どうかしましたか?」
「い、いえっ!特に何も。」
私のばかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!
なんで?適當な噓でも言えば話が続くかもしれなかったのに。何でここでそんな変なプライドを発揮してしまうのよ。
「し、新天さん…」
「は…はい。」
私がひとりで焦ったり悶えたりしている時に彼が大きく息を吸って何かを言おうとしていました。
「ど、どうかしました?」
なかなか喋り出さない彼にし不安を覚えます。
どうしてしまったのでしょう。
―ですが、彼は「よし」と小さく呟くのが電話口から聞こえました。
「―新天さんの聲…近いとこんなにドキドキするんですね」
………お母さん…私は今…幸せすぎて死んでしまいそうです。
親不孝者を許してください。
でもね…?
勇人くんがこんなこと言うのが悪いのですよ?こんなの芯に染み渡るような言葉を…。
あ、あれは亡くなったはずのおばあちゃん……?手を振ってます!
おーい!おばあちゃーんおばあ――。
「ハッ!危ないところでした。亡くなったはずのおばあちゃんが見えました」
「し、新天さん!!?」
「あ、ごめんなさい。勇人くんがあまりにも私の心を溶かしてきたから…」
危なかったです。死が見えました。
幸せ死する所でした。
「このまま時間が止まってしまえばいいのに………」
「・・・」
「勇人くん…?」
ふと口がってしまった私の言葉を聞いて、勇人くんが喋らなくなってしまいました。
『このまま時間が泊まってしまえばいいのに』
あっ……。
「う、噓です!いや、あながち噓ではありませんが………いやぁ!もう深く考えないでくださいごめんなさい!!」
私ってばとんでもないこと口走ってました!
時間が止まってしまえばいい―なんて“ずっと耳元で聲を聞いていたい”ということを遠まわしに言ったじじゃないですか!
なんか私が今まで彼にやってきたことからしたら全然軽いかも知れませんが、電話となると新覚すぎて凄いです!耳元ですよ耳元!
あぁーすっごい恥ずかしいです。第二時恥ずか死にそうイベントの開幕です!
私があわあわとしていると、電話口から聞き取ったのか、彼が聲を上げました。
「新天さん!このまま幸せな気持ちのまま寢たいので切りますね!おやすみなさい!!」
「えっ―」
ガチャり、と無慈悲な音が攜帯から響きました。
幸せな気持ちのまま寢たい?
ん?
んんんんん?
これはもしや………んふ。
あー!私も寢ようかなぁ!!私も幸せな気持ちのままで寢ようかなぁ!!
彼の言ったことの意味に気づき、さっきの無慈悲な通話終了音も幸せな音だったのかもしれないと思ってしまうあたり、私は単純で、ゲーム用語で言うと“攻略しやすい”というのでしょうね。
―まぁ!幸せだからいいですけど!
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